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今週末の障害戦(11/21,22,23)

今週は、秋陽ジャンプステークスが土曜日に東京で、そして未勝利戦が日曜日に東京、月曜日に阪神で組まれています。

このうち、未勝利戦の2鞍は、頭数も揃っておらず、メンバー構成もかなり低調なので、今週は、3鞍分の見どころを一気にここで紹介する形にしようと思います。

土曜 東京8R 秋陽ジャンプステークス


このレース、各馬の能力比較も非常に難しいのですが、何より、序盤の隊列を読むのが大変。その読みを外した瞬間にジエンドという組み合わせで、難解ここに極まれりといった印象が強いですね。

何より、このレースの予想を難しくしているのが、⑩ナンヨーイザヨイの存在。この馬自身の評価が難しいところに加えて、展開的なスイッチャーになりそうなイメージもあり、さらに鞍上は西谷Jと来ていますから、それはもう、レースの前から白旗を挙げざるを得ない状況になってしまいます。

ですので、あまり馬券を買うことはおススメしませんが、ここは展開を決め打ちした上で、レースの見どころを解説しておくことにしましょう。


いつも言うように、この東京の3,110メートル戦は、圧倒的に内枠が有利ですから、個人的な見立てでは、ここは③マーニと⑤ストレートパンチがスタートから主張していくと考えています。ただ、どちらも無理に競っていくイメージはなく、マーニが行けばストレートパンチは番手、ストレートパンチが行けばマーニは好位のポケットに収まるイメージになるでしょう。

ここで問題なのは、ナンヨーイザヨイがどんなレースプランを立てているかですね。西谷Jなんで、ちょっと常識が通用しないところはあるのですけれど、おそらく、無理に競ろうとはしてこないかなとは思っています。

ただし、じゃあそこでピタリと折り合えるかと言えば、それは簡単なことではないでしょう。馬が行きたがった場合、そこで無理せず行かせてしまうのか、それとも無理に引っ張ってでも競馬を教え込もうとするのかが、とても大きな問題となります。

ここは、正直読み切れないところもあるのですが、最近の西谷Jの傾向からすると、やや馬群から離したところで折り合いをつけようとするのかなと。でもそれだと、ナンヨーイザヨイにとっては、かなり厳しい形になってしまいますね。

いずれにしても、この序盤の攻防が、レースの結果を大きく左右すると言ってもいいのではないでしょうか。


総合的に考えると、枠順も良く、展開にも恵まれそうな②フォワードカフェもっとも好走確率が高そうなイメージ。⑪スマートアペックスは、外枠の分、前半のロスをどれだけ最小限に抑えられるかが課題になりますが、自分のペースで追走できれば、終いはしっかりと伸びてくるでしょう。先行勢では、やっぱり③マーニが最有力で、好枠を引いて道中ロスなく立ち回れそうな①ヤマニンシルフちょっと穴っぽさを感じます。

人気になりそうな⑦ヒロシゲセブンは、前走があまりにうまく行き過ぎたこと、そしてここは、序盤の位置取りがかなり後ろになってしまいそうなことが大きな気がかり。

森一馬J騎乗で、やはりソコソコ売れそうな⑬コウユーヌレエフは、外枠のロスを道中でどうやってリカバーしていくのかが、最大の見どころになるでしょう。正直、枠の不利を克服してこの馬が勝ち負けに持ち込むには、森一馬マジックが絶対に欠かせないわけですが、少なくとも展開面のカギを握る一頭にはなるのでしょうね。


まとめると、②フォワードカフェと⑪スマートアペックスの2頭が有力ではあるけれど、コース形態から、この2頭の差し・差し決着で決まる確率はそれほど高いとは言えない。そうすると、道中をスムーズに運べた先行馬の残り目に警戒が必要で、その候補になるのは③マーニ、④ケンホファヴァルト、⑩ナンヨーイザヨイ、⑬コウユーヌレエフあたりになるが、このうち一頭だけを挙げるとすればマーニ。そこに、道中を完璧に運べた場合の①ヤマニンシルフが絡めるかどうか、こんなイメージになります。

う~ん、それにしてもやっぱり難解なレースですね。

日曜 東京4R 未勝利


ここは、クリップスプリンガマイティウェイが人気を二分するする形。そこに、入障2戦目となるエレクトロポップがどこまで迫れるかという図式になるでしょう。

前走で初の連対を果たしたクリップスプリンガですが、序盤で競ってきた逃げ馬が向正面で落馬するなど、いろいろと恵まれた面が大きかったと思います。今回、最後の直線がダートに替わるのはプラスですが、左回りは外に張るので、もしハナを切れないような展開になると、かなり苦しくなるでしょう。

一方のマイティウェイは、前走こそ、勝ちに行く競馬をして終いタレましたが、じっくりと脚を溜めれば、大崩れはしないはず。その点、石神Jに乗り替わるのは、結構なプラス要因になると思います。ただ、2走前にクリップスプリンガに先着しているとはいえ、当時は、こちらのほうがスムーズなレースをしていた経過もありますから、正直、どっちもどっちな面があるのも事実なんですよね。

その点、入障初戦となった前走で、上記に2頭に完敗を喫する形になったエレクトロポップですが、道中で終始外々を回るロスがあって、一度も息を入れられるシーンがなかったことを考えれば、3コーナー過ぎまで上位争いをしていたことがむしろ驚きとも言えます。

そういう意味では、普通ならこの馬が自信の本命となるわけですが、そこは江田勇Jの連続騎乗なので、少なからずロスはつくってくると思うのですよね。それでもあっさり勝ち切るのかと問われると、苦笑いを浮かべながら力なくうなずくぐらいしかできないのですけれど…。

月曜 阪神4R未勝利


ここは出走馬が6頭と、とても寂しい組み合わせになりました。

しかもこのメンバーだと、下手をしたら、完走馬が3頭未満という歴史的シーンを目の当たりにしてしまう可能性すらありそう。そう考えると、馬券的にどうもこうもありませんね。

善戦マンのディードにとって、ここは千載一遇のチャンスとなりそう。阪神コースとの相性も悪くありませんし、この頭数なら、どう乗っても力は出し切れるでしょうから、もしかすると、ついにここで初勝利の瞬間を迎えるかもしれません。でも、こういう時に限って、最終障害でやらかす西谷Jですから、今回もその点には注目しておきたいと思います。

上昇度では、はっきりディードを上回るインザムードですが、ここが連闘明けの一戦となること、そして飛越の低いこの馬に本場の固定障害がフィットするのかという二つの点に大きな課題を抱えているように思えます。その意味で、今回に限っては、安定感という観点からディードよりやや下に評価することにします。

単騎で行けそうなウインストラグルは、当然、ここなら勝負圏内でしょう。ただし、どうしても勝ちにこだわりたいディードのマークを受けやすくなる立場なので、勝負どころで早めに絡まれるような形になると、一気に失速するパターンも考えておかなければなりません。

結局、有力馬が互いに削り合って、ソロっと回ってきただけの馬が上位に肉薄なんてシーンもありそうですね。やっぱり、なんだか違う意味で、見どころの多いレースになってしまいそうな予感が……

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