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第16回 レパードS/第29回 エルムSのみどころ
新潟7R レパードステークス
明日の新潟は、午前中にひと雨ありそうな予報になっていますが、その後は強い日差しが馬場に照り付けそうですし、北寄りの風が強く吹く予報も出ていますので、基本は乾いた馬場でレースが行われると想定しておくことにします。
このレースの特徴としては、コーナーがタイトな新潟コースに適性のある馬が上位を占める傾向が続いていること。この点が、まず第一に挙げられるでしょう。
明日は向こう正面がやや向かい風になる予報なので、その影響がどこまで出るのかはありますけど、基本は前有利の想定でいいのではないでしょうか。
そして、そこで問題になるのが前の並び。
ハナが好走条件となるブルーサンが玉砕覚悟の逃げを打ってくると想定するならば、ピュアキアンは番手からの競馬になる可能性が高いと考えられますが、鞍上の性格を考えると、内から突っ張って競り合いになる可能性も否定はできませんからね。
2頭が競ってハイペースになれば、最内枠を引いたミッキーファイトにもチャンスの芽が出てきそうですし、逆に両ジョッキーが手を握ってペースが落ち着くようだと、勝負どころで馬群をうまく捌けないシーンも容易に想像できてしまいます。
よっていずれにしても先行馬2頭の並びをどう読むかが、このレースにおける大きな分水嶺になることはほぼ間違い。そう断言していいのかなと考えています。
中心には、⑨ミッキークレストを推します。
この馬は差し脚質ではありますが、このメンバーの中ではどちらかというと器用に動けるタイプですので、トリッキーな新潟コースでも概ね自分の力は出し切れるのではないかと考えます。
展開的にも、ペースが流れてスペースをうまく拾えるようだと、勝負どころでは先団につけられそうなイメージが湧いてきますので、2走前のように出遅れてしまったら厳しいですが、1コーナーをそこそこの位置で回ってこられるようなら期待度は急上昇するのかな、と。
2番手は、⑤ピュアキアン。
この馬は、ハイペースでも我慢が利く逃げ馬ですので、枠の利を生かしてブルーサンのハナを叩けたら結構面白いのではないか、と。
成績的には地味な印象もありますが、並んでしぶといところはこの馬の明確な武器で、先行有利の新潟コースでスッと先行できるようなら、一発の期待は十分と見ています。
3番手は、①ミッキーファイト。
この馬は、ここに入れば相対的に地力上位間違いなしですが、この最内枠が悪いほうに転ぶ可能性を一定程度は想定しておいたほうがいいのかな、と。つまり、「勝負どころでうまく馬群を捌けるかどうかがすべて」という理解になります。
少なくとも新潟コース向きの馬ではないだけに、人気ほどの信頼感には乏しいと考えますが、ガチンコ勝負になればこの馬の優位は動かない力関係でもありますので、評価はこれくらいの位置でいいのかな、と。
4番手は、②ハーバーライト。
この馬は、ここまで1,900m戦を中心に使われてきましたが、もともとは機動力を秘めた馬でもありますので、「新潟千八の内枠でハマれば」というかすかな期待は持てそうなんですよね。
基本、ハマり待ちで過度な期待はできませんけど、この馬とほぼ互角の力関係に見えるサンライズソレイユやアラレタバシルと比べると、こちらのほうが新潟コースに適性がありそうな印象を受けますから、人気面を含めて考えるなら最後のひと枠はこの馬でいいのかな、と。
その他、ブルーサンは、すぐ内にメイショウフウドウがいる枠の並びがよくないので、自分の競馬に持ち込んだら怖いとわかっていても、今回は拾い上げるという選択に至りませんでした。こういう時の西塚Jは、ブルーサンを外に張るような感じでゲートを出してきそうですし、、、
サンライズソレイユとアラレタバシルには、展開がハマれば普通にワンチャンスあるだろうと想定しているのですけれど、その期待値の高さはそこまでじゃないんですよね。特にサンライズソレイユは、ルメールJの騎乗でそこそこ人気しそうですし、ならば費用対効果を考慮しスパっと消してしまってもいいのかな、と。
