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第60回 京王杯2歳S/第29回 ファンタジーS/第62回 アルゼンチン共和国杯/第14回 みやこSのみどころ
今週末の平地重賞に関するみどころ解説については、4レースまとめて金曜日に発信する形とさせていただきます。どうかご了承ください。
なお、週末は雨予報となっていて馬場読みが非常に難しい状況ですので、土曜日は3場ともそれなりに馬場が悪化するという前提で、日曜日は乾きかけの馬場でレースが行われるだろうという想定で発信しますが、いずれにしても情報の精度が普段よりも相対的に下がることは否めませんので、その点はどうかお含みおき願います。
土曜東京11R 京王杯2歳ステークス
このレースは、小倉2歳S組とサウジアラビアRC組の比較が予想の第一歩となりそうです。
ただし、両レースとも飛び抜けてレースレベルが高かったわけではありませんので、新馬や未勝利を勝っての昇級組にもチャンスの芽は十分。そう考えていいように思います。
あとは、馬場適性でしょう。
正直、こればっかりはやってみないとわからないところもあって、あえて言えば、小倉2歳S組の2頭とヒシアマンに一定の担保はあるものの、その他の馬に関しては完全な未知数といわざるを得ませんからね。
う~ん、難しいですね、このレースは本当に……。
中心には、⑥ヒシアマンを推します。
この馬に関しては、アルテヴェローチェ比較でポテンシャルが足りないという不安はありませんし、札幌のやや重馬場を経験し馬場悪化に一定の担保があることは、相対的なアドバンテージと言っていいように思います。
2番手は、⑦パンジャタワー。
この馬の前走は、「出遅れての早仕掛けで辛勝」という地味な印象もありましたが、2,3着馬がなかなかのレベルだったことを考えると、いきなりの重賞挑戦でも噛み合えば通用して驚けないのかな、と。
3番手は、①キタノクニカラ。
この馬は、千四くらいが適距離という印象もありますし、馬場悪化にも対応できそうな走りをしている点は強調できるでしょう。
枠がちょっと内過ぎる印象もありますけど、逃げ馬が直線で外に出すくらいにまで馬場が悪化すれば、この枠がマイナスにはならない可能性も十分にあるでしょうし、、、
4番手は、⑪マイネルチケット。
この馬は、血統的に早熟なのでしょうが、距離は千四くらいが合っている印象なのですよね。
鞍上も安定の戸崎Jですし、ジョッキーの全体レベルが下がっているこの週末は、鞍上面のアドバンテージをやはり無視はできません。
その他、小倉2歳S組は、レースレベルと距離適性に疑問アリと割り切って消すことにします。
シンフォーエバーにとって距離短縮は歓迎材料ですが、ここはメンバー構成的にハナに行ける保障がないことと、田辺Jに乗り替わって小細工してきそうなのが嫌で少し評価を下げました。
ヤンキーバローズ、レモンバームあたりにもチャンスはありそうですが、ここまではさすがに手が回らないな、と。
土曜京都11R ファンタジーステークス
ここは、京王杯2歳ステークス以上に混沌としたレースになりそうです。
オープン勝ち、1勝クラス勝ちの馬に抜けて強いという印象がない中で、奥を感じさせる昇級組も少なくないメンバー構成となりましたので、フォーカスすべき馬を選択するだけでも簡単ではない、年に数回の超絶難解なレースとなったと考えていいでしょう。
ということで、中心には⑤ウォーターガーベラを推します。
この馬は、デビュー戦が馬群の中から差して2着、前走が外から勝ちに行く競馬をしての勝利と、スイートスポットが広そうな点は他馬との比較で大いに強調できるでしょう。
あとはポテンシャル面で足りるかどうかですが、紫菊賞を勝ったビップデイジーとの比較からも、これくらいの相手関係なら通用は必至とみました。
2番手は、⑩キャッスルレイク。
