週末の障害戦回顧(11/9,10)
土曜 京都8R 京都ジャンプステークス
ここは、レース序盤のごちゃつきが上位勢の着順に大きく影響した感もありつつ、ともあれ前受けした人気馬3頭による決着という部分においては、概ね実力を反映した結果だったのだろうとも思います。
勝ったスマイルスルーは、出脚ひと息で苦しい競馬になるかと思われたところ、他馬がハナを譲り合っていた隙に労せずして先頭を奪い切れる格好となりましたので、間違いなく恵まれた部分があったのは確かでしょう。
それでも、飛び上がり飛び降り台を無難にクリアしたことと、最後の直線で後続を突き放したことは評価に値しますので、着差ほどの力の開きはないにしても、まずは順当勝ちと評価していいのかもしれません。
2着アサクサゲンキは、行きたがる馬を鞍上が必死になだめ、なんとか最後までスタミナを温存することができました。
レースの形としてはかなり不格好でしたが、鞍上のエスコートとしては100点満点。不満の残る結果ではあっても、やるべきことはすべてやり切れたのではないでしょうか。
3着オオキニは、最初の障害でザメイダンにぶつけられリズムを崩し、その影響もあってか水濠でトモを落とす大不利がありましたからね。
加えて道中は終始インから外に張られる形となるロスがありましたので、正直「よくこの内容で3着を確保できたな」という残念なレースとなってしまいました。
4着レッドバロッサは、最後に一応の脚は使ったものの、レースにはまったく参加できずに終わってしまいました。
不器用なところが残る分、京都では新潟コースほどのパフォーマンスを発揮できないのかもしれません。
日曜 福島4R 未勝利
ここは、マイナスの意味での衝撃的な勝ち時計が示すように、世紀の大凡戦となりました。
勝ったキタノブレイドは、積極策に出て後続の追撃をギリギリしのぎ切りましたが、この馬とて大凡走という評価は免れないでしょう。
2着サハラは、道中でかなり大きなロスを生じていましたので、このメンバーの中では力上位なのでしょうけど、この走破時計だと負けて強しとは到底言えないですね。
3着ポリトナリティーは、入障2戦目でレースぶりが一変。走破時計はともかくですが、一定の上昇を見せたことはそれなりに評価していいのかもしれません。
5着ヘイセイメジャーは、この相手関係で馬券圏内もないのですから、厳しい言い方にはなってしまいますが、お先真っ暗というほかないでしょう。
日曜 福島5R 未勝利
ここは、4Rとは打って変わって極めて常識的なレースとなりました。
勝ったゴールドブリーズは、結果は辛勝でしたけど、休み明けの上にハナを切れない展開を克服して勝ち切ったことは、一応の評価に値するのではないでしょうか。勝ち時計も、概ね標準レベルにはありますので。
2着エンジェルラウンドは、新潟よりも福島向きという部分で、同じ2着でも前走から大幅にレース内容が良くなっていました。
新潟では危ない人気馬という印象でしたが、器用さを求められるコースが舞台なら今後も堅実に走れそうだな、と。
3着サニーオーシャンは、積極的なレースで力を出し切れたんじゃないかと思います。
着差が着差だけに惜しかったですけど、草野Jとしては最高に近い騎乗をしてくれましたので、これで負けたら仕方がないという納得のレースではありました。
4着シュハリは、決め手不足を露呈し続ける結果となってしまいましたが、仮に4Rに出ていれば、ぶっちぎりのタイムで走っていますからね。
相手が悪かったといえば、そういう部分があったのかもしれません。
それでは引き続き、「本気の競馬力向上研究所」をどうぞよろしくお願いいたします。