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土曜日の障害戦(11/14)

今週も、土曜日に阪神で京都ジャンプステークスが、日曜日に福島で2鞍の未勝利戦が組まれています。

馬券的には、今週も引き続き、どうにもこうにもな感じですが、まずはオジュウチョウサンの復帰戦として注目を集めている京都ジャンプステークスの見どころを、解説していきたいと思います。

阪神8R 京都ジャンプステークス 


ここは、6頭立てという少頭数になりましたが、暮れの大一番に向けて、絶対に見逃せないレースになりましたですね。能力的には、上と下がそれぞれ一頭ずつ抜けていて、真ん中の4頭をどう評価するかが大きなポイントになるのでしょう。


何はともあれ、大注目は④オジュウチョウサンのレースぶりとなります。早いもので、オジュウチョウサンも9歳の秋を迎えましたが、まだまだ意気軒高。春シーズンのレースぶりを見る限りは、「ここも楽勝で、いざ本番へ」というシナリオを描いている競馬ファンが多いのだと思います。

ただ、個人的な見解では、もちろん大本命という位置は譲れないものの、いくつか気になる点があるのも事実なので、本番に向けてそこをチェックしておきたいなとは考えています。

まず、年齢的な衰えについてですが、これは少なからずあると思っています。完勝となった春2戦のレースぶりを見ても、さすがに全盛期のオジュウチョウサンではないなと感じるところも多々ありましたから。ただし、少しの衰えが、ただちに致命的な結果を招くとは思えないので、その点については、まだまだ貯金が残っていると考えてもいいのかもしれません。

もうひとつの注目点は、距離が3,000mちょっとの障害レースをオジュウチョウサンが使うのは、なんと約3年ぶりになるというところです。長距離のレースでは、経験値が圧倒的なアドバンテージになりますが、このくらいの距離だと、他の馬も走り慣れている分、相対的に能力差が縮まるとは考えておいたほうがいいでしょう。

まあ、さすがに取りこぼすことはないのかもしれませんが、波乱が起こるとすれば、12月の本番よりもむしろこっちかなという気もしています。


①タガノエスプレッソは、着実に力をつけていますし、この距離で見せる機動力の高さを完璧なタイミングで発動できれば、オジュウチョウサンをヒヤリとさせる場面を演出することができるかもしれません。もちろん、オジュウチョウサンを負かしに行って、逆に自分が苦しくなるパターンもありえますが、それでも2着は死守できそうな組み合わせですから、平沢Jには、ここ最近の強気な競馬を踏襲してもらって、是非、大きな見せ場を作ってもらいたいですね。

②ビッグスモーキーは、前走、中山へのコース替わりで内容が良化しました。それでも、一線級相手にはまだまだ力が足りない感じですし、ここは、レース中にいろいろな駆け引きが行われそうな雰囲気もあって、マイペースでスムーズに運ぶことさえ、あやしいかなと思っています。

③ニシノベイオウルフは、レースに参加せず、完全に漁夫の利を狙う形になると思います。戦いに敗れてこぼれ落ちてきた馬を、一頭でも拾えたらラッキー。ロックオンするターゲットは、ビッグスモーキーとブライトクォーツ。そんな競馬になるでしょう。

⑤スズカプレストは、ここでも自分の力だけはキッチリと走ってきそうですね。この馬は、オジュウチョウサンにケンカを売ってどうこうという感じでもないので、自分の競馬に徹して、ひとつでも上の着順を目指す形になるでしょう。それでも、相対的な比較で、この馬が3番手かなというイメージです。

⑥ブライトクォーツは、切れないけどバテないというタイプの典型で、良績が長距離戦に偏っていますね。ここは少頭数の分、押して押してビッグスモーキーの番手は取れそうですが、ペースの上げ下げに対応するのが苦手。向正面あたりで、タガノエスプレッソが外から被せてくるような展開は、想定の中で最悪の形でしょう。自分の形に持ち込めばGⅠでも足りる能力があるけれど、そうならなかったときはかなり脆い。今回は、後者の可能性が高いかなと思います。



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