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第23回 新潟ジャンプステークスの回顧

明日は注目レースもないので、今のうちに回顧記事をアップしておくことにします。

土曜 新潟8R 第23回 新潟ジャンプステークス


ここは、関東の2トップ、石神Jと五十嵐Jの面目躍如という結果になりました。もちろん、馬に力がないと勝ち負けはできないのですが、このレースに関しては、ジョッキーの仕掛けどころが最終的に勝負を分けたという印象。そのほか、機動力がストロングポイントの2頭がワンツーフィニッシュを飾ったという結果も、なかなか興味深いなと思います。


勝ったトゥルボーは、2走前にオープン勝ちの実績があったわけですが、当時は相手関係に恵まれたことと、石神Jの神騎乗の合わせ技で勝ち切った感が強く、正直なところ、ここで勝ち負けを演じてくるイメージは持てなかったですね。

今回は、この馬の機動力を存分に生かし切った石神Jの騎乗がハマり切った感が強く、重賞勝ちという結果を突きつけられても、この馬が本当の意味で強いとは思いません。それでも、確かな地力強化は認めざるを得ず、次走以降、完全無視はできないのかなとも思っています。いずれにしても、今回はさすが石神Jだなあ~、ってところでしょうか。ハイ、恐れ入りました!


2着サーブルオールも、五十嵐Jの仕掛けどころが絶妙で、この馬の機動力が存分に生かされる形になりました。

この形になれば、前走で負かしたホッコーメヴィウスに再度先着したのは当然の結果であると言え、五十嵐Jが黒岩Jを完全に手玉に取ったという言い方もできるでしょう。序盤から五十嵐Jが、ホッコーメヴィウスをインに閉じ込めるイメージを持って乗っていたのは、明らかでしたしねえ~……。


3着フォイヤーヴェルクは、この上がりの速い流れになってしまうと、ここまでが精いっぱいだったと思います。前走で折り合いを欠き気味になっていたことを考えると、白浜Jがサーブルオールの動きに連動して動けなかったのも想定内ですし、最後まで自分の競馬に徹することで、最低限の結果は残してきたと考えたいですね。……にしても、やっぱりこの馬は新潟巧者だよな~。

4着コウユーヌレエフは、伸びずバテずでこの着順ですから、唯一、事前の予想がピタリとハマった印象ではあります。結果的に見ると、同馬主のコウユーホクトが中途半端な競馬をしたことで、この馬にもしわ寄せがきてしまった印象もありますが、森一馬が最高に上手く乗れたとしても、3着があったかどうか、というところでしょうか。この馬の決め手不足はかなり深刻で、いつも上位には顔を出すけれど、なかなか勝ち切れないタイプという評価を、今回も覆すことができませんでした。


5着トワイライトタイムは、やはり芝のスピード比べだとこのあたりまでなんでしょう。それでもよく走っていますし、条件が変われば、オープンでも十分にやっていける馬だとは思います。

6着ハルクンノテソーロは、ちょっともの足りないレースになってしまった印象ですね。タメ殺しになることを嫌って、途中からハナを奪った上野Jの判断は悪くなかったはずなのですけど、勝負どころで、サーブルオールにあっさりと競り潰されてしまったのは、やや期待はずれだったかな、と。

8着ホッコーメヴィウスは、やっぱり黒岩Jは黒岩Jだよな、という結果になってしまいました。せっかくゲートから積極的に出して行ったのに、器用な脚のないこの馬で、中緩みに付き合っていたのでは世話はないですよね。さらには、向正面の飛越の着地で、大きく躓いたりもしていましたから、今回は、まったくレースにならなかったという評価でいいようにと思います。


このレースの結果は、障害戦の予想をする上で、いかにジョッキーのウエイトを大きくすべきかを教えてくれているとも言えます。

もちろん、さじ加減を忘れちゃいけないのは当然のことですが、平場戦よりも、より大胆な味付けをするくらいでちょうどいいのは、どうやら間違いなさそうですね。

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