週末の障害戦回顧(11/11,12)
土曜 京都8R 京都ジャンプステークス
ここは、9着セルリアンルネッタまでが、なんと1.2秒差にギュッと凝縮しての入線。障害重賞らしからぬ大接戦となりました。
勝ったエコロデュエルは、序盤で位置を取り損ねた挙句、お次は三段跳びで大失速と、中心視していたこちらも絶望するような最低、最悪のレースぶりとなってしまいましたが、それでいてそこから巻き返し勝ち切ってしまったのには、正直、驚かされたのなんの……。
向正面で、エイシンクリックのマクリというアシストがあったのは事実ですけど、それにしてもこんなヒドイレースぶりで、よくもまあ勝ち切ったものだな、と。
いずれにしても、今回はエコロデュエルの圧倒的な強さと、精神面の脆弱さの両方を露呈した格好となりましたので、今後、この馬の取扱いに悩まされることは必至でしょう。そうそう、今回もゴール直後に急に斜行し、退場口から勝手にお家へ帰ろうとしていたくらいですしね(苦笑)。
2着アサクサゲンキは、エコロデュエルとは対照的に、ほぼ完璧に近いレースができていたと思います。実力どおりの走りをして、実力どおりの着順を得た。そんな理解でいいでしょう。
3着エイシンクリックは、この馬としては大味なレースになり過ぎず、西谷Jの騎乗としては、これ以上ないレースができたように思います。それでいて最後に差されたのは、ちょっともの足りない印象もありましたが、、、
4着ダイシンクローバーは、ひとまずこの馬らしいレースはできていたのかな、と。ここが復帰戦となった高田Jも、想像以上にしっかりと乗れていましたしね。
8着マイネルヴァッサーは、着順ほど大きく負けたわけではありませんので、今のこの馬としては、この着順でもそれなりには走れている。そんな評価でいいのかもしれません。
◎エコロデュエル → 4番人気1着
○アサクサゲンキ → 3番人気2着
▲マイネルヴァッサー → 6番人気8着
自己評価 9/10点
日曜 福島4R 未勝利
このレースは、ここが初障害だったヴェイルネビュラが大人びたレースぶりで快勝。見事、障害初出走、初勝利を飾りました。
今回は、かなり相手に恵まれていたのは確かですので、過剰評価はできませんけど、レースセンスは上々でしたので、この先もまだまだ良くなりそうな雰囲気は感じられます。
2着ガイフウカイセイは、福島替わりと展開利を自ら引き込んでしっかりと前進してきました。現状、この馬としてできることは100%やれた。そんな評価でいいのでしょう。それにしても、五十嵐Jはさすがですね。
3着アサクサアダムは、こちらの期待ほどではありませんでしたけど、レースぶりに一定の進境があったことは評価に値するでしょう。この調子で経験を積んで行けば、そう遠くないうちに勝機が到来するのかな、と。
4着カイザーバローズは、予想どおり小牧Jが苦労しながら乗っていましたけど、その甲斐あって、レースぶりは大幅に改善されてきました。それでもまだ、常識的なレースをするまでには時間がかかりそうですので、しばらくはこちら競馬ファンの側がうまく付き合っていかないといけない馬。そんな理解になりそうです。
6着ヴラディアは、向正面の入り口で大きな不利。あの一事で、万事休すとなってしまいました。ただ、思ったほど器用なレースができなかったのも確かですので、次走の評価は慎重にしないといけない気もしています。
7着ニシノフウジンも、向正面の入り口の接触で終わってしまいましたね。そこまでのレースぶりは上々だっただけに、もったいないレースとなってしまいました。
日曜 福島5R 未勝利
ここは、入障3戦目と福島替わりで大幅な上昇を見せたスカイテラスが、鮮やかに差し切って、見事、障害初勝利を挙げました。ただまあ、この走破時計ではありますので、超絶に相手に恵まれたことは否めませんが、、、
2着トーセンオリジンは、馬具に慣れてしまったのか、ここ数走に比べ道中の行きっぷりが悪かったですが、相手に恵まれたことでなんとか2着を死守することができた。そんな評価でいいのでしょう。
3着メノーグラジオラスは、この時計ならこの馬でも走れるという評価でいいでしょう。余談ですが、もしもこの馬が勝っていたら、週末、草野Jが障害戦3連勝という空前絶後の事態が発生していたわけですけど、さすがにそれは現実的でなかったようです。
5着テイエムクロマルは、積極的なレースをしてよく踏ん張ったとは思います。ただ、序盤から飛越が不安定で、あの雑な飛びだと最後にスタミナ切れするのも仕方なかったのかな、と。
6着アドマイヤレビンは、序盤に位置を取れませんでしたので、この形になるとこの馬には厳しかったですね。現状は、中山コースでこその馬。そんな評価でいいように思います。