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週末の障害戦回顧(9/3,4)

この週末は、新潟、小倉で計3鞍の障害戦が行われました。

全般的に難しいレース続きとなりましたが、その中で3打数1安打なら上々の結果。そう自己評価しています。

では、早速、レースを振り返っていくことにしましょう。


土曜 新潟1R 未勝利


いや~、ここは難波Jが完璧に乗ってきましたね!

勝ったファルヴォーレは、道中の位置取り、脚の使いどころとも完璧。正直、難波Jにこれほどの素晴らしいエスコートをされてしまっては、この馬に勝たれるのは致し方ないと心底納得です。

まあ、この強い勝ちっぷりを見ても、この馬にとって新潟コースが特に適しているとは思わないですけど、それはつまり東京替わりでさらに上積みが見込めそうであるということの裏返しでもありますから、次走以降、オープンに上がっても、この馬のパフォーマンスからはしばらく目が離せない。そんな気がしています。


2着のプンタアレナスは、この時計で走って負けたら仕方がないという見事なレースができたと評価しています。

この結果を見ると、蓑島Jとの相性も悪くないようですし、初勝利は時間の問題とも言えそうですが、あとはコースが替わった時にどうか、ですね。やっぱり、この馬は新潟がベストという雰囲気があからさまに漂っていますからねえ~。


3着ヴィーヴァバッカスは、初障害時に2番人気と高い評価を得ていたように、練習では見どころのある飛越を見せていたのでしょうが、3戦目にして、ようやく練習の成果が実戦に現れるようになったのでしょう。

正直、このタイミングでの一変は読み切れなかったですけれど、走破時計、レースぶりとも、決してフロックとは言えない立派な走りでしたから、次走以降、コース替わりにも対応してくるようなら、常に注意を怠れない存在になってくるんじゃないかと考えます。


4着ミリタリータンゴは、前走からしっかりと時計を詰めてきましたから、自分の走りはしっかりとできたものの、結果論として相手が想像以上に強かった。そんな評価でいいように思います。


5着リーガルマナーは、3コーナーでインからカイトレッドを交わしに出たところ、草野Jに進路を締められてしまったことが致命傷となりました。

今のトラックバイアスを考えれば、わざわざインを突いて先頭を伺う必要性もありませんから、今回は完全に小牧加Jの騎乗ミスであると言わざるを得ないでしょう。

ただし、上位4頭の走破時計はなかなかの水準ではありますから、シンプルに外を回って一旦先頭という競馬ができていたとしても、この馬が勝ち切ったという保証はない。そうも思えるのですよね。

もともと気性面に課題を抱える馬ですし、次走は違うコースで走ることも想定されますから、今回の凡走を完全にノーカウントと計算するのは、ちょっと違うのかもしれません。


土曜 新潟4R オープン


ほぼ想像どおりではありましたけど、やはりというか何と言うか、ここは何でもアリの大乱戦となりました。

その中で、道中のロスを最低限にとどめた2頭が、見事にワンツーフィニッシュを決めた。そんな評価でいいように思います。


このノーザンクリスの勝利は、ここ最近になって顕在化していた小野寺Jの成長がもたらしたもの。そんな言い方ができるのかもしれません。

この馬、個人的にも前走時は高く評価していたくらいの馬ですし、このメンバー構成でこれだけスムーズなレースができると、勝ち切ってもまったく不思議ではないのですよね。

ただし、相手が弱かったのは確かですから、馬自身に大きな進境があったわけではなく、今回はジョッキーの素晴らしいエスコートあっての勝利。そう評価しておくことにします。


2着のハーツシンフォニーは、新潟適性の高さと石神Jの見事なエスコートがあっての好走。そう評価しています。

よって、次走、他のコースのレースを使って来たら、かなり危ない人気馬になる可能性が高いということを、しっかり押さえておきたいですね。


3着マイネルグロンは、伴Jらしい強気な騎乗が見立ちましたが、結果的に少しだけ強引な立ち回りになってしまった印象もありました。よって、結果は3着でしたけど、上位2頭と同程度の評価をしておく必要はあるように思います。

4着テトラルキアは、人気以上には走ってくれましたけど、あのスタートダッシュではさすがに厳しいな、と。このレースぶりでは、よっぽど恵まれないと今後も厳しいレースが続くでしょうから、着順ほどの評価はできない4着だったと総括しておきます。

5着ショウナンサルヴォは、勝ちに行くと甘くなるタイプの馬ですから、大いに合点のいく負け方だったと思います。もし、難波Jがファルヴォーレと同様の作戦を遂行していたら、おそらく勝ち負けだったでしょうから、この敗戦によって評価を下げる必要はまったくない。そう考えます。


10着フィードバックは、レースぶりが中途半端になってしまった印象でしたね。ただ、明確に敗因を説明できない負け方になってしまったのは、非常に残念というほかありません。

11着ナギサは、ちょっと負け過ぎの印象もありますが、そもそも「ここで一番人気にするのはかわいそう」というくらいの力しかない馬ですから、まあ、順当な敗戦と評価するのが妥当でしょうね。


日曜 小倉1R 未勝利


ここは、黒岩Jが注文を付けて果敢にハナに行ったララロトリーが、シゲルキンセイとのマッチレースを制して見事に勝ち切りました。

個人的には、自らが描いていたレースイメージと黒岩Jの想いが完全にシンクロしてくれて、とても充実感あふれるレースになったな、と。やっぱり、この馬を好走に導くには、この作戦しかありませんからね。


2着のシゲルキンセイは、結果論ですが、序盤から積極的に自分でレースをつくっていれば、この結果にはならなかったのだろうと思います。

ただ、このレースぶりはあらかじめ十分に想像できたものですし、内容的に及第点の走りができている以上、8~9割方は力を出せたけれど、今回は相手の作戦にまんまとハマってしまった。そんな評価でいいのではないでしょうか。


3着メイショウアツイタは、ほぼ想像どおりのレースぶりと着順でした。

この馬は、このコースを3分10秒台の時計で安定して走れる安定感が魅力ではあるものの、そこからのひと押しが利かないのは、これまでとまったく一緒。この感じだと、よっぽど相手に恵まれない限りしばらくは勝ち切るのが難しく、今後もこのあたりの着順をずっと漂い続けるような形になるんじゃないか、と。


4着スズカブランコは、大庭Jらしい立ち回りで狙いどおりの着順をゲットした印象ですね。惜しいと言えば惜しいのですけれど、あえて勝ち上がらずに着賞金を得続けようとする明確な意思が見え隠れする以上、馬券的に狙いづらい状況はずっと続くのでしょう。

5着フィアレスハートは、前半こそイイ感じで運べていたものの、一ヶ所着地で大きな減速があって以降は、完全に勝負圏外となってしまいました。よって、今回のレースぶりはまったく評価に値しませんが、小倉からのコース替わりがこの馬にとってプラスになる印象もありますから、とりあえずは「今の現状で見限るのはまだ早い」という評価にしておきたいと思います。


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