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第27回 富士ステークス/第85回 菊花賞のみどころ(簡易版)

先週末は体調不良により通常どおりの投稿ができず、フォロワーの皆様にご迷惑をおかけして申し訳ありませんでした。

おかげさまで順調に快方へと向かっておりますが、まだ万全というところまでは戻っていない現状のため、今週も投稿内容をやや簡素化させていただきます。どうかご了承ください。

また、富士Sに関しては、枠順確定前の想定となります。この点につきましても、どうかご理解のほどよろしくお願いいたします。


土曜 東京11R 富士ステークス


GⅠで好走実績のあるセリフォスとソウルラッシュに対し、GⅡやGⅢで好走してきた組がどこまでの戦いを見せられるか。ここは、そんな非常にわかりやすい構図となりました。

ただし、月曜日に行われた府中牝馬Sほど上位2頭の力が抜けている印象はなく、同レースは1頭の上がり馬がその一角を崩す形での小波乱決着となりましたが、こちらはそれよりも少しだけ紛れる確率が高そうには見えるのですよね。

とはいえ、セリフォスとソウルラッシュはなんだかんだ格好をつけてくるでしょうから、無理に大振りして特大ホームランを狙うことに特段の妥当性を見い出すのは難しく、結局のところ最後は想定内の範囲に落ち着く可能性が高い。そんな想定でいいのかもしれません。


日曜 京都11R 菊花賞


一方でこちらは、なんでもありの大乱戦になる可能性まで視野に入れるべきレースであると考えます。

振り返ってみると、春の牡馬クラシックで当研究所が中心視した馬は、皐月賞がダノンデサイル(競走除外、前日オッズ11番人気)、ダービーがサンライズアース(15番人気4着)だったくらいで、この世代の牡馬に全幅の信頼を置ける馬は一頭もいないというのが当時の率直な評価でした。

結果を見ても、春のクラシック戦線をポカなく戦えたのはジャスティンミラノただ一頭だけであり、ここはそのジャスティンミラノがいない組合せなわけですから、当然、大波乱となる余地を大きく残すレースであるとは言えるでしょう。

そうすると過去の傾向が示すとおり、3勝クラスを勝ち上がってきた馬か、2勝クラスで強い馬を負かしてきた馬であれば、ここで勝ち負けを演じる資格は十分と言えますし、2勝クラスを辛勝、または惜敗してきた程度の馬たちにも、少なからず馬券圏内に喰い込んでくる余地は残されている。そうは言えるように思います。


次に、秋のトライアル戦に目を向けてみることにしましょう。

セントライト記念は、皐月賞好走組が上位を独占する形となり、条件戦を勝って挑んだ上がり馬たちは、5,6着までという結果になりました。

一方の神戸新聞杯は、本番では通用しなかった春のトライアル好走組が上位を独占する形となりましたので、特殊なトラックバイアスがある中でレースか行われたことを一定程度考慮するにしても、レースレベル自体がそれほど高くなかった可能性はあるでしょう。

よって大差こそありませんが、トライアルを使ってきた馬たちの中ではセントライト記念の1,2着馬、アーバンシックとコスモキュランダの力がやや上。そんな見方ができるような気もしています。

そう考えると、アーバンシックとコスモキュランダの2頭に関しては、おそらくここでもそれなりの走りをしてくるだろうと想像できますから、この2頭を上回るパフォーマンスを示せる馬はどの馬とどの馬なのか。そんなアプローチで予想を組み立てて行けばいいのかな、と。


とは言え、問題はここから。

まったくのノーチャンスという馬が一頭もいない中で、一頭一頭の馬について道中の立ち回りの部分だったり、コース適性の部分だったりを地道に精査していかなければいけないわけですから、これは大変な作業となります。

しかも、メイショウタバルがどんな逃げを打つのかが不透明だったりもしますし、ビザンチンドリーム、コスモキュランダ、ヘデントールの3頭はスタートで後手を踏む確率が高いときましたので、これはもう不確定要素のオンパレード状態というほかないでしょう。

よってこういったレースでは、枠の並びやコース適性などを加味しながら、一頭の馬と心中を決め込むのが得策。そう考えますので、皆さんもスタート直前まで悩みに悩んでもらえばいいのかな、と。

そんなこんな、やや乱暴なまとめになってしまいましたが、これは当研究所としてのウソ偽りのない思いでもありますので、何かしらの参考になればと思います。

最後に繰り返しになりますが、結果がどうなるかはともかく、今年の菊花賞は何事もなく平穏に終わる確率は決して高くない。このことだけは強調しておきたいですね。


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