週末の障害戦回顧(3/30,31)
土曜 阪神8R 三木ホースランドパークJS
ここは、フィロロッソの大逃げによって後続各馬の立ち回りが難しいレースとなりましたが、結果的には自分のレースに徹した馬たちが上位を独占する結果となりました。
勝ったオールザワールドは、飛越、道中の立ち回りともまったくロスがなく、障害馬としてのセンスの良さを如何なく発揮して快勝しました。
走破時計も優秀ですし、この安定感のあるレースぶりなら重賞でも楽に通用しそうですので、課題は減り続けている馬体をいかに維持して行けるかに尽きるのかな、と。
2着フィロロッソは、西谷Jらしい危なっかしいレースとなりましたが、結果論で言えば、小細工なしに出し切る競馬をしたことがこの好走に結びついたという面はあったのでしょう。
もともと力はある馬ですけど、この感じだと控えるレースで上手に走れそうなイメージはもう湧いてきませんから、次走以降も徹底先行策に特化して戦っていくことになりそうです。
3着スワヤンブナートは、1コーナー手前の障害飛越でミスがあり、そこでスピードダウンしたことが最後まで響いてしまった印象でした。
大飛びで瞬時の加速が苦手な馬だけに、あのロスはかなり痛かったと思いますが、それでも最後はこの馬らしいしぶとさを繰り出して馬券圏内を確保しましたので、なんだかんだ最低限の結果は残せたと言っていいのかもしれません。
4着タイキフロリゼルは、2年前の勝ち時計とほぼ同等の走りを見せた中でのこの着順ですので、単に相手が強かっただけと考えるのが自然でしょう。この馬自身は、ほぼ完全復調なったとみてよさそうですね。
10着ドンカルロに関しては、結果論、ここは相手が強すぎたと考えるべきなのでしょうね。ただし、オープンで通用しない馬とは到底思えませんので、「いずれどこかで一発がありそうだな」と常にアンテナを張っておくことをおススメしておきます。
日曜 中山4R 未勝利
いやな予感というのは、往々にして当たってしまうもので……
ここは、1,2番人気馬が揃って競走を中止するアクシデントが発生し、結果、全体のレースレベルがグンと下がる結果となりました。
勝ったブラビオは、障害デビュー戦となった前走から1秒ちょっと時計を短縮し、ライバル馬たちが自滅する中でも、キッチリと力を出し切って見事に快勝しました。
まあ、あれこれ恵まれたのは確かなのですけれど、こうなる絵面は戦前から描ける状況にあったわけで、結果的にはこの馬の安定感ある走りが勝利を自然と手繰り寄せた。そんな総括になりそうです。
2着サンマルグレイトは、こちらも時計を詰めての好走劇となりましたので、相変わらず平地力に課題を抱えているものの、一歩ずつでも前進していることを素直に評価すべきでしょう。
3着ルレーヴドゥリリは、勝負どころで落馬があって恵まれた面がありましたし、この形でサンマルグレイトを交わし切れなかった原因に関しては、やや厳しい言い方にはなりますが、すべて鞍上面に求める以外にないのでしょう。馬のほうは、乗り慣れた上野Jの騎乗ならおそらくこの馬が勝っていたのではないか、、、というくらいの走りはできていましたからね。
5着クラウンセトは、先行する競馬で最後は苦しくなりましたけど、人気薄ながらしっかりと見せ場をつくってくれましたので、現状としてやれることはすべてしっかりやり切れたような気がしています。
6着ピンポイントドローの土田Jは、落ち着いた立ち回りで悪くない騎乗だったと思います。この調子で経験を積んで行けば、近い将来、障害戦初勝利を挙げるシーンが見られるかもしれません。
ランドオブリバティは、よっぽど中山競馬場が嫌いなんでしょうね。なんとなく嫌な予感はしていましたけど、案の定、ホープフルSでの逸走劇をここで再現してしまったわけですから。
ビートザレコードは、無事に最終障害を飛んでいればおそらく勝ち負けだったでしょう。派手な落馬になってしまった草野J、大丈夫でしょうか。
今週の2戦は、結果が思ったほどにはついてきませんでしたが、レースシミュレーションの筋としては上々でしたので、来週以降もこの流れをしっかりとつないでいきたいと思っています。
では、引き続き「本気の競馬力向上研究所」をどうぞよろしくお願いいたします。
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