土曜日の障害戦(2/6)
今週も、小倉で3鞍の障害戦が組まれています。
出走馬名表をパッと見た感じでは、比較的要点をつかみやすいのかな、と。まあ、的中、不的中はちょっと別の話なんですけどね。
では、早速、見どころを解説していくことにしましょう。
小倉4R オープン
このレース最大の焦点は、おそらくハナに行くであろう②ホッコーメヴィウスのレースメイクになるのでしょう。
前走の勝ち時計は、優にオープンでも十分に通用するもの。あとは、自身の力を出し切れると評価するのか否かで、取捨の判断が変わってくるのだと思います。
取捨を判断をするにあたって見逃せないポイントは、大きく分けて2点。
ひとつ目は、⑧アキリザーブと⑩マイネルオフィールという同型馬の存在。ただこの点は、その気になればホッコーメヴィウスの方が出脚は速いですから、過度に気にする材料ではないのかもしれません。
やはり問題となるのは、難波Jから黒岩Jへの乗り替わりのほうでしょう。
ちょっとクセがあるホッコーメヴィウスを、黒岩Jがうまくエスコートできるか、そこが勝負の分かれ目になることはほぼ間違いありません。
個人的な見解を言えば、ホッコーメヴィウスは前走から2割減程度の評価にとどめておいた方がいいと考えています。仮に単騎で行けたとしても、やっぱり黒岩Jだと、レースメイクに不安が残るのですよね。
引っ掛けられてハイペースになるパターンもあれば、折り合ったら折り合ったで、日和って後続に早めに来られるパターンもあるでしょう。つまり、今回に関しては、好走のスイートスポットが狭い。だとすると、あまり積極的に狙いたいとは思わないですね。おそらく、上位人気にもなるのでしょうし…。
なので、ここはシンプルに③マサハヤドリーム中心でいいのかなと。小倉までの輸送に不安がないわけではないですけど、最近は極端に馬体を減らすこともなくなってきたので、絶好調でなくとも、普通の状態ならまず勝ち負けと考えていいと思います。
問題は相手。中山新春JS組、中京のキャプテンペリー組、中京のスマートアペックス組、昇級組、その他の組をどう評価するかですね。
まず、昇級組ですが、ホッコーメヴィウス以外で通用の可能性があるのが
⑫フィールインラヴ。前走の勝ち時計は、この小倉開催の未勝利戦NO.1ですし、キャリアが浅くまだ上積みが見込める点も魅力ではあります。ただ、前走は中村Jのコース取りが完璧にハマった印象もありますから、マサハヤドリームを相手にすると、さすがにちょっと離されちゃうのかなというイメージもあります。
中京のスマートアペックス組は、当時、太目残りで完調でなかった勝ち馬に完敗ですから、メンバーレベル的に大いに疑問アリ。中京のキャプテンペリー組もそれほどハイレベルのメンバー構成ではなかったものの、当時の勝ちに行くレースをして5着のアサクサゲンキ、7着のインザムードが、先週の牛若丸JSで2,3着と好走しているので、こちらのレースレベルを上位に取りたいですね。
ただし、当時2着の⑦ダノンロッソ、3着の⑤テイエムコンドルは、中京コースらしくいかにも展開がハマった感が強いので、むしろ強気なレースメイクで6着だった①マイネルパラディのほうが狙い目かなと。中山新春JSでもそうだったように、決め手に欠けるという致命的な欠点はありますが、小倉替わり、絶好の1番枠、石神Jへの乗り替わりと強調材料には枚挙にいとまがありませんから、今回は、インで上手に立ち回っての好位からの流れ込みを期待できるのではないでしょうか。
別路線組では、やはり④マイネルレオーネでしょう。ただ、400kgソコソコの馬に61kgの斤量はそれなりに堪える可能性がありますし、小倉はこなせるけれど、決してベストではないというところも少し気にはなります。捌きのうまい平沢Jですし、このメンバーなら地力上位でもありますけど、テンに行けない脚質面も考慮すると、過度な期待まではどうかな、と。
まとめると、まともな状態であれば、中心は③マサハヤドリーム。
2番手以下は混戦で、正直、何が来てもおかしくはないけれど、レース条件を重視して①マイネルパラディ、⑫フィールインラヴの順にしておきます。
4番手を挙げれば④マイネルレオーネですけど、馬券の対象にすべきかどうかはちょっと悩みますね。最終判断は、パドックを見てからでいいように思います。
小倉5R 未勝利
ここは、完全に⑪マイサンシャイン一強ムードですね。
ちょっと決め手に欠けるところはありますが、さすがにこのメンバー相手なら、普通に勝ち負けという評価でいいでしょう。
で…、問題は相手。
近走の着順で拾えば⑦ウエスタンマリーヤと⑧ジゲンですが、時計面だけの比較では、⑤エタニティーワルツに圧倒されている形にはなっているので、そこの比較が的中と不的中の分水嶺になりそうです。
また、このレースは展開も非常に微妙で、①ラブオナヴィータと⑦ウエスタンマリーヤが、レース序盤から競って共倒れというパターンも。いずれにしても不確定要素が多く、ある程度、決め打ちせざるを得ない状況ではあるのでしょうね。
そんなこんなある中ですが、2番手は⑧ジゲンにします。初障害だった前走は、難波Jがレースを教え込むことを優先して慎重なレース運びに終始していました。エタニティーワルツとは2秒もの走破時計の差がありますが、ここは好位でうまく立ち回れそうですし、今回はこちらの大幅な前進に賭けたいと思います。
3番手は、これも入障2戦目となる⑫コスモテキロ。初障害の前走は、前半、障害を飛ぶごとにブレーキをかけていましたし、さらに、内から人気のディレットーレに終始外に張られる厳しい展開になった中でも、3コーナーあたりまでは必死に踏ん張っていました。あの内容なら、2戦目の今回は時計を一気に詰めてくるでしょうから、馬券圏内まで期待してもいいのかなと。
そして、4番手が⑤エタニティーワルツですね。マイサンシャイン以外との比較では、はっきり時計面で上位なんですけど、レースぶりに特に見どころがあったわけではありませんし、やっぱり小野寺Jですからねえ~。ただ、このメンバー構成だと、さすがにスローにはならないでしょうから、ならば一応4番手に拾っておこうという感じです。
⑦ウエスタンマリーヤは、能力的に足りないことはないのですけれど、ラブオナヴィータの出方がどうしても気になるのと、今回はマイサンシャインも早めに仕掛けてくると見て消すことにします。
その他、平地力のある②クイックファイアにも一変の可能性はありますが、まだまだ飛越が雑ですし、西谷Jのレースメイクにも不安があるので、こちらも今回は消しということで。