ソニックスターはとにかく不器用な印象が強く、新潟コースで力を発揮できるイメージがまったく湧いてきませんでした。この馬、ワンターンの東京マイルでこそなんじゃないか、と。
バロンドール、ジーサイクロンもやはり不器用な印象があって、このコースはあまり合わない印象なんですよね。この2頭も、力を出し切れば好勝負に持ち込めていい力の持ち主ではあるのですけれど……
札幌11R エルムステークス
明日の札幌はあまりすっきりしない天気になる予報が出ていて、馬場読みがちょっとばかり難しい状況になっています。
そんな中、前週の馬場傾向を踏まえるならば、軽いダートになってもそれなりに差し馬が上位に進出するケースが散見されましたので、基本は前受けする馬に有利なレースとなりそうですけど、ペース次第では差し馬の台頭もあり得る。そんな想定をしておきたいな、と。
次に展開ですが、今回も十中八九ハナを主張するであろうミトノオーに対し、ドゥラエレーデ、テーオードレフォン、プロミストウォリアあたりが外からどこまでつついていくのかが勝負の分かれ目となりそうです。
ドゥラエレーデは、武Jに乗り替わってダッシュがつかないケースも想定されますので、テーオードレフォンの丸山Jとプロミストウォリアの西村淳Jがはたしてどんな競馬を組み立ててくるのか、この点がレース前半の焦点となりそうですね。
ということで、中心には①フルムを推します。
この馬、札幌の最内枠を引いてインでじっと脚を溜める競馬をしたら、最後は結構いい線まで差し込めるのではないか、と。
前走の大沼ステークスでは、勝負どころでのコース取りを間違った分のロスもありましたし、舞台がコーナーの緩い札幌コースに替わることで、この馬の器用さが存分に生かされそうなイメージも湧いてきますので、全幅の信頼を置ける馬がいないのなら、この馬の一発に賭けてみるのも悪くない。
そう考えてみました。
2番手は、⑭プロミストウォリア。
この馬は長期休養明けで仕上がり状態に不安を抱えている状況ではありますが、千七の距離はおそらくベストですし、好位からの競馬でも力を出し切れる馬ではありますので、仕上がり状態次第では勝ち負けまで期待していいのではないかと考えます。
この馬のパフォーマンス次第でミトノオーの着順に大きな影響を与えることになりそうですが、当研究所的には、この馬の9分の力でミトノオーを潰すところまではいける可能性が高いと判断した次第です。
3番手は、⑧シルトプレ。
この馬に関しては、昨年の走りができれば今年も差のない勝負に持ち込めると考えます。
よって問題は、仕上がり面のほう。確かにここまでの臨戦過程から昨年ほどの勢いがないようにも見えますが、少なくとも昨年よりは展開面に恵まれるでしょうから、仮にこの馬の大外一気がさく裂したとしても、特に驚くことはないよな、と。
4番手は、⑦ミトノオー。
この馬に関しては、「プロミストウォリアが思ったように動けず、期せずしてマイペースの競馬に持ち込めた時の期待」という感じでしょうか。
正直、その程度の根拠で人気馬を拾う価値があるのかと考えたところはあるのですけれど、仮にこの馬がマイペースの逃げに持ち込んで好走したとすると、インを捌いてくるフルムが相手になる絵面も容易に想像できますので、基本的には人気になりにくいタイプの馬でもありますし、ならば最後のひと枠で拾っておく手もありだな、と。
その他、ドゥラエレーデは、武Jの騎乗だと前半に好位置をキープするのも大変なんじゃないか、と。だとすると、この馬の持ち味はまったく生きてきませんので、今回は軽視が妥当という判断に落ち着きました。
マリーンS組に関しては、そもそもレースレベルが低いと判断して全馬バッサリと斬り捨てることにしました。
サヴァには今回もワンチャンスありそうですけど、前走はちょっとうまく行きすぎた感じでしたからね。今回は前半で置かれてしまいそうなペイシャエスよりも好走確率は高そうですけど、それでも拾い切るところまでは行かなかったな、と。
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