ポテンシャル面で頭一つ抜けているのは、おそらくこの馬でしょうか。
デビュー戦は内にもたれて勝負どころでモタついてしまい、前走はゲートで大きく出遅れと若さ丸出しの現状ですが、それでもギアが入った時の走りは一級品ですので、多少のロスは覚悟の上、これくらいの位置には置いておかないとダメかな、と。
右回りの京都に替わるのも、ポジティブな要素ですしね。
3番手は、⑪ウォーターエアリー。
この馬はどうもゲートが苦手なようで、ここも出遅れる覚悟は必要になるのでしょう。
それでも、その後のセンスある走りには注目すべきなのであり、ここは先週のオフトレイルのような立ち回りで上位争いに加わってくることを期待してみようと思います。
4番手は、⑦カルプスペルシュ。
この馬の魅力は、何と言ってもレースセンスの良さ。
道中で脚を使うと味がないことを前走で証明してしまいましたが、距離延長でじっくりと脚を溜める競馬を選択すれば、おそらく大きく崩れることはないのだろうと想像しています。
その他、カワキタマナレアの前2走は、完全なハマり競馬でしたからね。
馬場悪化はこの馬に味方しそうですし、「持ってる馬は、やはり持ってるよね」という帰結もありそうですけど、どちらかというと危ない人気馬になるほうに賭けてみたいな、と。
ヴーレヴーにもワンチャンスはありそうですが、函館2歳S時のレース内容から、現状はカルプスペルシュのほうがやや上ではないかと考えました。
スリールミニョンの前走は、時計も上々で一応の評価が必要ですが、最後方からのレースでハマったのは間違いありませんからね~。
再度ここでハマるイメージも湧きませんし、かといって常識的なレースをしても勝ち負けに持ち込めるイメージは湧いてこず、、、
日曜東京11R アルゼンチン共和国杯
ここは、GⅡのハンデ戦にしても少し小粒なメンバー構成となった印象で、ベースとなるポテンシャルに加え馬場状態や展開面などで恩恵を受けられた馬が、上位を独占しそう予感がしています。
中でもポイントは展開面で、有力馬の多くは差し脚質ですから、前々でうまく立ち回れると間違いなく大きなアドバンテージにはなりそう。
そこを意識して乗れるジョッキーの騎乗馬には、より注意を払いたいわけですけど、展開利だけで乗り切れるコースでもありませんので、そこのバランスをどう取るかが非常に難しいな、と。
中心には、⑭セレシオンを推します。
この馬には、まだまだ上積みが見込めますし、相手関係的にもここなら威張ってもいい位置にはいるのかな、と。
また、スローでも差せる切れ味は魅力で、距離もこなせる範囲であると考えれば、消去法でこの馬を推すのが妥当な判断。最後はそんな結論に行き着きました。
2番手は、④クロミナンス。
正直、あまり積極的に推したい馬ではありませんが、ここは相手関係が有利なのには違いありませんし、ここに入ると充実ぶりが図抜けた印象もある戸崎Jの手腕をやはり軽視はできない。そう判断しました。
3番手は、③ハヤヤッコ。
この馬にとって、ここは相手関係に恵まれた印象がありますからね。
時計のかかる馬場は合いますし、斤量も背負い慣れていますから、年齢的な衰えを一定程度考慮に入れたとしても、勝負圏内の一頭という評価は揺るがないと判断しました。
4番手は、⑬サヴォーナ。
う~ん、この相手関係ならば東京コースでも消すのはやりすぎ。そう判断せざるを得ませんかね。
良くも悪くも相手なりにしか走れませんし、最後の追い比べに強いタイプでもありませんが、この組合せならなんだかんだ勝負に絡んでくる可能性が高いのかな、と。
その他、ジャンカズマ、ショウナンバシット、タイセイフェリークあたりの前残りは当然怖いですし、ハマった時のメイショウブレゲやミクソロジーの差し脚は脅威ではありますが、それを言い始めたらキリがなくなってしまいますので、一応上位は4頭ということにしておきます。
