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2024_香港国際競走のみどころ【簡易版】

明日は、シャティン競馬場で香港国際競走が行われますので、各レースに出走する日本馬を中心として、ごく簡単にみどころ解説をやっておくことにします。


香港ヴァーズ


ここは、馬券発売のある4レースの中で、最も難しいレースとなったなあ~というのが率直な印象です。

ステレンボッシュが海外のオッズでも一番人気になっているようですが、評価としては上位争いの一角には……という程度にとどまるのかな、と。
確かに相手関係は楽に映りますが、この馬自身、このレース条件がベストという感じもありませんし、枠の並びも微妙で最後はモレイラJの腕頼みになってしまいそうなんですよね。

海外勢の中での比較もかなり難しいのですが、人気上位の組に加えてイレジンエンスードあたりにもチャンスがありそうな予感がします。


香港スプリント


ここは、カーインライジングの一強ムードとなっていますが、当研究所的にもこの馬には逆らえないというのが率直な感想です。
あえていれば、枠の並びがどうなのかではありますけど、多少の不利で大勢が逆転するとは思えませんので、ここは人気でも素直に信頼する手なのかな、と。

2着争いは、好枠を引いたヘリオスエクスプレスと日本馬3頭が有力と見ています。

サトノレーヴは、キャラクター的に香港の芝が合いそうな印象がある中で、好枠を引いてのモレイラJ騎乗となりますので、立ち回りが噛み合えばカーインライジングを苦しめるところまであってもいいのかな、と。

ルガルは、カーインライジングよりも前の位置を取れると面白いかなと考えていて、カーインライジングをインから外に張るような西村淳Jお得意の戦法を繰り出せるようだと、見せ場以上のシーンがあってもいいのではないでしょうか。

トウシンマカオは、鞍上も脚を溜める自らのスタイルを貫くでしょうから、カーインライジングがぶっちぎるような展開になった時の2着候補として、かなり有力とみます。
他馬の動きは気にせず自分のレースに徹することができれば、日本馬最先着も十分にあり得ると考えています。


香港マイル


今年は、香港勢にあまり強いという印象がありませんので、ジャンタルマンタルソウルラッシュが完調で出走できるのであれば、十分に勝ち負けに持ち込めるのではないかと考えています。

枠の並び的にも、ジャンタルマンタルが持ったままの手応えで先頭に並びかけたところに、外からソウルラッシュが襲い掛かるという絵面が十分に想像できますので、「ぜひとも、そんなレースになってくれたらな」と期待したいですね。

地元勢では、ギャラクシーパッチチェンチェングローリーが有力という印象ですが、この2頭ならドックランズあたりでも足りてしまいそうな気がしますので、いわゆる紐荒れに注意が必要なレースになるのかな、と。


香港カップ


ここは、「地元の雄ロマンチックウォリアーに対し、リバティアイランドが切れ味鋭い差し脚でどこまで迫れるか」という非常にわかりやすい構図となりました。

リバティアイランドに関しては、前走の惨敗をどう評価するかですけど、ここは内目のいい枠を引けましたので、前に馬を置いてレースを運ぶ形になれば、終いはこの馬らしい切れ味を発揮できるのだろうと考えます。

当研究所的には、リバティアイランドがゴール前でロマンチックウォリアーを差し切る絵面も十分に想像できると考えていますので、この2頭の一騎打ちが2024年世界のベストレースに選ばれるくらいの名勝負になることを思わず期待してしまいます。

なお、タスティエーラに関しては、上位2頭から少し離れた3番手と評価していますが、この馬にはシャティンの馬場に高い適性を持つ可能性を見て取れますので、レーンJのエスコートがバッチリハマることを条件に、わずかながら勝ち負けの目があってもいいのではないか、と。

その他、海外勢では、ウイングスパンに穴の気配が漂います。
スピリットダンサーの前走は確かに強かったですけど、春のサウジでキラーアビリティと差のないレースをするにとどまったところを見ると、リバティアイランドが力を出し切れば問題にしないと思うのですがね。


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