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第59回 シンザン記念のみどころ


中京11R シンザン記念


ここは、サウジアラビアロイヤルカップの1~3着馬を除くと、全馬1勝クラスの身での出走に。よって実績面だけで見れば、アルテヴェローチェ、タイセイカレント、マイネルチケットの3頭が少し抜けた存在になっているとは言えるでしょう。

ただし、そのサウジアラビアロイヤルカップ組のその後が、必ずしも芳しいものではない点をどう評価すべきなのか……

アルテヴェローチェの当時の勝ち時計1:33.0は、必ずしも低レベル戦を物語るようなものではないだけに、無思考のままこの組を軽視していいということにはなりませんが、かと言ってここでの巻き返し必至という感触もありませんからね。

よって、実績を信用するならする、しないならしないと大胆に決め打ち、最後は目をつむって「エイヤー!」とメリハリのある決断を下すしかないのではないでしょうか。


そしてもう一つのポイントは、中京の馬場でしょう。

日曜日の競馬を見ていると、道中で外々を回した馬は全滅。直線だけ外に持ち出して伸びてくる馬はいても、馬券に絡んだのは12頭中1頭だけという惨憺たるものでしたから、基本は前目内目の馬に特化して狙うのが得策と考えます。

もちろん、何でもかんでも逃げればいいというものではありませんが、外を回されそうな差し馬を狙うくらいなら、ドン詰まり覚悟でインにこだわってきそうな馬を狙ったほうが、的中確率は確実に上がるような気がするのですよね。さて、どんな結果になりますか。


ということで、中心には、⑤ジーティーマンを推します。

この馬の前走は、パドックでテンションが上がり激しく発汗していた影響なのか、スタートひと息でその後はガツンと行きたがる最悪の競馬となってしまいましたから、あれがこの馬の実力ではないというのが当研究所としての判断となります。
その上でもしも今回、輸送距離の短い中京に舞台が替わってまともな精神状態で出走できるのだとすれば、素質馬エデルクローネを退けたデビュー戦を見直すべき。さらにこの枠の並びなら、好位のインでじっくりと脚を溜められそうなイメージが湧いてきますので、この程度の相手関係なら、この馬でも十分に勝負になるのではないか、と。


2番手は、⑦オンザムーブ

この馬に派手さはありませんが、今の中京の馬場状態を考えると、「ハイペースで先行しても簡単にはバテない」という明確なストロングポイントはやはり見逃せません。
メンバー構成的にも、ここはハナか番手を取り切れそうな組合せでもありますので、周囲が簡単に捕まえられるとマークを甘くしてくれるようだと、あれよあれよの粘り込みがあっても驚けないのではないでしょうか。


3番手は、⑫ラージギャラリー

この馬も、オンザムーブと同様に先行力があって今の荒れた馬場も向くタイプ。前走の勝ち時計が同日のこうやまき賞を上回っている点からも、重賞だからと言って橋にも棒にもかからぬようなことはない。そう考えています。
イメージとしては、オンザムーブと手を握って「行った行った」狙いに徹することができたとき、どちらか、あるいは2頭ともかなりいい線までしぶとく粘れるのではないか。そんな妄想ですね。


4番手は、④リラエンブレム

この馬は、デビュー戦の走破時計が優秀ですし、レースぶりも大人びていたのが印象的で、力を出し切れればここに入っても十分に通用するイメージは湧いてきます。
あとはキャリア不足がどうですかですけど、幸い枠の並びは上々ですので、インをロスなく立ち回れるようなら、直線でひと脚使って伸びてくるシーンがありそうだな、と。


その他、サウジアラビアロイヤルカップ組の各馬に関しては、脚質面とポテンシャル評価の合わせ技で、全馬バッサリとやることにしました。

しいて言えば、中京の荒れ馬場に適性があって好枠を引けたマイネルチケットだけはマークすべきなのかもしれませんが、この馬のベストが千四であることを踏まえると、この人気であえて拾いたくはないな、と。

また、明らかに今の馬場状態と脚質がマッチしていないアルテヴェローチェに、内を捌いて抜け出してくるような競馬をされた時は、素直にゴメンナサイでいいわけですし。


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