今週の障害戦回顧
先週の金曜日、「障害戦にトライしてみよう」という記事を投稿しました。
その中で、今節の障害戦の見どころを紹介していたので、しっかりと回顧しておこうと思います。
言いっぱなしは、やっぱり良くないですからね(笑)
2020年6月13日(土曜) 東京1R
①ザメイダン
馬場が予想以上に悪化していて、紛れも十分ありうる状況の中で、しっかりとした走りで結果を残した。上野Jも、1周目はインでロスなく運び、2週目に入ってから前を捕まえに行く正攻法の競馬で、人気に応えたのは見事。地味な騎手ではあるけれど、安定した騎乗ぶりはもっと評価されていい。
③ニシノベイオウルフ
大江原Jへの乗り替わりでも、位置取りが悪くなる悪癖は改善されず大敗。⑫トキメキジュピターとの比較で見れば、あまりに走らなすぎなので、馬場の影響か、使い詰めで体調面に問題があったのか、その両方なのかは、次走を見て判断したいところである。ただ、ここ数戦のレースぶりからは、今後、常に「危ない人気馬」という目で見る必要がありそうだ。
⑩リキサンゴルト
障害2戦目での前進を期待したものの、むしろ後退してしまった。まあ、大庭Jが道中であれだけロスをつくっていては、馬に多少の慣れがあったとしても、勝ち負けまでは到底無理。やっぱり、障害戦の大庭Jは頼りにならない。次走、上野Jに戻っても、即、勝ち負けまでは厳しそうだが、まだ前進の余地は残っていそう。
⑪ルグランパントル
ここまで馬場が悪くなって、伴Jの騎乗も中途半端になってしまえば、想像以上の大敗も、ある意味、当然の結果。まあ、いずれにしても、積極的に買いたいタイプの馬ではない。
⑭モリトシュン
いや~、やっぱり小野寺Jでは、はっきりダメ。道中、外目を回ってなし崩しに脚を使ったんじゃ、どんな馬でも弾けない。馬の能力的には、ギリギリ未勝利で通用する感触はあるので、鞍上強化で見直す場面があるかも。
ちなみに、2、3着は、ともに初障害馬が占めました。
2着のテイエムディランは、飛越でスピードが落ちないし、飛びも安定しているので、相手関係の見極めは必要でも、次走も有力と考えて良さそうです。
3着のクリップスプリンガは、スピードがあって自然とハナを切る競馬になったので、草野Jの粗さが目立つ場面が少なくて済んだと言えるでしょう。もちろん、次走は、さらなる前進が見込めそうですが、ハナに行けない組み合わせになると、草野Jの連続騎乗だと危険な人気馬になりそうでもあるので、その点は注意しておいた方がいいと思います。
2020年6月14日(日曜) 阪神1R
タガノアンピール
「馬場の極端な悪化」という唯一の心配材料が、最初の障害で現実のものとなったのは、なんとも皮肉な話。初障害のレースで、着地の際に馬場に脚を取られてバランスを崩す場面があったので、イヤな予感もあったのだけれど…
メイショウタンヅツ
さすが、佐久間J。いつも期待を裏切らない。最終障害、あえて馬群に入れてコースロスをなくすところなどは、もはや神業の領域だ。着差が着差だけに、この2着は、ほとんど騎手の腕だけで持ってきた2着と言ってもいいかもしれない。佐久間J、その魂のこもった騎乗を、ちゃんと見ている人は見ていますからね。
ブレイクスピアー
予想どおりゲート内がうるさかったが、なんとか五分に出したのは熊沢Jの隠れたファインプレー。そうなれば、スンナリ先行できる組み合わせで、スイスイと行ってしまうだろうとの予想は、まさにドンピシャだったと言える。ただ、それにしても圧巻の逃走劇。タガノアンピールがまともな競馬をしたとしても、捕まえきれなかった公算が大きいだろう。まあ、お見事!
ヒロシゲセブン
出脚が鈍いのは、事前の予想どおり。高田Jも、無策で敗れたわけではなく、リスクを覚悟で、道中、促しながら追走することを選択。そうなると、最後に伸び切れなかったのも、当然のことだろう。まあ、いずれにしても、今回の条件では、八方塞がりだったということ。今後も、ある程度人気になって、馬券圏外に飛ぶケースが多くなりそうだが、相手なりに走れるところが長所なので、むしろ少頭数の重賞競走で、漁夫の利的な直線強襲のシーンは常にイメージしておきたいところである。
そのほかでは、3着メイショウゴウリキの小坂J。こちらも、道中、ロスなく立ち回り、馬券圏内を確保したのはお見事というほかないでしょう。最近は、活躍の機会がめっきり減ってしまったけれど、腕に衰えはないので、これからも注目しておきたいところですね。
どうです? 障害戦って、面白いでしょ!
障害戦に騎乗するジョッキーのことをもっと詳しく知りたい方は、こちらのマガジンをご購読いただくことをおススメしておきます!