今週の障害戦(9/17,19)
この週末は、中京と中山で計2鞍の障害戦が行われます。
今週は、週末にじっくりと記事を書く時間を取ることが難しそうなので、恐縮ながら、2鞍まとめて枠順確定前に投稿する形となります。その点、どうかご容赦くださいませ。
では、早速、レースのみどころについて、解説していくことにしましょう。
【土曜日分】
中京8R 阪神ジャンプステークス
この週末は、台風接近の影響で、どこまで馬場が悪化するのか、しないのか、それによって、レースの結果も大きく左右されそうですが、ここでは、「雨は降っても常識的な範疇の馬場でレースが行われる」という想定の下、みどころ解説を進めていきたいと思います。
よって、この想定が崩れた場合は、精度が高くない情報へと一気に成り下がってしまいますので、その点に関しては、あらかじめご了承くださいませ。
ここは、「障害重賞としてはかなり小粒なメンバー構成になったなあ~」というのが第一印象。そのため、平場のオープン戦で勝ち負けできる程度の力があれば、少なくとも格負けはしないでしょうから、あとは展開や中京適性を加味しつつ、順位付けをしていけばいいのかな、と。
ただし、前走のレースレベルの比較では、新潟ジャンプステークス組が一歩も二歩もリードしていますから、この点はレースシミュレーションを組み立てる上において、絶対に無視できないポイントになりそうですが……。
ということでここは、相手関係からホッコーメヴィウスの優勢は動かないと判断して、素直にこの馬を中心視します。
この馬は気性的に課題があるので、相手関係だけで判断できないところはありますが、ここはスンナリと先行できそうな組み合わせとなりましたし、前走で決して得手とは思えない新潟コースで結果を出した中、より適性が高いと思われる中京にコースが替わる以上は、無理に逆らうほどの理由もない。そう考えました。
あとは黒岩Jのエスコートがどうか、ですが、ここ最近、彼のパフォーマンスはずいぶんと安定してきていますから、ここは「疑うよりも信頼してみる」というスタンスで構えてみたいですね。
2番手は、ブレッシングレインにしておきます。
この馬の前走は、入障初戦での勝利。しかも、出負け、飛越毎の減速、草野Jらしいロスの多いコース取りと、かなり厳しいレースとなった中で勝ち切ったわけですから、それだけでも十分に評価に値するとは言えるでしょう。
しかも……です。前走で負かした2,3,5着馬はすでに未勝利を勝ち上がっているくらいのメンバー構成だったわけですから、そこに入障2戦目の上積みをも考慮すれば、「そりゃあ、ここで好勝負に持ち込んだとしても驚けないでしょ!」という位置にはいるんじゃないのかな、と。
まあ、草野Jなんで過度な期待はできないですけど、このメンバー構成でさほど人気にならないのなら、この位置に置いておいても面白い。そう考えました。
3番手は、ザメイダン。この馬に関しては、前走の敗因をどのように捉えるかでしょうね。
単純な力関係の比較では、「ホッコーメヴィウスに続くのがこの馬」ということになるでしょうから、あとは、状態面がどうかだけ。個人的には、前走の主たる敗因は大きな飛越ミスをきっかけにリズムを大きく崩したこと、と見ているので、ここで一気の巻き返しがあってもおかしくないと判断したわけですけど……。
まあ、ここでまた走れないようなら、「とんだこちらの見込み違い」ということになりますが、そこは決め打ちで行くしかないので、「リスクは許容した上での3番手評価」ということになりますね。
4番手は、ゲインスプレマシーで。
こちらは、未勝利時代に中京でホッコーメヴィウスの離された2着があって、当時のレース内容と着差を考えると、ここでもホッコーメヴィウスと1秒前後の差で走ってくるんじゃないか、と。
ならば、必然的に馬券圏内の可能性が高まりますし、鞍上も信頼のおける石神Jですから、このメンバー構成で拾っておくならこの馬。最終的な判断として、最後はそこに行き着きました。
