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週末の障害戦回顧(10/17,18)


今週は、新潟で2鞍、東京で1鞍の合計3鞍の障害戦が行われました。

成績的には、ポテンヒット、三塁打、平凡な外野フライという感じで、悪くはない見どころ解説ができたかなと思います。

それでは早速、レース内容を振り返っていくことにしましょう。

土曜 新潟1R未勝利


ここは、ハナを切ったインシュラーが楽々と逃げ切って見せました。勝因は、体調面でかなり良化していたことと、単騎で楽に逃げられたことに尽きるでしょう。五十嵐Jのレース運びも絶妙で、後続が動いてくる前に自らペースを上げた時点で勝負あり。馬もジョッキーもお見事でした。

2着のコーンススは、やはり2戦目でしっかりと前進してきました。今回は、道中もほとんどロスなく運んでいましたから、そうなればこの2着は当然の結果と言えるでしょう。それにしても最近の植野Jは、ラチ沿いでピタリと折り合いをつける競馬を連発していますね。本当に見事な騎乗をしてくれたと思います。

3着タガノファジョーロも、入障3戦目のここで大きく前進してきました。北沢Jのコース取りもほぼ完ぺきで、最後に内から3番手に上がれたのは、道中をロスなく回ってこれたから。馬の上がり目とジョッキーの好騎乗がうまくかみ合っての3着と評価できるでしょう。

4着バイオレントブローは、道中であれだけ行きたがると、終い止まってしまうのも当然でしょう。今回は前走以上にパドックのテンションが高かったですし、ゲート内でも落ち着きを欠いていました。まあそこは、白浜Jのファインプレーでなんとか切り抜けたものの、今度は道中で外からヤサカリベルテに絡まれて万事休す。それで僅差の4着ですから、やはり能力は高いですね。今後は、パドックの落ち着き次第で、評価を微調整する必要がありそうです。

7着ヤサカリベルテは、結果的にはバイオレントブローと共倒れ。やはり、上手に立ち回ってこその馬ということになるでしょう。


土曜 新潟4R未勝利


ここは、ゲートで出遅れながらもキャプテンペリーがなんとか勝ち切りました。勝因は、五十嵐Jに乗り替わって行きっぷりが格段に良くなったことと、やはりこのメンバーでは地力が一枚上だったことの二点でしょう。

過去2戦に比べてスムーズな競馬ができたのは事実ですが、出遅れて道中で脚を使い、さらに3コーナーでゲインスプレマシーに外から一気に来られたのは、相当なストレスになっていたはずです。それでも勝ち切れたのは、やはり相手に恵まれたからとも言えるでしょう。

2着のオレンジオレンジは、4コーナーで外に膨れたのが致命的でした。それでも2着を死守できたのは、地力があるからこそ。あとは、黒岩Jの奮起があれば、未勝利勝ちに必要なピースが埋まる印象です。

3着 ホウオウアクセルは、やっぱり詰めが甘いですね。北沢Jが完璧な立ち回りをしてきた分、上位に肉薄してきましたが、それでもここまで。新潟コースでは、これが精いっぱいだったと思います。

4着ゲインスプレマシーは、伴Jが勝ちにいく競馬をした分、最後に脚が上がった印象です。ただ、積極的に攻める騎乗をしての結果ですから、ジョッキーを責められないでしょう。馬の力的にも、この弱いメンバーが相手でもガチンコ勝負でねじ伏せる力はなかったということ。今後も煮え切らないレースがしばらく続きそうな予感もしますね。

日曜 東京9R 東京ハイジャンプ


ここは、メイショウダッサイが人気に応えて勝ちました。…が、パドックの気配も地味でしたし、本調子には程遠い状況の中、地力の高さだけでなんとか勝ち切ったというレースでもあったと思います。今後は、ここから2か月間で、どこまでコンディションを上げられるかが重要になってくるでしょう。今の状態では、オジュウチョウサンの影を踏むことさえままならないでしょうから、なんとか状態を上げてもらって、暮れの大一番を盛り上げてもらいたいものです。

2着のヒロシゲセブンは、他の馬にいろいろあった中、唯一頭、高田Jがそつなく乗ってきた結果だと思います。違う言い方をすれば、力を出し切れたのはこの馬だけ。そうとも言えるでしょう。見どころ解説の段階で、「終いチョロチョロと伸びてきそう」と指摘はしていましたが、そのとおりチョロチョロ伸びてきたら、結果、前に一頭しかいなかったということだと思います。なので、この好走で評価を上げる必要性は感じないですね。

3着マイブルーヘブンは、休み明けで少しテンションが高かったですし、飛越にも戸惑いがあってスピードが落ちるシーンが何度かありました。それでも馬券圏内を確保してきたのは、褒められていいでしょう。ただし、他馬の凡走に助けられた部分が大きいのも事実なので、過大評価は危険かなと思います。

4着スズカプレストは、案の定、スピード負けした印象が強いですし、この馬も他馬の凡走に助けられてのこの位置という評価になります。

6着セイウンフォーカスは、出遅れからおっつけて位置を取りに行く競馬をしてしまいました。そうなると、やはりこの馬の持ち味は生きないですね。自分の競馬に徹していたら、おそらく上位には来ていたと思えるだけに、う~ん、「中村J頼むよ」という感じです。ハルキストンの時もそうなんですが、中村Jは重賞になるととたんに前のめりになる傾向があります。今後も、その点は意識しておいたほうがいいかもしれません。

8着ネプチュナイトは、勝負どころで大きな飛越ミスがあって万事休す。そこまではリズムを崩さずに運べていただけに、痛恨のミスになってしまいました。鞍上の小坂Jも、さぞかし悔しかったことでしょう。余談ですが、その小坂Jは次の10R、13番人気で見事1着。もともと地味ながら腕達者なジョッキーですから、ネプチュナイトの次走でリベンジしてくれることを期待したいですね。

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