土曜日の障害戦(1/28)
今週末も、小倉で土曜日に2鞍、日曜日に1鞍、計3鞍の障害戦が組まれています。
ただし、、、ですよね。小倉の天候次第では、雪で開催自体が中止になるケースもありそうですし、仮に無事開催されても、「障害レースだけは中止」というパターンもしばしばありますから、明日の朝まで予断を許さない状況にあることは間違いないのかもしれません。
とは言え、「中止を前提に何も準備をしない」というのでは、あまりに無節操な感じもありますので、ひとまずは障害戦を含めたすべてのレースが行われることを前提として、淡々と準備だけは進めておきたいと思います。
では、早速、明日行われる2つのレースのみどころについて、解説していくことにしましょう。
土曜 小倉4R 未勝利
ここは、かなり力差のはっきりとした組み合わせになりましたが、前々で運びたい2頭が、折り合ってWIN-WINを目指すのか、それとも互いに削り合って他馬に漁夫の利をもたらすことになるのか、そこが無視できない注目点となりそうです。
先行馬が変に競り合うようなことさえなければ、大荒れ決着になる可能性は低そうですけど、「五十嵐Jvs.中村J」という対決の構図であることを考慮に入れると、チキンレースになってレース全体がカオスに陥ることも一定程度は想定しておくべきでしょう。
とはいえ、このレースに限っては……という注釈がつきますけど、チキンレースになると決め打って差し馬を狙うという戦略は、あまり得策とは言えないような気がします。
それくらい、上位と下位で力の差が大きい組み合わせであると考えたほうが良さそうですからね、ここに関しては……。
ということで、中心には、素直に③ショウナンバルディを推します。
前走は、「同馬主の馬との同士討ち」という目も当てられない悲惨な結果となってしまいましたが、スムーズなら、ここでは力が2枚くらい違うと考えていいでしょう。小倉替わりで、飛越ミスのリスクが低くなるのもいい材料と言えそうですしね。
ただしこの馬、道悪はからっ下手だと思うのですよ。雨や雪の降り方次第では、馬場が重くなる可能性も否定できない状況にはありますから、もしも朝の時点で明らかに時計がかかる馬場になっているようであれば、このレース自体を不戦敗としてスルーするという方法も選択肢には入れておくべき。そう考えています。
2番手は、⑪オノーレペスカ。
どうでしょう、このメンバーならこの馬で足りちゃいませんかね。鞍上が大江原Jに戻るのはプラス材料になりますから、馬体が戻っていて、前がソコソコのペースで流れて……という条件は付きますけど、馬券圏内ワンチャンスは期待していいような気がします。
3番手は、①アサクサトラマル。
この馬、今回はブリンカーを着けてきますからね。これまでは、道中の行きっぷりひと息で、常に後方からのレースを強いられていましたけど、ブリンカー効果で少しでもいい位置でレースを進められるようだと、なんたってここはこの貧弱なメンバー構成ですから、馬券圏内という意味でなら、この馬にもワンチャンスあっていいような気がするのですけれど……。
最後4番手は、⑥メイショウコホク。
こちらも、入障2戦目、小倉替わりでこのメンバー構成なら通用しちゃいませんか……。はっきり、勝つには力的に少し足りないと思いますが、対オノーレペスカという視点で見れば、それほど大きな差はないように見えますので、ここなら一発があってもおかしくはないのかな、と。
その他、人気上位の⑧シングンジョーイは、道中でガツンと行きたがった前走の内容に不満が残るので、急に大人なレースはできないと見てスパッと消します。道中で脚が溜まれば好走必至ですけど、それはないだろうと決めつけることにしました。
②ロンギングバースは、ショウナンバルディと干渉するのを嫌った格好となります。こちらが楽逃げする形になって、ショウナンバルディが最後まで可愛がってくれれば、「行った行った」決着もあり得るのですけれどね。ただ、相手の鞍上が中村Jで、前2走の内容からここは勝ちにこだわるレースをしてきそうなことを考えると、この馬にとっては厳しい展開になる確率のほうが高い。そう判断しました。
