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週末の障害戦回顧(1/29,30)

この週末も、小倉で計3鞍の障害戦が行われました。

牛若丸ジャンプステークスは、やっぱりうまく行きませんでしたけど、結果を見れば、上位はほぼ人気順どおりの入線でしたからね。

こういう時は、人気をつくり上げたメディア関係の方々に賞賛の拍手を贈りつつ、その一方で、この配当なら無理してまで当てに行かなくて正解。そんなドライな割り切りも、時には必要だと思ったりするわけです。

では早速、各レースを振り返っていくことにしましょう。

土曜 小倉4R 未勝利


ここは、ノストラダムスが思いのほか好スタートを切って、想定よりも早めに先頭に立ったこと、そして、入障2戦目で飛越の上達を見込んだセツメンノトビウオが、初戦の課題をほとんどカイゼンできなかったこと。この2つは誤算と言えば誤算でしたが、それ以外は、事前に描いていた未来予想図が、ほとんどそのまま現実となった形なので、配当は特筆すべきほどのものではなかったですけど、自分的には、久々に会心のレースになったなという感触がありました。


勝ったノストラダムスは、まさかまさかの五分のスタート切りましたが、さすがにポンとハナに行けるほどの出脚はなく、襷に入ってからハナを切る形に。あとはそこから、完全な一人旅となりました。

途中、何カ所か飛越に危なっかしいところはありましたけど、もともとの地力を考えれば、この大楽勝も必然の結果だったように思います。


2着のハディアは、勝ち馬には大きく離されましたが、自身は及第点の時計で走れていますから、事前のこちらの読み通り、障害2戦目のここで大きく時計を詰めてきた。そんな評価でいいのではないでしょうか。

ノストラダムスが五分のスタートを切ってくれたおかげで、道中で変に干渉されることもなかったですから、確かにそれも追い風にはなりましたけど、この好走は、この馬の潜在能力が普通に発揮されただけ。そう考えていいと思います。


3着のザレストノーウェアは、初障害戦としては及第点以上の走りができていたと思います。時計、内容とも、次走に向けて大きな期待を抱かせるもの。そう考えていいでしょう。

4着プレイヤーサムソンは、最後までソコソコ頑張ってはいますけど、やはり前半で、ノストラダムスに絡まれてリズムを崩した影響はあったと思います。スムーズでも能力的に足りるかどうかの馬にとっては、些細なことでも、ちょっとしたストレスが、結果に直結してしまいがちですからね。

5着アドラメレクは、時計的にはこの馬なりに走れているので、今回は鞍上面のロスというよりも、絶対能力的に少し足りなかったという評価になりそうだな、と。

6着グリニッチヴィレジは、プレイヤーサムソンと同様に、前半でロスがあった分が最後に来て響いた印象ですが、レース内容は徐々にじり貧傾向なので、ここらで一度立て直さないと、状態面がちょっと厳しいのかもしれませんね。


土曜 小倉8R 牛若丸ジャンプステークス


ここは、思った以上に前半から前の馬たちがガチャガチャとやっていて、その中でもっともスムーズにレースの流れに乗れていたアイファーアクターが、勝負どころで落馬してしまいましたから、結果、地力上位の馬のワンツーフィニッシュになったのは、十分に合点がいくところではあります。


勝ったビーオールアイズは、道中をロスなく運べていましたし、勝負どころから自分で仕掛けて行く形になった分、結果は僅差になりましたけど、中身を見れば、ほぼ完勝という内容だったと思います。

道中をじっくりと構えれば、強い相手とも互角に戦えることはすでに証明済みですから、この先を見越して考えると、ここで賞金を積み増すことができた意義は、ものすごく大きいんじゃないかな、と。


2着セデックカズマは、テン乗りの平沢Jがうまいこと乗ってきましたね。内容的には、この馬のほぼ100%を出し切れた印象ですから、この乗り難しい馬の力をテン乗りでしっかりと引き出してきた平沢Jには、もう脱帽というほかありません。

3着タイキフロリゼルは、決してスムーズな競馬ができたわけではありませんけど、その割には最後までよく踏ん張っていますから、ここにきて着実に力を付けてきたということなのでしょう。この馬はまだ4歳ですから、この先のさらなる伸びしろにも期待が持てますしね。


期待したホシルミエールは6着。自分の形に持ち込むことができなかった中では上々の結果で、道中のポジション取りがうまく行かなかったなりに、崩れずよく走ってくれました。

アイファーアクターは、、、道中をイイ感じで運べていただけに無念です。


このレース、勝ったビーオールアイズから10着マイネルパラディまでが、1.8秒差の中にごっちょりと収まっているので、事前に考えていたとおり、もう一度同じメンバーでレースをやったら、まったく違う結果になるんじゃないかと思います。

好走した馬たちはちゃんと評価しないといけませんが、今後、着外に敗れた馬たちの巻き返しも十分に考えられるので、その点には特に注意が必要な気がします。

日曜 小倉4R 未勝利


ここは、入障初戦のレース内容が際立っていたグランドレグルスが、初戦とは異なる落ち着いたペースにもしっかりと対応して快勝。急遽乗り替わった簑島Jも、「やればできるじゃん!」と思わず言いたくなるくらい、胆力のある素晴らしい騎乗を見せてくれました。

時計面では、初戦ほどは走れていませんけど、ペースが上がっても対応できることはすでに証明済みですから、オープンでも、まったく歯が立たないということはないのかもしれません。まだ4歳ですし、レースを重ねることでさらなる上昇も期待できますしね。


期待したサンティーニは2着でしたが、グランドレグルスに先着を許す可能性があることはあらかじめ織り込み済みでしたから、負けはしましたけど、十分に褒められていい内容では走れていると思います。

地味に、向正面でメイショウアツイタに絡まれたのは、そこそこ堪えていると思いますし、その中で、レッドゼノンの追撃をしっかりと抑え込んだのですから、まずは期待どおりの走りをしてくれた。そう評価しています。


そして、そのレッドゼノンが3着。予想どおり、道中の位置取りが悪くなった時には、内心、しめしめと思ったのですが、そんな苦しい形になりながらも、最後、しっかりと脚を使ってきたのですから、この馬も大健闘と言っていいのではないでしょうか。

4着メイショウアツイタは、レース内容に大きな進境があったので、次走は少し注意が必要かもしれまえん。


5着バルンストックは、惜しくも馬券圏内には届きませんでしたけど、初戦から2.4秒時計を詰めてのこの結果なので、内容的にはよく走っていると思います。

4着争いで最後まで必死に追ってきた伴Jの姿勢も、プロとして本当に素晴らしいものでした。目立たないことですけど、このようなジョッキーの心動かされるパフォーマンスには、ひとりの競馬ファンとして、精一杯の拍手を贈りたいですね。


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