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週末の障害戦(12/14,15)
今週末の障害戦に関するみどころ解説については、時間の都合上、先週に引き続き土日分をまとめて枠順確定前に投稿させていただくことにしました。どうかご了承くださいませ。
土曜京都4R オープン
ここは、展開、道中の位置取り、固定障害への対応、ブリンカー着用による効果など、各馬不確定要素のオンパレード状態となっていて、紛れる要素には事欠かない組合せとなりました。
加えて、障害戦年間リーディングの行方を左右する大事なレースにもなりそうですので、ジョッキーたちの心理面がレースにどう影響するのかしないのかなど、普段とは異なる特殊な状況の中でレースが行われる点にも注意が必要でしょう。
中心には、ルリアンを推します。
この馬の前走は、相手関係にかなり恵まれた2着でしたし、前々走は最終障害で大きなミスをやらかして痛恨の敗戦を喫するなど、障害馬としてまだまだ多くの課題が残る現状であることは否定しえないでしょう。
他方、この馬にはまだまだ大きな伸びしろが残されているのも事実ですし、固定障害を無事にクリアできればという条件は付くものの、京都コースで一気にパフォーマンスが下がるというタイプでもありませんから、この相手関係なら、ここにきて集中力の高さを見せつけている小牧加Jがうまくエスコートしてくれる可能性に賭けてみてもいいのかな、と。
2番手は、インディゴブラック。
この馬の前走は、他馬とカラ馬に絡まれて暴走する最悪の形となってしまいましたので、ひとまずノーカウントの評価でいいでしょう。
「飛越が不安定で気性的にハナを切れないとダメ」などいろいろと課題の多い現状ではありますが、単騎逃げが叶いそうなここは、逃げ馬にありがちな一気の巻き返しに期待してみてもいいのかな、と。
3番手は、ブリヨンカズマ。
この馬は、前半の位置取りと道中のペース次第で結果が大きく変わるタイプですし、適性的にベストは中山ではあるのですけれど、ここは相手関係がいかにも有利な印象ですからね。
レース前半、しっかり脚が溜まれば必ずどこかでひと脚は使えるタイプではありますので、その脚の使いどころがうまくハマるようだと、馬券圏内突入が見えてくるのではないか、と。
4番手は、クラップサンダー。
この馬の場合、ブリンカー着用がどちらに転ぶのか、この点が気になって仕方がないのですよね。
能力的には、この相手なら十分に勝ち負けを期待できるのですけれど、気性的にブリンカーが逆効果になるリスクもありますので、ここは致し方なく玉虫色の評価でお茶を濁すことにしました。ホント、かたじけない。
その他、ピンポイントドローは、前走の惨敗がどうしても解せなくて……。京都で控えるレースをすれば違った結果があるのかもしれませんが、前走内容があまりに期待外れでしたので、今回は断腸の思いで静観することにしました。
トランシルヴァニアは、不向きな新潟コースで勝ちあがったことを評価すべきで、京都替わり、かつ上野Jの騎乗なら、無視できない存在ではあるのでしょう。ただ、前々で器用に立ち回っても最後のひと押しに課題があるタイプではありますので、仮に鞍上の好騎乗があっても、あと一歩が足りないのではないかと判断しました。
エターナリーは、京都コースに良績があって、前走は控える競馬で結果を出したのですから、伏兵扱いはしないといけません。ただ、トランシルヴァニア同様にワンパンチ欠くタイプではありますので、順番的に拾い切れなかったですね。
エンデュミオンにもここを勝ち切る力はありますが、近走内容がひと息の上に斤量も楽ではありませんからね。京都にコースが替わるのは歓迎材料ですし、小野寺Jが気を抜かせずに乗ったら怖いのは怖いですけど。
日曜中山4R 未勝利
ここは、現級卒業に目途が立っている馬が何頭か出走してきましたので、大半を占める初障害馬の中から大駆けする馬が出て来なければ、概ね順当に収まりそうなメンバー構成となりました。
順番はともかくですが、先週のように上位人気馬が揃って大コケするようなことはさすがにない。そう断言していいのではないか、と。
中心には、コンテナワールドを推します。
この馬の前走は、初障害でモロにガツンと引っ掛かり「これじゃあ惨敗するんだろうな…」と見ていたところ、あわや馬券圏内の好内容でしたからね。
当時の内容からすると、一度使った分だけ多少でもレースぶりはマシになるでしょうから、だとすれば勝ち負けのラインを意識できるのではないか。そう判断しました。
2番手は、ルレーヴドゥリリ。
この馬は、中山でしか狙えない極端なタイプで、その中山でもズブさを見せて前に進んでいかないところもありますが、末脚の堅実さには見るべきものがあると考えていいでしょう。
有力馬の中では、この馬が一番後ろからレースを進める形になるのでしょうから、それがどちらに転ぶのかはありますけど、なんだかんだ最後の直線ではしっかりと脚を使える馬ではありますので、馬券圏内の期待という意味でこの位置に置いておくことにします。
3番手は、ラエール。
この馬は、一戦ごとにレースぶりが良化していて、中山にコースが替わっても能力発揮に支障はないのかな、と。
前走でタロントゥーズに先着を許していますが、コース適性と上昇度を加味すれば、今回は逆転も十分と考えます。
4番手は、そのタロントゥーズ。
この馬も、一戦ごとにレース内容が良化してしているのは確かですが、こちらは平地時代からの平坦巧者でしたからね。
その点、中山にコースが替わるのはマイナス要素になり得ると考えられますので、ラエールとの比較でやや劣勢なのではないか、と。
ただ、なんだかんだ勝負には絡んできそうですので、消すまではさすがにやりすぎ。そう判断し、最後のひと枠で拾っておくことにしました。
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