土曜 小倉8R 牛若丸ジャンプステークス
ここは、なかなかに悩ましいメンバー構成となった印象ですね。
小倉コースへの適性面に課題があったり、距離延長が微妙だったりという馬が、上位人気の一角を占める組み合わせですから、コース適性、距離適性、展開、各馬のポテンシャル……といったファクターをいかに上手に組み合わせて正解に辿り着けるか、かなりの難題を突き付けられたと言っても過言ではないでしょう。
展開的にも、道中の並びをピタリを当てるのはかなり難しく、実際のレースでも、好位の位置取り争いが熾烈になることが予想されます。
そうすると、いかに道中でのスタミナロスを減らし、最後まで脚を残せるかが勝負を分けることになりそう。
飛越でロスをつくったり、序盤のポジション争いで後手を踏んだりすると、それがモロに結果へと直結してしまいそうですから、ジョッキーのエスコートの部分で、着順が容易に入れ替わってしまうようなヒリヒリとした戦い。そんなレースになりそうですね。
ということで、ここは⑩スマートアペックスの地力を信頼することとしました。
この馬は、ここに入れば明らかに地力が一枚上ですから、前々でスムーズにレースを運ぶことができるようなら、最後はポテンシャルの違いで他馬を競り落とせる可能性が高い。そう考えました。
斤量も61kgなら、むしろまだまだ恵まれているほうとも言えますし、過去に道悪馬場をこなしている点も、今回は強調材料になりそう。他の有力馬が水気を含んだ馬場を苦にするようなら、この馬にとってはさらなるアドバンテージになりそうですしね。
2番手は、⑦テーオーソクラテス。
この馬の前走は、苦手と思えた阪神コースで勝ち切ったわけですから、やはりその点を無視することはできません。
前に行ってそこからひと脚を使える脚質は、むしろ小倉向きであるとも言えますし、地力をつけた今なら、この距離の特別戦でも勝ち負けに絡んでこられるのかな、と。
3番手は、①マリオ。
この馬は、これまで左回り、それも順回りの障害戦しか経験がなく、襷コースも、右回りも初体験となりますから、その点に不安がないと言えばウソになるでしょう。なんたってこの馬は、兄弟に左回り専用馬がズラリと揃うヤマトマリオンの仔でもありますし……。
ただこの馬自身は、平地時代に右回りでも普通に勝ち鞍を挙げていたくらいですので、このコース替わりを過度に不安視するよりは、これまで戦ってきた馬たちの質の高さに注目したほうがいい。最後はそう判断しました。
4番手は、⑥ダイメイコスモス。
この馬に関しては、ある程度馬体が絞れていることが条件にはなりますけど、本来的に小倉コースが合うタイプであるように見えますし、地味に難波Jへの乗り替わりで大化けしそうな予感もありますから、条件替わりでの一発に賭けて、最後のひと枠はこの馬に使うこととしました。
その他、④ナギサは、森一馬Jが鞍上ですし、小倉替わりもプラス材料ではあるので、最後までダイメイコスモスとこの馬のどちらを最後のひと枠で拾おうか、正直、かなり迷ったのですがね……。ただしこの馬には、「完璧に道中を運んで、ギリギリ勝ち負け」というくらいの力しかありませんから、ちょっとのほころびが致命傷になる可能性が高いとみて、最後は走られたらゴメンナサイと割り切ることに決めました。
⑨リバーシブルレーンは、小倉2戦2勝とここまでは完全な無双状態なわけですけど、どうでしょう、距離延長でも過去2戦と同じような高パフォーマンスを見せられるのかと考えた時に、さすがにちょっとどうなのかな、と。逃げ馬不在の組み合わせというのも気になる材料で、いずれにしても折り合い面を気にしなくていいようなペースにはならないでしょうから、どちらかと言えば、道中でガツンと引っ掛かって末を失う可能性のほうが高い。最後はそう考えました。
③キャプテンペリーは、いくらか年齢的な衰えが見えることと、鞍上を理由に迷わず消します。この相手なら、力は十分に通用しますけど、草野Jがロスなく乗ってくるイメージがまったく湧かないので、ならばあえて拾う必要もないでしょう。
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