土曜日の障害戦(12/2)
中山8R イルミネーションJS
ここは、複数の重賞好走馬が参戦してきたこともあり、例年どおり「オープン特別以上、重賞未満」という悪くないメンバー構成となりました。
このレースの内容次第では、暮れの中山大障害でも期待が持てそうな馬もいる組み合わせとなりましたので、いずれにしても、今年も障害ファンにとって見逃せないレースになることはどうやら間違いなさそうです。
実績だけなら、重賞勝ちのあるジェミニキング、アサクサゲンキ、トゥルボーの3頭がやや上と考えていいでしょう。
ただし、重賞で連対実績があるナギサやニューツーリズムのほか、平場のオープンを勝ち上がったばかりでも素質の高さは重賞級と思えるロックユー、スヴァルナあたりにも十分に勝ち負けのチャンスがありそう。そんな組み合わせではあるのかな、と。
さらに言えば、素質だけならこのメンバー相手にも通用しそうなサイード、前走の走破時計が破格と言ってもいいブリヨンカズマ、地味ながら一戦ごとに力をつけている印象もあるワンダークローバー、乗り方ひとつでここでも通用しそうなショウナンサルヴォなど、馬券圏内という視点で見れば決してノーチャンスとは言えない実力馬たちがひしめき合っている。そんな見方をしていいのかもしれません。
いずれにしても、どこからでも入れる根拠がある一方で、傑出した馬がいない混戦模様であることに違いはなさそうですね。
ということで、ここは思い切って⑫ショウナンサルヴォを中心視することにしました。
この馬は、いい脚を長く使えないタイプで、その使いどころがハマらないとアッサリ大敗することもある非常に難しい馬。それだけに五十嵐Jに乗り替わる今回は、一変まで期待してみる価値はあるのかな、と。
3,4走前、2着と好走した時の勝ち馬の名前を見れば、この馬がうまく立ち回った時には、この相手にも楽々と通用することがすでに明らかでもありますので。
2番手は、②ジェミニキング。
この馬は、今回のレースぶり次第で中山大障害でも狙いが立つ位置にいると考えられるのですよね。
ただ、62kgの斤量以上に3,4走前の落馬がどうしても引っ掛かるので、あえて一列評価を下げた格好にはなりますが、もしもスムーズならレースができれば、ここは圧勝まであっていい力関係。そう理解しているところです。
3番手は、⑧サイード。
この馬は、相手が一気に強化された前走こそ見せ場なく敗れましたが、オープンで十分に通用する器であることに違いはありません。
ここは、だいぶ相手関係が楽になりましたし、意識すれば前々で運べそうな組み合わせ、枠の並びでもありますので、一気の巻き返しを期待してこの位置に置いておくことにします。
4番手は、⑭ブリヨンカズマ。
地味な印象もあるこの馬ですが、前走と同じだけ走れば、おそらく掲示板には載ってくると思うのですよね。
「そこからあとひと押しが利くか」は当然課題になりますけど、じっくりと脚を溜める自分の競馬に徹すれば、敵失に乗じ馬券圏内に喰い込んでくる期待も十分。そう判断しました。
人気が予想されるロックユーは、西谷Jの継続騎乗でこの枠からだと、ソロっとゲートを出して前半は最後方。そこから徐々に追い上げて行くいつものスタイルになるのでしょうが、はたしてこのメンバー相手にそんなロスの多い競馬で通用するのか……とはなります。
もちろん、大味な競馬でもこの相手を撃破する可能性を秘めた素質馬ではあるのですけど、上位評価するにはあまりにコスパが悪すぎる。そう判断し、今回は割り切ってビシッと斬り捨てることにしました。
その他、アサクサゲンキはレース条件がピッタリとは言えない印象ですし、ニューツーリズムは草野Jに乗り替わってのパフォーマンス低下を確信できる状況となっていますので、状態面と相手関係に課題を残すトゥルボーを含め、地力のあるこの3頭も今回は軽視したいと思います。
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