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週末の障害戦回顧(2/26,27)
この週末も、小倉で計3鞍の障害戦が行われました。
結果が出てから各レースを振り返ってみても、「それを完璧に読んで当て切るのは無理でしょ!」ってレース続きでしたけど、なかなかビタビタとはいかない中で、最低限の格好をつけられたのは良かったな、と。
ただ、やはり落馬した熊沢Jに関しては、とても心配ですね。今は、大事に至らないことを、ひたすら祈りたいと思います。
では早速、各レースを振り返っていくことにしましょう。
土曜 小倉4R 未勝利
ここは、事前の読み通り超スローペースになって、前に行ってないとまったく勝負にならないというやや特殊なレースとなりました。
ただ、勝ったクリエイトザライフを除く先行勢の面子は、「さすがにそれは読み切れないでしょ!」という構成になっていましたから、正直、レースの半分もいかないうちに、大・大・大ハズレを覚悟したほど。いや~、さすがにこの結果は、今の私の実力では予測不可能だったなと思います。
その中で勝ったクリエイトザライフは、前走で控える競馬をしたことが、ここで早速生きる格好となりましたね。
ただ、勝ち時計は超絶に遅いですし、レース内容も至って平凡。今回は、先行力という強みを最大限に生かしつつ、他の人気馬の凡走にも助けられて、ようやく未勝利を勝つことができた。そんな評価でいいのではないでしょうか。
2着のアレデラヴァンは、馬体がかなり緩かった中での好走ですから、このメンバーが相手なら、センスの良さだけでもこれくらいは走れてしまった。そんな評価が妥当なんじゃないかと思います。
実際、走破時計は超絶に遅いわけですが、その一方で、この先かなりの上積みがありそうなのも確かですから、次走以降、この馬をどの程度評価すべきか、かなり頭を悩まされることになりそうですね。それにしても伴Jは、またしても穴をあけた格好ですから、ここ最近のパフォーマンスは、称賛されてしかるべきでしょう。
3着クリノラピッドは、2戦目で確実な上昇を見せてきた格好となりました。相手にかなり恵まれたのは確かですけど、この馬自身、しっかりと時計を詰めてきていますから、今回は、この馬の上昇度でも、相対的な力関係の中で馬券圏内まで届いた。それが正しい評価のように思われます。
6着ブルーエクセレンスは、太かった馬体が絞れていませんでしたし、不器用なこの馬に、やはり小倉コースは合わないですね。この軽いメンバー相手に凡走した事実は、この先、しばらく重くのしかかるような気がします。
7着ザレストノーウェアの敗因は、大出遅れというよりも、そもそも体調面に問題があったことにあるのでしょう。前走からさらに馬体が減って、明らかに馬がしぼんで見えましたから、前走の反動なのか他に理由があるのかはわからないですけど、レース前の時点ですでに終わっていた。そう考えるのが、自然な解釈なんじゃないかと思います。大出遅れも、その一部として起こったこと。そう理解します。
11着クリノケンリュウは、最初の障害で落馬しかける不利がありましたが、それがなくとも、およそ勝負に絡んでこられそうな雰囲気はありませんでした。この内容を見る限り、この馬に関しては、こちらが完全な見込み違いをしていたなと、深く反省です。
土曜 小倉8R 春麗ジャンプステークス
ここは、各馬の仕掛けが早く、プロレス用語で言うところの、"バトルロイヤル"みたいな大乱戦となりました。これは、小倉では滅多に見ないレースの形ですし、「同じメンバーでもう一度レースをやったら、間違いなく全然違う結果になる」を地で行くレースになったと思います。
その中で勝ったマイネルヴァッサーは、レース中盤からの激しい攻防にお付き合いせず、その後ろで虎視眈々と機をうかがっていたことが、最後の伸び脚につながりましたね。
正直、着差ほどの強さは感じなかったですけど、その代わりに小野寺Jの冷静な手綱さばきが光っていましたから、ここは馬とジョッキーの二人三脚による勝利。そんな言い方が、適切なんじゃないでしょうか。
2着のグランドレグルスは、展開がハマった分があったにせよ、本当によく走ってくれたな、と。
正面スタンド前の水濠で躓いた時には、完全に圏外かと思われましたが、そこから大外を回って追い上げたのには、期待していたこちらがむしろ驚かされたほど。この馬は、おそらく小倉以外のコースにも対応できそうですから、まだ4歳ですし、この先の活躍が楽しみになる内容の濃いレースはできたことは、今回の大きな収穫だったと思います。
3着エコロドリームも、非常に内容の濃いレースを見せてくれました。
自ら勝ちに行く競馬をしての3着、というだけでも高い評価ができるのですけれど、コース適性が低い分のロスがいろいろと重なった中での好走でもありますから、これは本当に内容の濃いレースだったと評価していいように思います。
ここは、落馬したリッジマンと、ハナを切れず大差のしんがり負けを喫したメイショウギガース以外の各馬は、概ね自分の走りを見せられたんじゃないかと思うのですよね。
その中で、当日の馬のコンディションだとか、道中のペース配分、他馬の仕掛けのタイミングなどにより、こうしてひとつの結果が半ば偶発的に導き出されただけであって、背後には、幾通りもの馬券の組み合わせが姿を見せることなく静かに眠っていた。そう考えるのが、このレースの妥当な評価なのではないでしょうか。
日曜 小倉4R 未勝利
ここは、入障2戦目で予想どおり前進してきたインビジブルレイズが、前の馬たちをキッチリと捉え切って快勝。着差はわずかでしたけど、前残りの流れを中団から差し切る非常に中身の濃いレースをしてくれましたね。
この馬、やや馬体に余裕があった中でこの内容で走れるのですから、上のクラスでも、いずれ通用しそうな予感は十分。正直、この単勝オッズはさすがに売れすぎだと思いますが、まあそこはご愛敬ということで、、、(笑)
2着のアンブロジオは、前走からさらに行きっぷりが良くなって、道中で逆に行きたがるロスを生じるくらいの、ものスゴイ前進気勢を感じさせてくれましたね。
普通、道中であれだけ行きたがってしまうと、終いを無くしてもおかしくないのですが、小野寺Jは、やはり行きたがる馬をなだめるのが上手なのでしょう。実は、見た目以上に脚が溜まっていて、それで最後までしぶとく踏ん張れた。そう解釈するのが自然なのかもしれません。結果的に、前走から時計は大きく詰まりませんでしたけど、レース内容には格段の進歩があった。そう評価していいと思います。
3着メイショウユウスイに関しては、馬はしっかりと自分の力を出し切っていると考えていいのではないでしょうか。道中であれだけ無駄な距離を走らされては、「勝て!」というほうが所詮は無理な話ですから、上位2頭との差は、馬の力の差ではなく鞍上の腕の差。そう表現するほかありませんね。う~ん、本当にもったいない3着でした。
4着以下の馬たちの中では、5着リアムのレースぶりに見どころがあった点と、事前に見込んだとおり、エカテリンブルクはやはり本場向きで、ローカルなら新潟での狙いになりそうだという部分を、よく覚えておいたほうがいい。両馬の道中のパフォーマンスから、そんな印象を持ちましたね。
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