日曜京都11R みやこステークス
ここは、この週末のレースの中ではもっともGⅠに直結しそうなハイレベルの組合せとなりました。
今年は脚質的に前受けしたい馬が多く出走してきましたので、淀みのない流れになる公算が高いとみていいのでしょう。その点、器用さ優先の京都コースではありますが、このレースに関しては最終的に地力の高さを問われる中身の濃いレースになりそうだな、と。
ということで、中心には⑮サンライズジパングを推します。
この馬の前走は、鞍上が1コーナーのせめぎ合いに敗れて絶望的なレースとなってしまいましたが、その中で大バテせず馬券圏内を確保したことは評価に値するでしょう。
あとは古馬との力関係がどうかですが、今年の3歳ダート戦線はかなり粒が揃っていた印象もありましたので、なかなかに骨っぽい相手関係ではあっても、地力は十分に通用する。そう判断しました。
大外枠に関しても、馬群がバラけそうなこの組合せなら、大きなハンデとはならずに済みそうですし、、、
2番手は、⑧オメガギネス。
この馬にとってここは、斤量減、距離短縮と好条件が揃いましたので、普通に走れば好勝負は必至と考えていいように思います。
フェブラリーSが間隔を詰めての大敗だったように、レース間が少し詰まることだけが心配材料ではありますけど、大事に使っている分、100%に近い力を出し切れるほうに賭けてみてもいいのかな、と。
3番手は、①プロミストウォリア。
地力勝負なら引けを取らないこの馬に関しては、仕上がり状態と展開面が課題となりそうです。
デキのほうは、追い切りの感じから完調に近いレベルまでは来ている感じでしたので、あとはこの最内枠をどう捌くかがポイントになるのでしょう。
イメージとしては、ハナに行くくらいの勢いでゲートから出して行って、外からミトノオーが強引に行ったところで外目の2番手に切り替える形が理想かな、と。
4番手は、⑪ロコポルティ。
この馬は近走のレースぶりが安定していて、2走前に今回と同じ条件で完勝を収めている点も強調できるでしょう。
そんな中、今回は相手が相手だけにガチンコ勝負を仕掛けると苦しくなりそうな予感もしますが、弱者の競馬に徹することで終いは確実に脚を使えるはずですので、鞍上の性格的にも今回は展開がハマって上位争いに絡んでくる公算が高い。そう考えています。
その他、ミトノオーは平安S勝ちが展開に恵まれた印象で、当時よりもマークが厳しくなりそうな今回は、終い失速する可能性のほうが高い。そう決め打ちます。
ハピは、勝ちに行くレースをしたことを割り引いても前走が負けすぎの印象ですし、プロキオンSにしてもマリオロードに競り負けたのは案外という感じもありましたので、今回は展開がハマりそうな予感もしますが、それでもひと押しを欠いての掲示板止まり。そう決め打つことにしました。
ドゥラエレーデは、まずは前半の位置取りが課題となりますし、追って味のあるタイプではないだけに、勝負どころをロスなく捌けるかも問題になってきますので、手が合うイメージが湧かない北村友Jに乗り替わるのなら、思い切って消してしまってもいいのかな、と。
デリカダは、前走内容に完全復調をうかがわせましたので、上位争いの一角に喰い込んでくるイメージは湧くのですがね。ただ、その前走が完ぺきな立ち回りでさすがにあれ以上は……という感じもありましたので、今回は善戦止まりまでと割り切って消します。
ロードアヴニールは、前走で時計勝負に対応できた点は評価に値するのですけれど、ここに入るとスピード的にまだ少し足りない印象があります。
アウトレンジは、この枠の並びだとテンに無理せず途中からマクる戦法を採ってきそうですけど、それだとロコポルティに完敗を喫した平城京ステークスの二の舞という感じですからね。
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