土曜日の障害戦(10/24)
今週の障害戦は、土曜日に2鞍、日曜日に1鞍がともに新潟で組まれています。
今日はまず、明日土曜日に行われる2つのレースの見どころについて、解説していきたいと思います。
新潟1R未勝利
ここは、比較的能力差がはっきりとした組み合わせになりました。
中心は、素直に①エイシンクリックでいいでしょう。入障2走目となった前走は、マーニと並んで飛んだ最終障害の着地で躓いて落馬しましたが、手応えを見る限りは、まともならマーニを楽に差し切っていたはず。そのマーニはオープンを勝ち、当時2着のケイブルグラムが重賞2着の実績を積み上げていることを考えれば、このメンバーに入ると、ポテンシャルは断然上という評価になります。最内枠は正直言ってマイナスですが、その程度の割引で、着順が簡単にひっくり返るとは思えないほど、他馬とははっきりとした力の差があるはず。あとはもう、西谷Jが無難に乗ってさえくれればということになりそうです。
2番手は、⑧インザムードと⑩ケンホファヴァルトを互角の評価としておきます。
まずは、人気の⑩ケンホファヴァルトですが、まともに走ってもエイシンクリックを力でねじ伏せるイメージは湧かないけれど、まともに走りさえすれば他馬にはほぼ負けないという意味での2番手ですね。ただ、気性的な課題が完全に解消されたとは言えないため、2番手安泰という評価も危険かなと思ったので、横並びの2番手というところまで少しだけ評価を下げたイメージになります。
一方、入障初戦となった⑧インザムードの前走は、序盤は先行できたものの、道中でやや口を割るようなシーンを見せたため、難波Jが無理をせずレースを教え込むことに専念。その結果、向正面で、一旦最後方まで下がりながら、勝負どころから盛り返す脚を見せての7着と、着順や時計ほど内容は悪くありませんでした。あまり人気にはならないと思いますが、おそらく今回は、難波Jも勝負に参加できる位置で競馬をするでしょうから、もしケンホファヴァルトがスムーズさを欠くシーンがあるようだと、2着に突っ込んで来ても何ら不思議はない印象を持っています。
4番手は、⑦イーグルフェザーと⑫ギブアンドテイクがほぼ同格の評価。
⑦イーグルフェザーの前走は終いよく伸びていたとは言え、たまたまゲートのタイミングが合って、しかも小野寺Jにはめずらしくロスなく捌いてきての3着という印象が強く、時計的にある程度は能力的な裏付けがある中でも、2度続けてまともなレースができる可能性は低いだろうと見ています。
また⑫ギブアンドテイクのほうは、イーグルフェザーがこれ以上ないレースをした前走で2馬身差なら、今回は普通に逆転してくる可能性も十分なわけですが、じゃあそれで馬券圏内を期待できるかというと、やっぱりそこは他馬の自爆待ちになってしまう印象なんですよね。
ということで、もし馬券を買うなら、上位3頭に絞って勝負したいところだと思います。
新潟4Rオープン
ここは大混戦必至のメンバー構成になっていて、手も足も出ない印象が強いですね。
10/10のマーニが勝ったオープン戦は、同週に行われた未勝利戦を勝ったモザイク、2着のエミーリオよりも勝ち時計が遅いですし、そこで最先着したクセ馬⑦タイセイアプローズは平沢Jから三津谷Jに乗り変わりと、この組を中心視するには心もとない条件がいくつも揃っています。一方で、一番人気になりそうな⑪スマートアペックスとて、好走確率はそれなりに高そうでも、まだ全幅の信頼まではどうかという部分もあります。
ならば、前走未勝利勝ちの⑤マイネルパラディに注目してレースを観てみたいですね。この馬、右回りでは、極端ではないものの左方向に斜飛する傾向があって、パトロールビデオを改めて見直すと、やはり飛越ごとに少しずつロスを作っている印象が強いです。前走で負かした相手は詰めの甘いディードですし、時計的にも胸を張れるレベルではないのですが、左回りの新潟に替わることで、一定の前進は見込めるでしょう。
ただ、それで勝ち負けできるかはかなり微妙で、自信満々に馬券を買えるかといえばそうではないですね。もし、極端に人気の盲点になるようなら、コスパを考えてちょっとだけ先行投資することも考えますけれど、そうでなければ、まずは客観的な視座からレースぶりを観察することに集中したいなと思っています。