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第74回 中山金杯/第63回 京都金杯のみどころ
明日からいよいよ、2025年の中央競馬がスタートします。
東西とも毎年恒例の超難解なレースとなりますが、金杯はお正月のちょっとしたイベントみたいなものですので、「難しい、難しい!!」とぼやくのもほどほどに、当たりハズレはともかくただただ純粋に予想を楽しんでいくことにしましょう!
中山11R 中山金杯
今年はGⅠ、GⅡで好走してきた馬の参戦もあり、例年のこのレースよりは全体的にメンバーが揃った印象があります。
ただし、そこはGⅢのハンデ戦。実績馬はそれなりに重いハンデを背負わされることになりましたので、基本は例年どおり、道中のコース取りやちょっとした展開の綾で、結果が大きく振れるようなレースになるのではないでしょうか。
次に馬場ですが、今週からBコース使用になることを踏まえると、終始外々を回る形ではやはり苦しい競馬になりそう。さすがにインベタオンリーとまでは言わないけれども、道中のロスを最小限に抑えるような立ち回りができないと苦戦は免れない。そうは言える気がします。
ならば、枠の並びと脚質面に重きを置いて予想を組み立てるのがオーソドックスな考え方となりますので、フォーカスした馬がそれなりの位置で上手に立ち回ってくれると、ゴール前での楽しみが一気に増えることにはなりそうだな、と。
そうすると、展開面が非常に重要になるわけですが、ここは前の並びを読み切るのが非常に難しいのですよね。
ハナはセイウンプラチナが有力で、問題はその後ろ。ギャラクシーナイトとクリスマスパレードがどこまで意識的にゲートから出して行くのかで、2番手以降の並びは大きく違ってきますし、スンナリ先行を理想とするホウオウビスケッツ目線で見ると、内から何頭もガシガシと出してくる形は非常に嫌ですので、このあたりをどう読むかが成否を分ける分水嶺になることは間違いなさそうです。
中心には、⑦マイネルモーントを推します。
この馬にとってここは枠の並びが絶好で、道中は中団のインでロスなく立ち回れそう。
ゴルシ産駒らしくジリっぽくてスパッと切れる脚は使えないものの、このメンバー構成なら追ってから長くいい脚を持続できるこの馬のキャラクターが生きてきそうですので、よほどのスローペースにでもならない限り、上位争いの一角に喰い込むことはできそうな予感がします。
あとは、馬のタイプ的に勝ち切るというよりは2,3着の可能性のほうが高い点をどこまで考慮するか……ですが、そこは競馬ファンの側が馬券力を駆使して券種を上手に選定するほかないのかな、と。
2番手は、⑮クリスマスパレード。
この馬は、前受けして自分の力だけはしっかりと走れそうですからね。
前がゴチャついて終いの脚をなくす最悪のパターンも想像はできますけど、負けるにしても前にいる馬はしっかりと捕まえてきたこれまでの実績がありますので、前受けする馬の中ではこの馬に白羽の矢を立てるのが妥当ではないか、と。
3番手は、⑯ボーンディスウェイ。
前走は相手関係に恵まれたのはありましたけど、決して得意とは言えない東京で完勝したことは一定の評価に値するでしょう。
あとは昨年のこのレースや七夕賞のように、鞍上が勝ち急いでしまわないかがこの馬の浮沈のカギを握ることとなりますけど、仕掛けどころが噛み合えば勝ち切る力がある馬だけに、これくらいの評価はしておきたいな、と。
4番手は、②アルナシーム。
この馬は、差し当って2,000mの距離がカギとなりますが、枠の並びは絶好。かつ展開面に関しても、この馬に向きそうな匂いがプンプンと漂っていますからね。
まあ、さすがに正攻法の競馬では厳しいでしょうけど、インを上手に立ち回って良い形で最後の直線に入ることができれば、そこそこの勝負にはなりそう。そんな気がするのですけれど、さてどうなりますか。
その他、ホウオウビスケッツは楽逃げに持ち込めばこの斤量でも勝ち切れそうですけど、さて、今回はそんな楽な展開に持ち込めるのでしょうかね。
そもそもが決して出脚の鋭いタイプではなく、1コーナーで3番手の外とかになったら……などと考えると、もはや嫌なイメージしか湧いてきませんでしたので、ならば中途半端な扱いはせず思い切って消してしまうことにしたいな、と。
リカンカブールとシンリョクカは枠の並びが良くありませんので、ここで通用する力があることを認めた上でスパッと消します。鞍上にうまく立ち回られた時は仕方がありませんので。
ショウナンアデイブの前走時計は確かに優秀ですが、当時の相手関係を考えると、時計が出やすい馬場、ペースであったのは間違いないでしょう。もちろんノーチャンスとは言いませんけど、たった一度の好時計勝ちに飛びつくのもちょっと違うのかな、と。伸びしろが大きい明け4歳ならともかく、明け6歳馬が突如として大化けするとか、これまであまり見たことがなく……
