週末の障害戦回顧(3/9,10)
土曜 阪神8R 阪神スプリングジャンプ
このレース、前半はスローに流れた分、どの馬も折り合いに苦労していましたが、終わってみれば大きな紛れもない概ね順当な結果となりました。
走破時計は前2年よりも2秒ほど遅いですが、前半がゆったり流れたこともありましたので、そこはあまり気にしなくていいのかもしれません。
勝ったマイネルグロンにとっては、もっとペースが流れてくれた方がよかったようにも見えましたが、決して展開に恵まれたわけではない中でのこの快勝劇は、着差以上の強さだったと総括していいように思います。
高いレベルで言えば、何カ所か踏み切りが遠くてヒヤッとする場面もありましたけど、自分のペースに徹してもっと楽に走れそうな本番は、今回以上のパフォーマンスを見せてくる可能性すら感じさせます。
2着エコロデュエルは、草野Jらしく道中でロスを積み重ねた中でのこの着順ですし、勝ち馬を別格とするならば、後続各馬には決定的な差をつける見事な走りだったと見ることもできるでしょう。
レース前に懸念された阪神適性の部分も難なくクリアしてきて、こちらもいよいよ本格化の気配が。まだ、100%の信頼感まではありませんけどね。
3着ロックユーにとって、中団で流れに乗る常識的な競馬で好走できたことは大きな収穫だったと思います。馬体が戻ってデキがさらに上がっていたこともあったのでしょうが、それにしてもこんな器用なレースができるとは、ぶっちゃけかなり意外でした。
4着ニシノデイジーは、落ち着きがあって昨年よりもいい状態で出走できたように思います。その中でロックユーにも先着を許しての4着は、ちょっともの足りないとも言えますが、次走、得意の中山コースに戻ればそれなりにパフォーマンスは上がってくるのかな、と。
8着ジェミニキングは、平場の前走でもソコソコ走れたように状態面は悪くなかったと思いますが、障害戦を戦うにあたっての馬のメンタルに問題があるのかもしれないですね。もともと難しいところのある馬ですが、この惨敗はちょっと尾を引きそうな予感がします。
9着エイシンクリックは、見せ場すら作れないままの大惨敗。年齢を重ねている中でこういう残念なレースをしてしまうと、この先の巻き返しは容易でないのかもしれないですね。
日曜 中山4R 未勝利
ここは、 ポンとハナを切ったブリエヴェールがワンサイドゲームで完勝。見事、障害初勝利を挙げました。
結果から見れば、地元の中山でハナに行く競馬がこの馬には一番合っていたということになりますが、鞍上の石神深一Jも今回は最初からハナに行くと決めていたような乗り方でしたので、鞍上の好判断込みの大楽勝劇だったのだろうと思います。
2着ブラビオは、漁夫の利があったにせよ初障害で経験馬相手に2着ですから、大いに褒められていいでしょう。
3着サンマルグレイトは、自分から動いて勝ちに行った分、最後に止まってしまいました。平地力で見劣る同馬としては、致し方のない結果ではあったと思います。
6着ヘイセイメジャーは、スタート直後にジョッキーの鐙が外れるアクシデントがあってジ・エンド。
7着エナジーポコアポコは、ハナに行けなかったにしても淡白なレースになってしまいました。次走に向けても、課題の多いレースになってしまったな、と。
いや~、今週はぐうの音も出ない惨敗。来週に向け、しっかり立て直しを図らなければいけません。
では、引き続き「本気の競馬力向上研究所」をどうぞよろしくお願いいたします。