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明日の注目3歳戦(2/14)


明日の注目レースは、なんと言っても東京メインの共同通信杯でしょう。

GⅠ2着の③ステラヴェローチェを相手に、破格の内容で新馬勝ちした2頭、①ディオスバリエンテ⑧レフトゥバーズがどこまで対抗できるか。これが、唯一にして最大の焦点だと思います。

④プラチナトレジャー⑦エフフォーリアも、普通に重賞で勝ち負けしてもいいだけの力は持っていますが、クラシック本番を見据えてレースを観るのだとすれば、注目馬は3頭にまで絞り込みたいところです。

③ステラヴェローチェに関しては、おおよそのポテンシャルがわかっていますから、ここでは、①ディオスバリエンテと⑧レフトゥバーズのポテンシャルについて考察していくことにします。


まずは、①ディオスバリエンテから。この研究所では、この馬がボーデンを差し切った新馬戦が破格のハイレベル戦であったことを何度も詳報していますが、そのレースの勝ち馬だというだけでも、十分に評価に値します。

加えて、当時、勝ちパターンだったのはボーデンの方。ゴール直前、内からディオスバリエンテが並びかけてきた時に、ボーデンの川田Jが驚いたような表情を見せていたのは実に印象的でした。

念のため補足しておくと、そのボーデンは、東京の開幕週に芝千八を1:45.2という驚愕の時計で大楽勝。新馬3着のアサマノイタズラは続く中山の未勝利戦を圧勝、さらに5着グローリアスサルムも強敵を撃破しての勝ち上がりと、揃いも揃って、ディオスバリエンテ組がそれはもう大変なことになっているわけです。

もちろん、まだ一戦だけではわからないことがたくさんありますし、イメージ的には、東京コースならボーデンのほうが上かもしれないですけど、このレベルなら、そんな重箱の隅をつつくようなことはまったくの無用。③ステラヴェローチェを楽に負かすようなことがあっても、まったく驚かない。それくらいの馬だと思います。


対する⑧レフトゥバーズの新馬戦も、実に衝撃的な内容でした。

当時の振り返りは、上記の記事でご確認を。この新馬戦が行われた週は、東京芝のマイルで4鞍の2歳戦が行われたのですが、その勝ち馬と走破時計、そして次走の成績を列挙すると次のようになるんですよね。

ソングライン    1:34.1 → 紅梅Sを好時計で快勝
アカイトリノムスメ 1:34.5 → ククナ相手にクイーンCを快勝
セラフィナイト   1:34.5 → 馬場が合わなくてもシンザン記念5着
レフトゥバーズ   1:34.5 → ???

まあ、これを見ただけでも、まともなら、ここでも好勝負は必至でしょう。さらに言うと、レフトゥバーズは軽く仕掛けただけでの圧勝。しかも、終い2ハロン目は10秒台のラップを踏んでいて、アカイトリノムスメよりもはっきり内容は上です。ということで、この馬が③ステラヴェローチェを楽々と差し切ったとしても、何も驚くことではありません。

もちろんこの馬にも課題はあって、2戦目の今回も小柄な牝馬がまともな状態でレースを使ってこられるのかとか、距離延長は大丈夫なのかととか、言い出したらキリがないのも事実。でも、こちらも重箱の隅をつつくのは得策ではないでしょう。少し前の記事でも書いたのですけど、この馬は、桜花賞を勝っていい馬、そう評価している馬ですからね。


一応、④プラチナトレジャー⑦エフフォーリアにも触れておきますが、百日草特別3着、東スポ杯2歳S5着のヴェローチェオロをものさしにすると、この2頭は、それほど大きな力差がないはず。

じゃあ、このレースに東スポ杯3着のジュンブルースカイを連れてきた時に勝ち負けになるかと言えば、答えはノーでしょう。2頭ともまだまだ伸びしろのある馬ですから、単純な比較が完璧に機能するわけではないですけど、今回に限っては、脇役という扱いで十分かなとも思います。


まあ、このレースに関しては、馬券的興味よりもスポーツ的興味の方が大きい、そんな印象ですかね。土曜のクイーンCも見ごたえのあるレースでしたけど、「こちらはもっと…」の可能性も十分。

結果はどうなるかわかりませんけど、今から約20年前、アグネスタキオン、ジャングルポケット、クロフネの対決となった、あのラジオたんぱ杯を思い出させてくれるような、そんなハイレベルのレースを期待したいと思います。

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