第65回 京成杯/第72回 日経新春杯のみどころ
中山11R 京成杯
昨年の1,2着馬は、その後それぞれダービー馬と菊花賞馬に。以前はクラシック本番に直結することが少なかったこのレースではありますが、近年は少しずつメンバーが揃うようになって、徐々に出世レース化してきた印象もあります。
ただし今年は、現状でGⅠを意識させるようなパフォーマンスを示している馬が不在ですので、どちらかというと過去の京成杯のイメージを思い出しつつ、レースシミュレーションを組んだほうがいいのかもしれません。
さて、展開面ですが、、、
いや~、ズバッと読み切るのは正直困難なメンバーですからね。
こういう時は変にヤマを張らず、ポテンシャル重視で予想を組み立てるほうがベターでしょう。
中心には、④インターポーザーを推します。
この馬のデビュー戦は、スローで外々を回される最悪の形で大崩れせず。前走は出遅れから大外をひとマクリで快勝と、未だ能力を出し切っていないように思えるのですよね。
レースぶりを見る限り、本来的には馬群の中で器用に立ち回れるタイプでしょうから、前2走の走破時計は気にせず、この馬の一発を狙ってみたいと思います。
2番手は、⑧ゲルチュタール。
この馬は、前走の走破時計とレース内容が優秀。数字だけを見れば、この馬が最有力という見方ができるのかもしれません。
ただしその前走が、道中でズブさを見せてマーカンドJが腕力で無理くり勝ち負けに持ち込んできた印象もありましたので、三浦Jに乗り替わるここは、やや割引が必要になるとも考えます。
それでも、今の中山の馬場は前走時よりもこの馬向きと言えますので、ならば大きく評価を下げる必要はないのかな、と。
3番手は、②ニシノエージェント。
この馬にとってのベストディスタンスは、おそらく千八。その点、1ハロン延長での重賞挑戦は課題となりますが、好位で上手に立ち回れる器用さは魅力で、ここでもおそらく大崩れはしないのかな、と。
まあ、さすがに勝つまではどうかですけど、昨年の3着馬のような立ち回りができれば面白い存在になりそうですが、さてどうでしょう。
4番手は、⑪マテンロウムーブ。
この馬は、すでに自分のレースの形を持っているのが強み。相手強化のここは後方待機でのハマり待ちとなりそうですが、この相手関係なら馬券圏内に届いたとしてもまったく驚きはありません。
評価は4番手ですけど、上位3頭ともまったく差がないというくらいの色気を持って狙ってみる手もありそうですけどね。
その他、ガルダイアは折り合い面に不安しかなく、、、
キングノジョーは、予断を排して前走の内容だけを純粋に評価するならば、伏兵の域は出ないのではないか、と。素質は確かでチャンスはありそうですけど、「さすがにコスパ悪すぎでしょ」という印象は否めませんからね~。
中京11R 日経新春杯
今年は、個性派のメンバーが集まった印象で、とっかかりを掴むのが非常に難しいレースとなりました。
最大のポイントは、明け4歳馬が古馬勢に対してどんな競馬を見せてくれるかですけど、荒れ馬場の巧拙が結果に直結しそうな印象もあって、脚質面を含め「どんなキャラクターの馬にフォーカスすればよいのか」の見極めすら難しい。そんな組み合わせになったのかな、と。
当研究所的には、外差し有利の想定でシミュレーションを組んでみますけど、正直、あまり自信はありません。
中心には、⑬ヴェローチェエラを推します。
前走の比叡Sは、メンバーが揃ったハイレベル戦。そこで着差以上の完勝を見せたことを、ここは素直に評価したいな、と。
中京の今の荒れ馬場にも対応できそうで、その点も一定の強調材料にはなるのでしょう。
2番手は、①マイネルエンペラー。
ヴェローチェエラを中心視するなら、この馬も……とシンプルに考えでいいように思います。
もしもポテンシャル面における比較精度が低いのだとしたら、2頭まとめていなくなると思いますが、それはそれでOKと割り切りたいですね。
3番手は、⑭ショウナンラプンタ。
この馬は、菊花賞で好走しただけでなく、当地にも良績があることにはそれなりの評価をしないといけません。
不器用なところがあって、どうしても外を回るロスの多いレースになりがちですが、荒れ馬場自体はむしろ好材料と言える点を考慮すれば、この位置には置いておかねばならない。そう判断しました。
ぶっちゃけ、4頭目を拾ったからと言って結果が好転するとも思えませんので、ここは自信がないからこそ3頭まで絞るという判断をしました。
どの角度から見てもここは全馬に馬券圏内にチャンスがありそうに見えますので、多少手を広げたくらいで網にかかるなんて到底思えませんからね。
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