第49回 エリザベス女王杯/第60回 福島記念のみどころ
京都11R エリザベス女王杯
今年は秋華賞からの転戦がなく、3歳馬の参戦はレガレイラ一頭のみ。
そうすると、レガレイラの置きどころがレースシミュレーションを組む上での最重要ポイントになるのは間違いありません。
対する古馬勢は……というと、距離適性を含め今ひとつつかみどころのないラインナップとなりましたので、レガレイラとの比較はもちろんのこと、古馬勢の中で正確な力の比較ができないと、的中までたどり着くのは難しい。そんなレースになったのかな、と。
展開的には、コンクシェルの単騎逃げが濃厚で、同馬の距離経験を踏まえるならば、おそらくあまり積極的に飛ばしていく形にはならない。そんな予感がします。
そうすると、スローからの決め脚勝負となる確率が高く、前々で上手に立ち回れる馬か、他馬を凌駕する圧倒的な末脚の持ち主か、そのどちらかが台頭する公算が高い。そんな見立てでいいような気がしています。
中心には、⑦レガレイラを推します。
何よりここは相手関係が有利ですし、今の京都芝のトラックバイアスも、前走よりはずいぶんとこの馬向きになっていますからね。
だとすれば、終いは確実にいつもの自分の脚を使って外からスパッと伸びてくる。そう考えていいのではないでしょうか。
2番手は、⑧シンリョクカ。
この馬の前走の走りを見ると、一時のスランプは完全に脱した感があって、3歳春当時のコンディションに近いところまでコンディションが戻ってきた印象もありました。
ならば、この相手関係なら比較上位とも言えますので、素直にこの位置に置いておくことにします。
3番手は、⑯ラヴェル。
この馬は、京都記念の時と同じだけ走れれば上位争いも可能なのかな、と。
成長力ひと息で頭打ちの成績になっている点を差し引いても、馬券圏内争いという視点で言えば、ワンチャンスあっていい位置にはいると思います。
4番手は、①ホールネス。
この馬は、ちょっと押し出される形で上位人気になっている印象もありますが、この相手関係ならあえてそれに逆らう理由もないのかな、と。
正直、強く狙いたいとは思いませんけど、鞍上強化の分も考え併せれば、上位争いの一角には絡んできておかしくないように思います。
福島11R 福島記念
メンバーレベルとしては、いかにもGⅢのハンデ戦という印象で、近走の充実ぶりとコース適性の高さが問われるレースとなりそうですね。
どこからでも狙えるメンバー構成だけに、あえて気をてらうような狙い方をする必要もない。そんなふうに考えています。
ということで、中心には⑨ギャラクシーナイトを推します。
この馬は、前2走のレース内容に本格化が窺えますので、成績的に頭打ちとなっている馬が多い中においては、最後のひと押しを期待できる存在と言えるでしょう。
時計がかかる福島コースに関しても、前走の東京コースよりは合いそうな気がしますし……
2番手は、⑪ダンディズム。
この馬にとって、ここはレース条件が最適に映りますからね。
近走はそこそこ位置を取れるようになっていますが、もしも鞍上が道中で脚を溜める意識をしっかり持って乗ってくれれば、終いは確実にひと脚使ってくれそうな気がしています。
3番手は、⑦タガノパッション。
この馬は、とにかく道中で無駄脚を使ってはいけない馬。
その点、近走は力を出し切れていないように見えますので、この鞍上に乗り替わってこの馬本来の競馬に徹してくるようだと、直線で外からしっかりと脚を使ってきそうな気がします。
4番手は、⑮シーズンリッチ。
どうでしょう、この相手関係ならこの馬でも足りそうなんですけどね。
控えるレースもだいぶ板についてきましたので、前半はじっくりと脚を溜めてタイミング良く動き出していくことができれば、馬券圏内争いに絡んできても驚けないのではないか、と。
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