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第28回 東京スポーツ杯2歳Sのみどころ


東京11R 東京スポーツ杯2歳ステークス


いや~、ここは正直に言って、今の私の実力では、ほとんど手も足も出ないレースになってしまったな、と。

競馬ですから、もちろんそれでも予想が当たることもありますけど、仮に結果が良かったとしても、今回ばかりはまったくもって偶然の産物というほかない。そう悲観せざるを得ないほど、とても難しいレースとなりました。

ただ、的中/不的中をひとまず措くとすれば、「素質馬揃いで見どころ満載の一戦」に違いありませんので、明日の東京メインは「ケン」に徹するというのもひとつの選択かもしれないですね。


さて、そこでこのレースの予想を難しくさせている原因ですが、ひとつは1戦1勝馬が10頭中7頭もいること。初戦では、各馬とも速い上がり時計を計時するなど、素質の高さを感じさせるレースをしていましたが、目立った全体時計で走破した馬が一頭も見当らないのもまた確かですので、これらの馬たちを高い精度で評価、比較するのがとても難しいというわけ。

加えて、重賞経験馬であるシュトラウスは、ガツンとハミを取って行きたがるところがあり、ガイアメンテは、スタートの反応が鈍くここもおそらく出遅れ必至と、ともに逆噴射のリスクを抱えるクセ馬であることが、混戦模様に拍車をかけていると言えるでしょう。

つまり、メンバー中でここでのパフォーマンスをなんとなくでも想像できるのは、テリオスルルただ一頭。ただそのテリオスルルとて、抜けて強いわけでもなければ、まったく勝負にならないわけでもないという微妙な立ち位置にいるのですから、そりゃあシミュレーション構築に向けたとっかかりすら掴めないのも、ある意味、致し方のないことなのかな、と。

ということで、ここま思いっきりヤマを張って行く以外に方法がない。否が応でも、そんな結論と相成りました。


そんなこんなではありますが、中心には、⑤ショウナンラプンタを推すことにします。

初戦は行きっぷりひと息で外を回すロスもあった中、長くいい脚を使っての差し切り勝ち。このメンバーに入れば、全体時計は優秀と言える部類に入りますし、馬体面でも前走からの上積みを十分に見込めますので、総合的な評価としてこの馬が序列1位。そんな判断となりました。


2番手は、⑨フォルラニーニ

この馬は、何より豪快なフットワークに魅力を感じる馬で、大物感という意味では、メンバー中一番と言っていいのかもしれません。全体時計は平凡でも、上がり3ハロンのラップが12.0 - 11.6 - 11.1というのは、積んでいるエンジンの大きさを物語っているとも言えますので、ここでも普通に勝ち負けを期待できる馬。そう考えています。


3番手は、⑥ガイアメンテ

前走の札幌2歳S当日は、差しづらい特殊な馬場状態になっていましたので、レース内容自体は、着差ほど悪いものではなかったと考えていいのかな、と。まだまだレースぶりが粗削りで安定感はひと息ですが、マーカンドJに乗り替わるのは間違いなくプラス材料ですから、ここは「一気に突き抜けるところまで期待できる3番手評価」としておきます。


4番手は、⑧シャンパンマーク

この馬は、とにかくレースぶりが素直な印象で、2戦目のポカを考えなくてよさそうな点は強調できるでしょう。正直、ポテンシャル面で足りるのか、確固たる自信はありませんけど、血統背景を含め馬体面から受ける印象は上々ですので、この馬を最後のひと枠で拾っておくことにします。


その他、シュトラウスは、いかに絶好調のモレイラJでも、スムーズなレースはできないと考えます。現3歳のタッチウッドが2月の共同通信杯でやって見せたように、途中からでも抑えずにハナに行かせるレースをすればこの馬も好走しそうですけど、先々を考えて陣営も「今は馬にレースを押し込む時期」と割り切っているはずですので、だとすればタメ殺しになって最後は伸び切れない。そう決め打っていいんじゃないか、と。

ファーヴェントは、前走の相手関係が悪くありませんでしたし、その中で2馬身差の完勝という結果なら、ここもノーチャンスとは言えない位置にはいるのでしょう。ただ、間違いなく上位人気に推されるだろうという中で、今ひとつパンチ力に欠ける気がしないでもないのですよね。よって、ここはそんな自らの直感を信じ、あえて選外扱いとしてみました。

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