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第73回 ラジオNIKKEI賞/第59回 北九州記念のみどころ

今週から、通常モードに戻ります。

ただし、いきなり超難解なGⅢのハンデ戦2連発ですから、投稿内容はくれぐれも参考程度の扱いにとどめてくださいませ。


福島11R ラジオNIKKEI賞


開幕週に行われるこのレースは、基本的に立ち回り勝負になることが多いのですよね。

さらにハンデ戦でもありますし、同じメンバー、同じ枠順で10回レースをやったら、馬券圏内の組合せはおそらく10通りになるくらいの大乱戦が予想されますので、こういったレースでは、大ハズレ上等と割り切って決め打ちするくらいでちょうどいいのではないでしょうか。


展開的には、内枠の3頭がゲートから主張して行きそうで、枠の並びが悪いミナデオロは控える形の競馬になりそう。

そうすると、好位でロスなく脚を溜められた馬にチャンスが訪れそうですけど、その馬をズバッっと当てられるかどうかが、今年のこのレースの最重要ポイントになりそうです。


中心には、⑨ログラールを推します。

この馬は、レースを重ねるごとに馬が大人になってきた印象で、仮に出入りの激しい流れになっても、今なら自分を見失うことなくレースができそうなんですよね。

正直、枠がやや外過ぎる印象もありますが、枠の並びは悪くなく、1コーナーまでにうまくインに潜り込めそうなイメージも湧いてきますので、そうなれば思惑どおり前に馬を置く形で脚が溜まり、最後の直線でひと脚を使える態勢に持って行けるのではないか、と。


2番手は、⑤オフトレイル

この馬の前走は、道中で頭を上げて行きたがるシーンがあり、かなりロスの多い競馬になってしまったわけですが、その中で2着を確保したのは立派のひと言。

2走前は外々を回らされる苦しい形でしたし、前2走で力を出し切れていないことを考慮に入れれば、ここはミナデオロを逆転するだけにとどまらず、勝ち負けのラインに喰い込んでくる期待は大きいのかな、と。

ただ、田辺Jの騎乗だとロスの多い競馬になる可能性が捨てきれず、本来ならこちらを中心視すべきなのでしょうが、鞍上面を考慮して評価を一列下げた格好になります。


3番手は、④ヤマニンアドホック

展開上、もっとも恩恵を受けられそうなのがこの馬。インのポケットにうまく潜り込んで脚を溜める競馬ができるようだと、器用に立ち回って勝ち切るシーンまであっていいのでしょう。

ただ、前走でハナを切る競馬をしたのがどう出るか。道中でエキサイトして脚が溜まらないリスクも一定程度はあるとみて、評価はこの位置までとしました。


4番手は、①シリウスコルト

この馬に関しては、うまく楽逃げに持ち込めると勝ち負けまであるかという感じもしますし、控えてもレースはできるタイプで、この好枠を生かせばそれなりに上位争いのチャンスはあるのかな、と。

ただ、ハナに行って競られてもダメ、控えてリズムを崩してもダメと、凡走パターンもあれこれと想像できるシチュエーションではありますので、評価はこのあたりが妥当なところではないかと最終判断しました。


その他、ウインマクシマムに関しては、地力の高さは認めつつも、ホープフルSで惨敗を喫した時と似たような立ち回りを強いられそうだなと直感的に思ったので、人気でもありますしあえて拾う理由はないと判断しました。

サトノシュトラーセは、福島開幕週の芝千八でM.デムーロJが差し馬を上位に持ってくるイメージが湧かないのですよ。こちらも馬の力は認めますが、今回は外を回して差し届かずと決め打つことにします。

ショーマンフリートは、不器用なところがあるので福島の千八は不向きと考えます。展開利と鞍上の手腕で一応の格好はつけてくるかもしれないですけど、かと言って積極的にこの馬を狙うイメージも湧いてきません。

ミナデオロは、メンバー構成的に前2走ほどスムーズな競馬は望めないのかな、と。枠の並びも良くないですし、今回は迷わずスパッと消すことにしました。


小倉11R 北九州記念


明日の小倉は雨が降る公算が高く、今年のこのレースは超高速馬場でのレースにはならないとみていいでしょう。

だとすれば、前に行った馬だけで決着するイメージは湧いて来ず、かと言って差し・追い込み決着に舵を切るのもリスクが高すぎますので、ある程度は展開にヤマを張りつつ、自分の力を出し切ってきそうな馬をうまく探し当てられるかどうかの勝負になりそうです。


展開面では、ピューロマジック陣営が控える競馬をする可能性をほのめかしていることもあり、前の並びが非常に読みづらくなった印象です。

ただ、いずれにしても超ハイペース必至の組合せではありますので、そこそこの位置でうまく脚を溜められる馬に勝ち負けのチャンスがあるレースになるのかな、と。


中心には、⑬カンチェンジュンガを推します。

この馬からすると、十中八九展開面の恩恵を受けられそうですし、雨馬場になって超高速決着にならなそうな点も、おそらくプラスに働きそうなんですよね。

その一方、追走で脚を使ってしまうと伸びを欠く馬だけに、斎藤新Jが位置取りにこだわらずじっくりと脚を溜める競馬をしてくれるかどうかが、この馬の命運を握っているのは確かでしょう。

それでも、この人気ならリスク覚悟で狙ってみる価値は十分にありますし、他に推したい馬が見当たらない中においては、この馬の一発に賭けてみるという選択があってもいいのではないか、と。


2番手は、⑭ナナオ

この馬は、晴雨兼用の堅実派。どの位置からでも競馬ができる自在性は、間違いなく効果的な武器になってくるのでしょう。

あとは、地力勝負になった時にどうかですが、その点は軽いハンデで相殺できそうな感じもありますので、おそらく大崩れはしないだろうと判断し、この位置に置いておくことにしました。


3番手は、⑩エイシンスポッター

この馬は短距離の差し馬ですので、馬群をスムーズに捌けるかどうかがすべてと言っても過言ではないでしょう。

地力だけならこのメンバーで1,2を争う存在ですので、展開と馬場がハマれば鮮やかに突き抜けるシーンまであっていいように思います。


4番手は、⑯ヨシノイースター

この馬に関しては、まずはスタートを互角に出ること。ただこの点に関しては、偶数番の丸山Jならなんとかしてくれるのかな、と。

力的には、ここでも通用するだけのモノを持っていますし、晴雨兼用で枠の並びも悪くありませんから、外を回るロスを最小限に抑えられると、結構面白い存在になってくる気がします。


その他の馬たちに関しては、どうでしょう、ほぼノーチャンスと思えるのがメディーヴァルただ一頭という感じもあって、う~ん、本当にこのレースを当てるのは難しいな、と。

結局のところ、とてもとてもすべてが思いどおりに行くようなメンバー構成でもありませんから、もちろん「やるべきことはすべてやった上で」じゃないといけませんけど、最後は運を天に任せるだけになってしまうのも致し方ないような気がしています。


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