第10回 サウジアラビアRC/第75回 毎日王冠/第59回 京都大賞典のみどころ
今週は業務多忙につき、この週末に行われる3重賞について、金曜日段階における見解を投稿することにします。どうかご了承ください。
土曜東京11R サウジアラビアロイヤルカップ
ここは、キャリアの浅い馬同士の戦いとなりましたが、それなりに力差のある組合せとなりましたので、紛れる要素は展開面だけ。そう決め打ちしていいレースなのではないでしょうか。
中心には、①アルテヴェローチェを推します。
前走は、不利な札幌千五の外枠から出て、自分でレースをつくり後続の追撃を楽々と封じる強い競馬。僅差で食い下がったヒシアマンが次走を圧勝したことも、この馬の強さを間接的に裏付けているように思います。
課題があるとすれば、モーリス産駒らしくスパッと切れる印象がないことですが、少なくともアルレッキーノ以外の馬に切れ負けするイメージは湧いてきませんので、ここはシンプルに勝ち負けを期待していいのではないでしょうか。
2番手は、④マイネルチケット。
この馬の前2走は、ともに力を出し切れた感じではありませんでしたが、苦しい競馬でも格好をつけてきたところは、勝負根性が2歳馬離れしていると評価していいように思います。
将来性という観点からみれば、人気2頭に一歩譲る印象もありますけど、現状における完成度を加味すると好勝負に持ち込めるだけの下地は十分。そう判断しました。
3番手は、③アルレッキーノ。
この馬、将来性ではメンバー中一番かもしれないのですけれど、スタートが遅くここは控えるレースになりそうですので、それで力を出し切れるのかが今回の課題になってくるのかな、と。
差しに回ってもスムーズに走れるようなら、楽々と突き抜けてしまうシーンも十分にありそうですが、取りこぼしがあるとすれば今回だろうという意味で、少し評価を下げた格好となります。
日曜東京11R 毎日王冠
ここは、展開の読み、3歳馬の置きどころ、古馬の中での能力比較、このすべてが噛み合わないと狙っての的中はない。そんな難しいレースとなりました。
中心には、⑩マテンロウスカイを推します。
この馬は、東京の千八で安定した成績を残していますし、道中の位置取りに関係なく安定して力を出せる万能型ですので、混戦模様の中ではこの馬の自在性が大きな強みとなりそうです。
力的にも、東京新聞杯でホウオウビスケッツよりも強いレースをしていることを踏まえると、中心はこちらでいいのかな、と。
2番手は、②ホウオウビスケッツ。
昨年のダービーで強いレースをしたこの馬、冬場はどうも本調子を欠いていた感じもありましたが、前走のレースぶりは本物と捉えていいのではないでしょうか。
展開面でも、ヤマニンサルバムが行けば2番手に控えればいいですし、何も行かなければ自ら主導権を奪ってしまえばいい立場にありますので、ポテンシャル面での不足は展開利で十分に補えるはず。そう考えています。
3番手は、⑫ヨーホーレイク。
長期の休養があったこの馬には、おそらくですがまだ伸びしろが残っていそうなのですよね。
これまでに戦ってきた相手を考えても、ここでは地力上位であるとも言えますので、開幕週の千八はやや忙しい印象もありますが、上位争いの一角には絡んでくるのではないか、と。
4番手は、①ヤマニンサルバム。
絶好枠を引いたこの馬の扱いをどうすべきか、少し迷ったところはあったのですがね。
ポテンシャル面で見劣る分を展開利で補えるかちょうど微妙なところではありますが、出遅れ必至のローシャムパークを拾うくらいなら、この馬の前残りをケアした方がコスパがいい。そう判断しました。
その他、ローシャムパークは、地力では最上位の評価となりますが、開幕週の馬場で出遅れると盛り返すのは簡単でないと判断し、目をつむって消すことにしました。
エルトンバローズは、器用に立ち回ってナンボというタイプですので、この大外枠は痛恨でしょう。
また3歳の各馬に関しては、古馬相手にいきなりの好走を期待するのはやや望み薄の印象があるのですよね。
もちろん、夏を越して地力を強化してしていれば話は別ですけど、そこに賭けるには人気と期待値のバランスがあまり良くない印象もあって。
日曜京都11R 京都大賞典
ここは別定GⅡ戦らしいメンバーが揃った印象ですので、基本は能力重視のアプローチでいいように思います。
ただし、開幕週の競馬であることは当然意識すべきで、前受けできそうな馬の一発に警戒を怠ることはできないでしょう。
ということで、中心には⑦ディープボンドを推します。
この馬、ピークアウトしていることはほぼ間違いありませんが、このレース条件はベストで、開幕週の馬場も味方になりそうですからね。
そんなこんなですので、勝ち切るというよりは馬券圏内に喰い込んでくるであろうという狙いになりますけど、人気的にも狙ってみる価値は十分なのかな、と。
2番手は、⑪ブローザホーン。
こちらは充実一途で、京都も大得意。よって、大きく崩れるシーンはないとみていいように思います。
課題は枠の並びと斤量面で、開幕週の馬場で差し損ねるリスクも一定程度は織り込んでおくべきでしょうから、置きどころとしてはこの位置あたりでいいのではないでしょうか。
3番手は、⑧プラダリア。
この馬、ベストは京都の2,200mという印象ですが、開幕週の馬場であれば、この距離でも大きくパフォーマンスを落とすことはないように思います。
あとは、父の産駒としては異例とも言える時計勝負に課題がありそうなところをどう克服するかですけど、ラップが分散しそうなこの組合せであれば、過度に切れ負けを心配する必要はない。そう判断しました。
4番手は、①サトノグランツ。
この馬も、京都コースがベストで内枠も大歓迎ですからね。
地力面で劣る分、外枠を引いたら消そうと思っていたのですけれど、まさかの最内枠ゲットなら、消すのはちょっとやりすぎなんじゃないか、と。
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