明日の注目レース(8/15)
明日は、見逃せない平地競走があるので、その話題に軽く触れておくことにしましょう。
その注目レースとは、関屋記念?、それとも小倉記念? いえいえ、注目は札幌12Rの藻岩山特別なんですよね。
注目と言っても、このレースの馬券云々の話ではありません。秋競馬に向けて、ここに出走する要チェックの3歳馬2頭が、果たしてここでどんなパフォーマンスを見せてくれるのか、そこに注目してもらいたいということなんです。
注目馬1頭目は、⑥ソーヴァリアント。圧倒的な1番人気が予想されるので、馬券的妙味のかけらもないのですが、この馬がここでどんなパフォーマンスをしてくるのか、からは、絶対に目が離せないと考えています。
そもそもソーヴァリアントは、弥生賞4着馬。2,3着馬はGⅠホースですし、勝ち馬タイトルホルダーも皐月賞で勝ち負けを演じたわけですから、この4着にはものすごい価値があるわけですね。加えて当時は、インベタ有利な特殊馬場でしたから、外からジリジリと脚を伸ばしてきたこの馬は、見た目以上に中身の濃いレースをしていたことになります。
その流れから言えば、前走の自己条件戦を圧勝したのも当然で、2勝クラスのここも単なる通過点であることは確かでしょう。ただしこの馬、このレースでのパフォーマンス次第では、菊花賞でも期待できるくらいのポテンシャルを秘めているので、単に勝った負けたではなく、その一挙手一投足から目が離せないというわけなんです。
今回は、大竹調教師が処分期間中のため、手塚厩舎からの出走となりますし、1頭なかなか骨っぽい相手が出走してきたので、まったく取りこぼしがないとまでは言えませんが、最低限、菊花賞に向けて手応えを感じさせてくれるようなパフォーマンスを示してくれたらいいな、と。春の段階ですでに能力の高さを見せつけていた分、夏の上がり馬というにはちょっと違和感がありますけど、なにはともあれ、この馬には秋競馬を大いに盛り上げてほしいなと思っています。
そして、骨っぽい相手とは、牝馬の②エイシンヒテンですね。この馬、春は忘れな草賞2着くらいしか目立った成績が残せませんでしたけど、実のところ、秘めた能力はかなり高いと思うのですよね。
この馬のハイライトは、やはりクイーンSの4着で、外が伸びる明確なバイアスがかかる中、唯一頭、インでゴール前ギリギリまでしぶとく粘っていました。しかも、当時の1,2着馬は、桜花賞、オークスでともに好走しているわけですから、エイシンヒテンのポテンシャルの高さは、この世代の牝馬屈指のものがあると言っても過言ではないでしょう。
展開に左右されるところがある分、どうしても成績が安定しませんが、ここは主張すれば先手を取れそうな組み合わせになりましたから、ソーヴァリアント相手に、この馬がどんなパフォーマンスを見せてくれるのか、しっかりと見届けたいと思います。
ソーヴァリアントのほうは、どちらかと言えばエリートキャラではあるので、この先、重賞戦線に殴り込みをかけても人気が極端に落ちることはないでしょうが、こちらは血統も地味ですし、臨戦過程によっては、馬券的妙味が大きいタイプの馬でもあります。ですから、例えばですけど、ここでソーヴァリアントに差されての2着になって、次走、ローズSとか紫苑Sを使ってきた場合は、おそらく上位人気にはならないと思うのですよね。よっぽど目立つパフォーマンスをすれば別ですけど、ちょっと強い内容の2着くらいだったら、次走はまさに狙い目になるはず、というわけです。
まあ、エイシンヒテンのベストはマイルであって、正直、二千の距離はギリギリの感じもありますから、ここで淡白な負け方をする可能性もなきにしもあらずなんですけど、もしこちらの想像を超えるような粘り強い走りを見せてくれると、俄然、秋が楽しみになってくるんじゃないかな、と。
昨年の夏も上がり馬に関する記事を複数書きましたけど、やっぱり夏競馬は3歳の上がり馬とともに過ごすのが楽しいんですよね。
土曜日新潟10R新発田城特別の1,2,3着馬が、春からの成長を見せつけるような素晴らしいパフォーマンスを示してくれたように、明日の藻岩山特別でも、ハイポテンシャルな3歳馬2頭が、心動く驚愕のパフォーマンスを見せつけてくれることを是非とも期待しましょう!