週末の障害戦回顧（10/21,22）

土曜 新潟１Ｒ　未勝利

ここは、経験馬の序列は概ね想定どおりでしたが、その間に初障害馬が一頭刺さり込んできたという結果でした。

勝ったトモジャリアは、入障２戦目でレースぶりが安定し、危なげなく勝ち切りました。着差はわずかでしたけど、前走からしっかりと時計を詰めてきていますし、現状のこの馬の力は出し切ったという評価でいいでしょう。

２着ビートザレコードは、障害馬としてのセンスが素晴らしかったですね。草野Ｊの騎乗であれだけ器用な競馬をできるのですから、コース替わりは一定の課題になるでしょうが、次走もシンプルに勝ち負けになる可能性が高いと考えていいのではないでしょうか。

３着ヴラディアは、序盤でクラウンセトと干渉してスタミナをロスしたのが大きく響きました。それでもトモジャリアとの差が１秒足らずなら、この馬としてはよく頑張っているほうと言っていいように思います。

４着ゴールドパラディンは、初障害だった割によく走ってはいるのですが、自滅したヴラディアを捕えきれなかった点が、どうにも気になって仕方がありません。次走の評価には、ちょっと頭を悩ますことになりそうです。

10着ワンダーサーイターは、追走だけでいっぱいいっぱいになってしまいましたね。持ち時計だけ走れていないのは確かですけど、想定よりも勝ち時計が速くなりましたので、いずれにしてもノーチャンスでした。

土曜 新潟４Ｒ　オープン

ここは、昇級戦となったスヴァルナが、自らレースをつくって快勝。見事、未勝利、オープンと２連勝を飾りました。

まあ、この走りを見ると、前走の中京戦を好時計勝ちしたのは伊達ではなかったということになります。コース適性の部分でひと癖ありそうなのは気になりますけど、相手次第では、この先特別戦や重賞で通用するシーンがあるかもしれない。そんな中身のある好走劇でした。

２着ナリノモンターニュは、新潟コースの平場戦であれば、オープンで通用の力があったと理解すべきでしょう。今回は、金子Ｊが非常にうまく乗ったのもありましたので、過大評価は避けないといけませんが……。

３着ファルヴォーレは、難波Ｊが内枠の利を最大限に生かした格好になります。ただ、やはりこの距離が長いのは間違いありませんので、この点は今後もこの馬について回る課題となるのではないでしょうか。

４着ハーツシンフォニーは、レース序盤でちょっと置かれ過ぎてしましたました。最後はこの馬らしい伸びを見せましたが、ファルヴォーレを捕えきれなかったのは少しもの足りなかったですね。

５着ドラウプニルは、昇級戦としてはマズマスの内容だったのではないかと思います。

８着ベストインクラスは、イイ感じで上がってきてパッタリと止まってしまいましたので、やはり敗因は距離ということになりそうです。馬場が悪化して、よりスタミナを問われるレースになったのもキツかったな、と。

12着オメガエリタージュは、適性外の新潟コースで西谷Ｊが騎乗すれば、実質しんがり負けというこの結果も、十分に想定内でしょう。まあ、さすがに負け過ぎの印象もありましたが、本場で森一馬Ｊの騎乗であれば、即、巻き返しがあっていいのではないでしょうか。

日曜 新潟４Ｒ　未勝利

ここは、地力上位のセブンデイズが、新潟コースにも楽々と対応し、後続に大きな差をつけて快勝。見事、人気に応えました。

危なっかしかったのは、スタートだけ。上野Ｊがうまくリカバーして位置を確保してからは、危ないシーンのまったくない完勝劇となりましたね。

２着ワールドスケールは、勝ちに行くレースをした分、ストレスがかかる競馬になってしまいましたけど、前２走とは中身の違うレースができた点は、大いに評価すべきではないでしょうか。

結果は完敗でしたが、難しい競馬になった中でしっかりと２着を確保したのですから、この点は高く評価してしかるべきでしょう。

３着メルテミアは、もう少しレース慣れが必要かと思いましたが、かなり展開に恵まれたとはいえ、馬券圏内を確保したのは立派だったと思います。難波Ｊのエスコートも、地味ながらお見事でした。

４着ホウオウフラッシュは、江田勇Ｊが非常にうまく乗ってきましたが、それでも馬券圏内には届かず。よく走ってはいますけど、やはりこの馬の決め手不足はなかなかの重症のようです。

８着ロックバウンドは、まったく予想どおりではありましたけど、西谷Ｊに乗り替わった分、大惨事になってしまいました。よってこの凡走劇に関しては、基本ノーカウントでいいのかな、と。

９着スカイテラスは、こちらの見込みどおり４秒以上も前走から時計を詰めていますので、それでこの着順ならば、致し方なかったと割り切れます。この馬自身は、よく走っていますしね。