エアファンディタの前走時計は優秀ですが、当時は展開がズバッとハマった中で馬場の外が伸びるこの馬向きのレース条件でしたからね。よってここでの再現性には乏しいと見て、あえて拾うことはしませんでした。
中京11R 京都金杯
どうでしょう、こちらは例年どおり「これぞGⅢのハンデ戦」という混戦必至のメンバー構成になった印象が強いでしょうか。
さらに今年は舞台が中京に替わるということで、枠の有利不利やコース適性面などを加味すると、どの馬からでも狙えるんじゃないかという雰囲気が漂っているのは事実でしょう。
馬場に関しては、前開催から間が開いていない中でのAコース使用となりますので、中山よりは若干外差しが利きそうなイメージは湧いてきます。
それでもこのコース形態を踏まえれば、終始外々からという競馬ではさすがに厳しくなりそうですので、道中はインで脚を溜め、直線で馬場のいいところに持ち出すような競馬が理想。そんな気がします。
次に展開ですが、おそらくオーキッドロマンスがハナを主張していく形となって、揉まれたくないセオも内からある程度は積極的に出して形になりそうですが、いずれにしても道中で息が入らないような厳しいペースにはならないと見るのが自然でしょう。
そうすると、定石通り前々でうまく脚を温存できた馬に有利な展開になりそうですので、終い一手の脚質の馬にとっては、おそらく簡単なレースにならないのではないか、と。
ということで、中心には⑩セルバーグを推します。
この馬の前2走は、外枠を引いて控える競馬を余儀なくされ、道中は外々を回されるロス。それでいて大きく負けなかったところをみると、ピンかパーかでしか狙えなかった以前のこの馬の危うさは、概ね消え去ったと考えていいのではないでしょうか。
しかもここは、オーキッドロマンスの番手外の位置をスンナリ確保できそうな枠の並びとなりましたので、以前とは違い折り合い面で著しい進境を見せた今なら、番手から抜け出す競馬で好勝負に持ち込めるのではないかと考えています。
2番手は、①ロジリオン。
この馬のベストは間違いなく千四ですので、マイルで位置を取りに行った前走のような立ち回りになると、終い伸びきれなかったのも仕方がないと言えるでしょう。
その点、今回は絶好の最内枠を引いてスタミナを温存できそうですし、相手関係的にも比較有利ではありますので、突き抜けるところまで行くかはどうかも、なんだかんだ上位争いには持ち込んでくるのかな、と。
3番手は、⑤アスクコンナモンダ。
この馬はこのレース条件が間違いなくベストですし、内目の枠を引いてロスなく立ち回れそうな点も好材料と言えるでしょう。
そんな中、心配は鞍上面だけ。ルメートルJがダメとは言いませんが、この馬の癖を知る岩田望Jからの乗り替わりになるのはマイナス材料でしかありませんので、一瞬の脚に乏しいこの馬で進路取りにスムーズさを欠くようだと、脚を余しての敗戦も十分にありうる。そう考えて少し評価を落とした格好となります。
それでも、この相手関係ならさすがにこれ以上は評価を落とせませんがね。
4番手は、⑫フィールシンパシー。
この馬は、4角先頭列から粘り込むのが好走パターンとなっていて、前走のように馬群を割らなければいけないような立ち回りを強いられると、一瞬の脚がない分、どうしても伸びずバテずの競馬になってしまうのですよね。
その点、今回は枠の並びがいいですし、積極的な鞍上が直線でセルバーグと併せ馬の形に持ち込んでくれるようだと、そこからしぶとく粘り込むシーンも十分ではないか、と。
その他、シャドウフューリーの前走は、これ以上ないほど展開と相手関係に恵まれた印象でしたので、実績に乏しかった右回りのマイル戦で勝利を収めた点を一定程度評価するにしても、ここで人気になるなら絶対にこの馬を上位評価したくないな、と。さらに言えば、2走前のオーロCはそもそもが超低レベル戦だったわけですし、前走は大外枠の分だけ好スタートを切れましたけど、奇数番を引いた今回は出遅れ癖を再発する可能性もあるわけですし、、、
まあ、ここまで書いて勝たれたら赤っ恥もいいところですけど、それを怖がっていたら競馬なんてやってられませんので(笑)
ドゥアイズに関しては、好枠を引いて手の合う鞍上を確保できれば中心視するところまで視野に入れていたのですが、武Jに乗り替わってのこの外枠ではさすがに……。
ウォーターリヒトも力的には通用する馬ですけど、こちらは脚質が脚質ですし、大外枠の田辺Jに過度な期待を寄せるのもさすがにどうなのかな、と。
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