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第57回 フィリーズレビュー/第59回 金鯱賞のみどころ

明日は、阪神でフィリーズレビューが、中京で金鯱賞が行われます。

前者は馬齢重量戦、後者は別定戦のため、おそらく説明不能なおかしな紛れ方はしないはずなんですけどね。ただ、両レースとも展開の読みを外すと何にもなさそうなイメージですから、うまいことジョッキーの心理を読み切って、精度の高い未来予想図を描けたらいいな、と。

では、早速、それぞれのレースの見どころについて、解説していくことにしましょう。


阪神11R フィリーズレビュー


このレース、各馬の能力比較もさることながら、道中の並びを読み切るのが非常に難しいレースとなりました。

「できれば逃げたい」という馬が複数頭いる組み合わせですし、さらに枠の並びが非常に微妙な感じにもなっていますので、ひとまず自分の力だけはキッチリと出し切ってきそうな馬を狙うのが正解。そんな気がしています。


ということで、中心には②イコノスタシスを推します。

この馬は、激流になっても追走に苦労することはなさそうですし、この枠なら、ラチ沿いをスムーズに通ってこられそうですので、条件的には最も恵まれたのかな、と。

関西への輸送がどうか……とか、最後の直線で前が開くのか……などと言った不安材料は当然ありますけど、たとえそこの部分を考慮に入れたとしても、この人気ならリスクを承知で狙って行ってもいい。そう判断しました。

まともな体調で、まともなレースができれば……という条件は付きますけど、個人的には、結構な手応えがあったりもします。


2番手は、⑬ブトンドール

この馬は、この距離で脚を溜める競馬ができますし、高いレベルで言えば千二がベストなのかもしれませんが、少なくとも前走のマイルよりはこの条件のほうが断然向いているわけですからね。

他馬との力関係やレース展開、鞍上の競馬センスの高さなどを総合考慮するならば、差して届かずの場面はあっても、好走確率という面ではこの馬も上位。そんな結論となりました。


3番手は、⑨ジューンオレンジ

この馬の前走は、パドックで激しくイレ込み、その影響もあってか大出遅れして万事休す。ただそれでも、最後の直線は目立つ脚を使って伸びてきていましたからね。

3走前のレースぶりから、この条件はむしろこの馬にフィットしそうな予感がしますので、あとはレースに落ち着いて望めるかどうかだけでしょう。もしもパドックで落ち着きがあって、ゲートを五分に出てくれるようなら、期待度は爆上がりするのですけれど……。


このレース、このほかに推したい馬はいないので、上位は3頭という結論にしておきたいと思います。特に上位評価の2頭に関しては、それなりの感触を持っていますので。


中京11R 金鯱賞


このレース最大のポイントは、ズバリ、プログノーシスの取捨ということになりそうです。

デビュー2戦目、しかも中1週のローテーションでシャフリヤールと接戦を演じた毎日杯の走りを見れば、素質は間違いなくGⅠ級。その点に疑いの余地はありません。

一方で、ゲート難があって、距離も千八あたりがベスト。また、前走は負けて強しのレースではあったものの、相手関係にかなりのもの足りなさがあったのも事実ではあります。

ストロングポイントとウィークポイントのバランスをどう考えるのか。私たち競馬ファンに突きつけられた課題は、まさにコレでしょう。


あとは、展開ですね。

フェーングロッテンくらいしか先行したいという馬が見当たらない中で、道中がどんなペースで流れることになるのか。

普通に考えれば、前はフェーングロッテン、マリアエレーナの並びになって、ペースはスロー。そう見るのが自然なのかな、と。


ということで、中心には②マリアエレーナを推します。

この馬は、もともと左回りが得意ですし、斤量減も好材料。前回は、包まれる位置に入ってしまって、一瞬の脚に欠けるというこの馬の弱点を露呈する形になってしまいましたが、ここは番手外の前がクリアな位置でスムーズに運べそうですから、ならば上位争いは必至。そう考えていいのではないでしょうか。

個人的には、勝つ確率、馬券圏内を確保する確率とも、この馬が一番と捉えています。


2番手は、①アラタ

この馬の前走は、正月競馬の分なのか、馬体が大きく増えて重苦しさが残っていたわけですが、それでも僅差の勝負に持ち込んでいましたからね。

中山金杯は低レベルレースでしたけど、その中で最も中身が濃いレースをしたのはこの馬ですし、ここは理想とも言える最内枠を引けましたので、好位のインからしぶとく脚を使う競馬で上位争いを演じてくれるはず。そう考えています。馬体に関しては、やはり絞れて出てきてほしいというのが本音ではありますが、、、


3番手は、⑩フェーングロッテン

こちらは、展開面の有利さだけでなく、左回りに替わることが大きなプラス材料となりそうですので、ポテンシャル面ではやや見劣るイメージはありますが、開幕週の馬場を味方につけての粘り込みには警戒を怠れない。そんなイメージでの3番手評価となります。


4番手は、⑥ルビーカサブランカ

この馬の前走は、ロスの多い競馬で参考外。ガチンコ勝負ではハッキリ見劣る力関係ではありますけど、コース適性と立ち回りのうまさを最大限に生かせるようなら、馬券圏内まで届くシーンがあってもいいのかな、と。


その他、プログノーシスに関しては、スローペースで脚を余しそうなイメージしか湧いてこないため、地力上位を承知の上で消すという判断に至りました。大外を一瞬伸びかけて、最後は前の馬と脚色が一緒になる。そんなレースをイメージしています。


いや~、ここのところ重賞レースのシミュレーションがうまく噛み合いませんが、明日は比較的相性のいいGⅡ戦が2鞍なので、どちらか一方でもいいからヒットしてくれるといいなと思っています。

まあ、そう簡単にはいかないのが競馬ではあるんですけど、ブレずに自分のやり方を貫き通す以外、年間収支プラスを実現する方法はほかにありませんので……(苦笑)。


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