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2024_JBC4競走の回顧
今年は時間の関係でみどころ解説ができませんでしたが、今後に向けて……という意味で、回顧記事だけは簡単にアップしておくことにします。
JBCレディスクラシック
ここは、上がりのラップが4F 48.9 3F 36.3。
佐賀の良馬場でこの上がりは速く、後ろから外を回して差すには厳しいレースになったことが窺えるラップ構成となりました。
勝ったアンモシエラは、マイペースの逃げに持ち込めたことが主たる勝因ではありますが、着差が着差ですし、元々の地力も一枚違っていたとみるのが正解でしょう。
この馬、寒い時期は冬毛ボーボーで明らかに調子を落としていた印象もありましたし、東京ダービーは、強い牡馬2頭に外から早めにプレッシャーをかけられる厳しい展開を凌ぎ切っての3着と、字面以上に中身の濃いレースをしてきていたわけで、今回のように得意の形に持ち込めれば、これくらい走って当然という見方もできるのかな、と。
2着グランブリッジは、川田Jの好騎乗があってのギリギリ2着ですので、あまり高い評価はできないですね。
それでも大ポカをやらかさないところは、間違いなくこの馬のストロングポイントであると言えるのですが、、、
3着テンカジョウは、スタート五分で流れに乗れたのは良かったですけど、今回は前回と打って変わっての超スローペース。その中では、この馬なりによく差し込んでいると思います。
4着ライオットガールは、前有利の流れに乗じても馬券圏外という寂しい結果に終わりましたので、この馬の現在地はなかなか厳しいところにあるのかもしれません。
7着アイコンテーラーは末脚の持続力に課題がある馬だけに、仕掛けが早くなりがちな佐賀のようなコース形態は合わないですね。
ノットゥルノほどではないにしろ、この馬がコースを選ぶタイプであることは常に頭の片隅に置いておかねばならないでしょう。
JBCスプリント
ここは、上がりのラップが4F 48.9 3F 36.3。
数字的には前の馬にもチャンスがありそうな感じですが、全体の仕掛けが早くなった影響もあったのか、最終的には差し馬勢が上位を独占する結果となりました。
勝ったタガノビューティーは、相手関係に恵まれた中で距離もベストと好走できる条件が揃っていたのは確かですが、勝ち切るところまで行ったのは、鞍上の好騎乗あってのことでしょう。
レースレベルはともかく、ついに交流GⅠ制覇にたどり着いたことは称賛に値すると思います。
2着チカッパは、1ハロン長いと思われた千四の距離を、鞍上の好騎乗とレースレベルが低くなったことで克服しての好走劇でした。
3着アラジンバローズは、展開がハマったのはありますけど、定量戦で馬券圏内を確保したのは見事でした。
4着イグナイターは、枠の並びが良くこの相手関係なら好走必至かと思われましたが、その中での4着は、馬のデキに問題があったか、それとも年齢的な衰えがあるのかのどちらかでしょう。
7着シャマルは、スタート後にヘリオスと接触するシーンがありましたし、終始外からプレッシャーを受ける形になって、道中でまったく息が入りませんでしたからね。
こうなると、地力上位の馬でも終いが甘くなるのは説明がつきますので、今回はシンプルに展開負けと考えていいのではないでしょうか。
JBC2歳優駿
ここは、上がりのラップが4F 52.6 3F 40.0。
ただでさえ外からの差しが決まりやすい門別で、これだけ上がりがかかると差し馬優勢の競馬になったのも大いにうなずける結果ではありました。
勝ったソルジャーフィルドは、今年の中央勢が相手なら十分に戦えるという確かな感触があった中で、これだけの展開利を得られれば頭まで突き抜けてしまってもまったく驚くには値しないでしょう。
2着グランジョルノは、展開利あってのギリギリ2着。前走から大幅に時計を詰めてきたことは素直に評価すべきですが、鞍上の好騎乗というアシストがあっての好走劇でもありましたので、この一走をもって過大評価するのは避けたいな、と。
3着タガノマカシヤは、横綱相撲を仕掛けた分、最後に脚が上がってしまいましたが、レース内容的には負けて強しだったと思います。
ただ、高いレベルで言えば、ハイペースを自ら追いかける形よりも、前受けしてそこからひと脚使う競馬のほうが断然向いているのは確かなようです。
5着ダノンフェルゼンは、結果的に鞍上が奇をてらった乗り方をし過ぎた印象でした。正攻法の競馬で挑めば、馬券圏内争いまであったのではないかとも思え、ちょっともったいないレースになってしまったな、と。
7着イサナは、自分の形に持ち込むことができずに完敗。ただ、その割に大きくは負けなかった印象もありましたので、この経験が今後に生きてきそうな予感はします。
8着ローランドバローズは、同じ負けるにしてもずいぶんと淡白なレースになってしまいました。
過去に因縁のある二人のジョッキー、岩田康Jが藤懸Jにマークされる形になったことで難しいレースになったのは確かですけど、それにしても負けすぎという評価は免れないでしょう。
JBCクラシック
ここは、上がりのラップが4F 48.7 3F 36.1。
ラップ構成的にはもっと極端な前残りになってもよさそうなものですが、結果的には好位勢とその後ろで脚を溜めていた馬が上位を独占する結果となりました。
勝ったウィルソンテソーロは、スタミナに若干の課題がある馬にとって絶妙なペースになってくれたことが幸いしましたし、川田Jのコース取りも完ぺきで、すべてがハマり切った印象もありました。
その分、この着差を鵜呑みにできないところもありますが、今回は正攻法の競馬でもおそらくこの馬が勝っていたはずですので、悲願の交流GⅠ勝利を自らの手で手繰り寄せることに成功した。そう素直に評価していいのではないでしょうか。
2着メイショウハリオは、とにかく馬のデキが良かったですし、課題のスタートも決まって好位の後ろで手応えに余裕を持って進められたことが、主たる好走の因と考えていいように思います。
3着キリンジは、佐賀コースに高い適性があること、馬体が絞れてデキが上向いていたこと、鞍上の仕掛けどころが絶妙だったこと、この3つがうまく噛み合っての好走劇でした。
4着シルトプレは、遠征競馬でも悪くないコンディションでレースを使えましたので、そうなるとこれくらい走っても驚くことはないように思います。
5着ノットゥルノは、追い切り、パドック気配といかにも久々感がありありでしたからね。掲示板に乗ってなんとか格好はつけてきましたけど、今回のデキではここまでが精一杯でしょう。
6着ウィリアムバローズは、マイペースの逃げを打てた中での失速となりましたので、距離が1ハロン長かったにしても期待外れの走りとなってしまいました。
現段階においては、敗因がよくわからないというのが正直なところです。
それでは引き続き、「本気の競馬力向上研究所」およびメンバーシップ馬券裁判男が本気でつくった競馬質問箱をどうぞよろしくお願いいたします!
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