週末の障害戦回顧(9/21,22)
土曜 中山8R 清秋ジャンプステークス
ここは、終始淀みのないペースで流れた中、上がり3ハロンを37.1でクリアしてのレコード決着となりましたので、結果どおり、前受けした馬以外は完全ノーチャンスというレースになりました。
勝ったスマイルスルーは、今後に向けてポジティブな勝ち方だったのかどうかはともかく、後続に影を踏ませぬ逃走劇での完勝でしたね。
高田Jとしては、外枠で中途半端なレースにならないように…との配慮があったのかもしれませんが、まさかの逃げの手に出てそのまま後続を完封。走破時計も申し分なく、数字上はすぐに重賞でも…という受け止めでいいように思います。
あとは、今回逃げてしまったことが今後に悪影響を及ぼすことがないのかどうか、そこが問題となってきそうですが、、、
2着オオキニは、良くも悪くもらしいレースではありましたが、スマイルスルーとの力関係を考えれば、この着順で極めて妥当な結果と言えそうです。
3着ナリノモンターニュは、金子Jが内枠の利をうまく生かしての好走となりました。
これくらい噛み合った立ち回りができれば、馬券圏内確保も驚くような結果ではないと言えるでしょう。
6着ブリヨンカズマは、あくまでも結果論ではありますけど、この流れで出遅れては勝負にならないのも致し方ありませんでした。
このあたりは、自分でレースをつくれない馬ならではの弱みとも言えますので、この敗戦をもってこの馬に対する評価を下げる必要はなく、今回はこちらの判断に誤りがあったと素直に認めるべき。そう理解しています。
8着アスターディゴンは、鞍上が折り合いに気を遣いすぎるあまり序盤の入りで後手を踏んだのがすべてでした。
立ち回り勝負の馬が前半で位置を取れないようでは、勝負に絡んで来られないのも当然の結果と言えるでしょう。
日曜 中京1R 未勝利
ここは、入障2戦目、ブリンカーを着用し行きっぷりが一変したタイセイスラッガーが後続に影を踏ませぬ積極的なレースをみせて完勝。見事、障害戦初勝利を挙げました。
まあ、障害戦ではよくあるケースなのですが、今回のタイセイスラッガーの一変ぶりは見事というほかなく、この激走を読み切れなかったことを素直にこちらが反省するしかありません。
2着スマートルミエールは、「得意の中京コースでこの相手なら、やはり大きくは崩れない」というわかりやすい結果。裏を返せば、今後も詰めを欠く煮え切らないレースが続きそうとも言えますが、、、
3着アップデートは、入障2戦目でしっかりと変わり身を見せましたので、次走以降に向け収穫の多いレースになったのではないでしょうか。
4着バラードインミラノは、ほぼこちらのイメージどおりの走りをしてくれました。タイセイスラッガーの大駆けがあった分、馬券圏内からこぼれ落ちてしまいましたが、レースぶりに一定の進境を見せたことは評価に値するでしょう。
8着アルカンサスは、完全に展開負けというレースでしたが、得意の中京コースで3戦続けて結果を出せなかったことにより、今後を悲観視せざるを得なくなってしまったな、と。
それでは引き続き、「本気の競馬力向上研究所」をどうぞよろしくお願いいたします。