その他、テリオスルイは、小倉巧者の分と最近のスタートの拙さを嫌った格好で選外となりました。センスのいい馬で、能力的には通用すると思うのですけれど、、、
テイエムクロムシャは、ガチンコ勝負では足りないと見て選外としましたが、この馬は中京巧者で道悪も大丈夫なクチですから、もしもドチャドチャの悪馬場になるようなら、上位馬との入れ替えを検討してみても面白いのかもしれません。
ナギサはオープン勝ちがありますし、新潟よりは中京のほうが合うと思いますけど、それでも、そもそもの力関係的に特に上位というイメージもなくて……
メイショウアルトは新潟でこその馬ですし、前走の勝ち時計も平凡なので、2連勝中でも特にここで強調するところはないな、と。
セデックカズマは、平沢Jの騎乗で怖さはありますが、前走内容がややもの足りない分、善戦止まりまでと判断します。
シャイニーゲールは、中京替わりでいくらか前進がありそうですが、こちらは相対的にポテンシャル不足でしょう。
【月曜日分】
中山1R 未勝利
ここは、未勝利戦の中でも、メンバーレベルは低調な部類と言っていい組み合わせとなりましたね。
基本、「詰めが甘い馬同士の戦い」というビジョンになりますから、どちらかというとキャリアの浅い組を狙ったほうが、結果にはつながりやすいイメージになるんじゃないか、と。
ということで、中心はメイショウシャガで。
この馬は、単に連対経験があるというだけでなく、目下の上昇度、前走のレース内容などを考慮に入れたとしても、ここに入れば首位は譲れない組み合わせなんじゃないかと考えます。
不安点は、中山の固定障害とバンケットがどうかで、正直、そこをクリアできるという確信は持てないのですけれど、その分を差し引いても、このメンバー構成ならこの馬を中心視せざるを得ない。ちょっと消極的ではありますけど、最後はそんな判断となりました。
2番手は、アポロティアモで行きましょう。
こちらは、入障2戦目となった前走で惨敗を喫したわけですが、その前走は相手関係がかなり厳しかったですからね。
大きく負けたのは事実ですけど、新潟適性の低さと強い勝ち馬に早めに交わされる形になったことが大きく響いての惨敗ですから、このメンバーに入れば巻き返しの余地は十分に残されていると考えます。
ここは先行できる馬が少ない組み合わせですし、伴Jが再度積極的なレースを仕掛けてくるようだと、意外と好勝負に持ち込めるような気がしないでもないのかな、と。
3番手は、スリーケイエヌにしておきましょう。
正直、前走の内容にはガッカリでしたから、ここも強く狙うイメージは持てないのですけれど、馬のタイプ的に中山コースは合いそうですし、相手関係的にも比較上位は揺るがない位置にはいるのでしょう。
ならば、まあこのあたりの評価でもいいのかな、と。こちらも、やや根拠が弱いのですが、、、
最後4番手に、アサクサトラマルを拾っておきます。
この馬はかなり地味な存在ではありますけど、地味なりに中山巧者ではありますから、ここまで相手関係が楽になれば、ロスなく乗っての3着とか、普通にあっていいような気がしています。
できれば内枠が欲しいタイプの馬なので、枠順発表を確認後、少しばかりさじ加減を調整してもいいかもしれないですね。
その他、プリンスオブペスカは、時計面で限界がありそうですし、もともと前に行けない脚質で取りこぼしが目立ちますからね。その意味で言うと、台風接近はこの馬にとって好材料なのですけれど、どうせ抜けた2番人気に推されるのなら、ポテンシャル的観点から一定の確率で好走されることを覚悟の上、無理に拾わなくてもいいのかな、と。
アスタースウィングは、いかにも中山が向きそうで怖さはあるのですが、西谷誠Jに乗り替わるのは明らかにマイナスですからね。
アームストロングはもともと詰めが甘いですし、草野Jの継続騎乗だとなおさら推しづらいな、と。まあ、ここのところの堅実駆けは評価しますが、馬券の対象にするイメージはあまり湧いてこないですね。よって、「来たらゴメンナサイ」とシンプルに割り切ることでいいでしょう。