第21回 福島牝馬ステークスのみどころ
福島11R 福島牝馬ステークス
福島の芝コースは、今週からBコース替わり。
前2週、徐々にフラットな状態に近づきつつあったとはいえ、基本はインを上手に立ち回った馬が上位入線する傾向が強かったわけですから、このレースも大枠では先週までの流れをほぼそのまま踏襲する可能性が高いのではないでしょうか。
展開的には、前受けしたい馬が揃った印象もありますので、超ハイペースまでは考えづらくとも、それなりにタイトなペースで流れることを想定しておいたほうがいいでしょう。
仮に思ったほどには流れなくとも、極端に切れ味を求められるようなレースにはならない。そう決め打ちしたいと思います。
ということで、ここは②エリカヴィータを中心視することにしました。
成績は地味に映るこの馬ですが、最内枠を引いた4走前のメイステークスではコスタボニータに先着しているように、内枠を引いてコースロスなく回って来られれば、上位争いが十分に視野に入る位置にはいるとみていいような気がしています。
そんな中、2番枠を引けたのは願ったり叶ったりですので、中団にインにうまく収まって脚が溜まるようなら、一発があってもまったく驚けないのではないか、と。まあ、鞍上不安があるので強く狙うところまでは行きませんけど、人気的妙味を考えれば、買い時は今回と考えていいように思います。
2番手は、⑩キミノナハマリア。
この馬は、上がりの速い決め手勝負になると、毎回同じように終いが甘くなってしまうのですけれど、反対に上がりがかかる底力勝負になると、無類の強さを発揮するキャラクターなんですよね。
その中でここは、先行馬が揃った福島千八戦ですから、極端に上がりの速いレースにはならないと考えるのが自然でしょう。だとすれば、牝馬限定重賞のここで力が足りないとも思えませんので、鞍上に対する信頼度の高さを含め上位に評価するのが妥当。そんな結論に落ち着きました。
3番手は、①コスタボニータ。
この馬にとっては、枠順、距離適性、コース適性のどれをとってもピッタリと考えていいように思います。
道中でエリカヴィータと干渉するのが怖かったのであえて一枚評価を下げた格好になりましたが、スタートを決めてインのポケットに収まってしまえば終いはジリジリと脚を使えるはずですから、シンプルに勝ち負けまである3番手評価ということにしておきます。
4番手は、⑤トーセンローリエ。
この馬は、当時外枠だったことを差し引いて考えると、2走前のクイーンSの内容はコスタボニータとほぼ互角。
タイプ的に福島コースは向きそうですし、丹内Jとはいかにも手が合いそうな印象がある馬でもありますので、9分程度の仕上がり状態にあれば、インをうまく捌いての一発があるかもしれない。そう考えています。
その他、グランベルナデットは、近2走の走りに復調気配がうかがえるものの、将来を嘱望されることとなったあの未勝利戦の走りと比較してみると、期待ほどの成長がないという気がしないでもないのですよね。
ここは前半で位置を取るのにも難儀しそうな枠の並びでもありますので、いかに腕達者な横山武Jの騎乗だとしても、人気と好走期待値のバランスがあまりに悪すぎる。そんな判断でスパッと消しました。もちろん、ノーチャンスではないでしょうが、だからと言ってあえて拾う理由もありませんので。
シンリョクカは、この枠から外々を回されてどうなのか……とはなります。前走内容に復調気配がうかがえましたので、好枠を引けばチャンスのある一頭になると見てはいたのですけれど、、、
このほかにも、伏兵は多士済々。よって、当てに行ってスリーバント失敗になるのなら、フルスイングして空振り三振したほうがよっぽどマシ。ここはそんな向き合い方をしたいレースたな、と。
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