雀魂杯2023-2024 東場決勝戦振り返り
5月28日に行われた雀魂杯で優勝することができました。
折角の機会なのでnoteに検討も兼ねて振り返ってみたいと思います。
(初めて書いてみたら予想以上に時間がかかってしまいました(-_-;))
ルール(学雀連HPから引用)
学雀連ルールに準拠
トビ終了、あがりやめ、テンパイやめは予選あり、本戦・決勝はなし。
同点は起親に近い方が上位となる。
※設定変更できない部分は雀魂の仕様が優先されます。
・1stステージとFinalステージの2部制。
・まず1stステージを2回戦行う。
・1stステージのポイントを半分に圧縮してFinalステージに持ち越す。
・Finalステージを1回戦行い、最終順位を決定。
本放送
1戦目
東1局
良い配牌。素直に切り出してリーチを狙って行く。
索子上が良さそう。そのまま赤5mもリリース。
7sを引き入れて今日も元気に3000•6000!
東2局
緊張も解れる良い跳満でスタートを切れたが、難しい手牌が入る。
普通のリーチ手順は厳しいので索子の混一色が本線。ほんのり七対子も見える。二人が筒子からの切り出しなので、少し悩ましかったが4p切り。
上家に萬子の二副露。1mを鳴かれるのも嫌なので絞りつつ降り。
後はベタオリして流局。
東2-1本場
良い配牌。手なりで進める。
巡目が進んでダブ東のカンの危険信号。河的にもだいたい聴牌に見える。ドラターツではあるが、7sもセットで切れそうなのもあり、今通った8sを合わせる。
上家からもリーチが来たのでそのまま降りて流局。
東3局
軽い手。これは副露率23%の自分でも鳴く。
すぐ和了。供託とリーチ棒が大きい。
東4局
対面が特に薄くない8mを両面チー。ぼんやり2mを切ってる場合ではない。北は切らないので1s。
満貫の横移動。危ないところである。
(ちなみに本放送でリーチ判断の事に触れられていたが、間7pは外し、36sはリーチ、間3mはリーチの予定であった。リーチ判断は結構オーソドックスなはず… )
南1局
リーチすべきか迷った。ドラが全く見えず巡目も中盤に差し掛かる。トップ目という事もあるので、段位戦や長期のリーグ戦なら曲げてないだろう。
しかしこの決勝は三回戦しかない。リスクは承知でリーチした方が良さそうに感じたが分からない。
すぐ2軒に追っかけられて内心吐きそうになっていた。掴まなかったのはほんとついている。
南2局
中の切り時を見失っていたら、ちょうど重なったタイミングで鳴かれてしまうという間の悪さ。
手牌価値は十分なのでもう少し速く切るべきであった。
南3-1本場
悪くない手牌であったが親の2巡目リーチが入る。全く押したくないが安牌が増えるまでは自己都合で進める。
この14mが流れる。耐え。
南3-2本場
あまり価値がない手なので、仕掛けをケアしながら進めていたところ上手く698pの聴牌が入る。
少し切れてるが待ちも充分なのでリーチして5200の和了。
南4局
跳満は捲られなのである程度はあがりに行くが、安全度or価値のある手組を目指したい。字牌を持ちながら進行できる混一色を目指して79sのカンチャン落とし。
混一色まで伸びきらず。中盤に入るので安牌は保持+混一色聴牌に見られたら良いなぁの中を残して1p切り。
ただここで時間を使ってしまったのでノーテンに見られそうである。時間をかけずに選びたかった。
そして対面からのリーチ。こうなるとお祈り降りである。
ラス目の下家が放銃して一戦目はなんとかトップ。
2戦目
東1局
8sはドラと三色があるので触らないとして、何を切るべきか。分からなかったので麻雀何切るシュミレーター様の力を借りた。(https://pystyle.info/apps/mahjong-nanikiru-simulator/)
少しのあがりやすさを重視して8mを切ってしまったが、一盃口があるので期待値的には4p切り優位の結果。
4p残しのメリット。先手を取れてるかは微妙ではあるが、ポンして両面×2の一向聴。下家はまだっぽいのと、親対面には現物が2枚あるのでギリギリ鳴く。2pも気休め程度ではあるがワンチャンス。
2pもスレスレだったがなんとか交わしきる。
東2局
混一色が強く見える配牌。北からはワンスルー。
中が重なって混一色一本へ。
ポン!
こうなったらリーチは無視して赤も叩きつける。
あがれたら優勝がグッと近づく。和了率20%の地蔵型も流石に全ツの構えだ。
しかし3pで横移動決着。
東3局
微妙な手牌。萬子の清一色は見るが、大体降りる事になりそう。7pを手拍子で切ってしまったが、ほんのり789三色もあるので12pが良く見える。
親の混一色とリーチに挟まれる図。お祈り2m四連打の構え。
東4局
上家に2副露。打っても安いとはいえ、自分の聴牌も厳し目で、役牌を他に鳴かれて聴牌を取られるのも惜しい。
他家のノーテンを祈りつつ役牌を絞って降り。
南1局
ここで1sを切って頑張る意思を見せてしまったがミス。自分から白は切る気がなく、通ったとしても、白が余った下家or勝負した他家に対して、5pも打ち出さないといけない。
1sは完全安牌なので残して8m辺りを打っておくのが良かった。
南2局
親番ドラ4のチャンス手も下家にかわされてしまう。下家視点確かに自分の河は速そうに見え、局消化の1000点でも十分。これは上手く打たれてしまった。
南3局
速い巡目だったので、8sも残してブクブクに構えてたところ無慈悲な高速リーチが入る。とはいえこちらも勝負出来る手。安牌も7pしかないので押す。
序盤の外側!と中途半端に2p切りをしたが、通ってる筋も多くなく7pしか安牌では無いので、ちゃんと3mを押した方が良さそう。別に2pは安牌でも何でもない。
3mを切ると6mが中筋になり、7p→6mと次の無筋で降りやすくなる効果もある。
南4局
ほぼ全員集合のオーラス。完全に焦りの5sポンである。
段位なら全力1000点で親のあがりを阻止しにいくが、鳴いた所で大してあがれなさそうで着アップもない。
また和了止めが無いので、最悪親のあがりでも終わらない。
こんな鳴きをすると大体詰む未来しか見えない。
この世の終わりの形相。58pも無いので西をスルーして降りればまだリカバリーできたものの完全に自爆。
焦りがミスを連鎖させてしまった。
南4局-2本場
…1回落ち着く為に条件を確認する。
本場がついて満貫ツモで2着、跳満ツモで1着。
ドラが2枚使えるのであまり考えて手作りする必要はなそうな配牌なのが幸いだ。
3戦目
2戦終わってのスコア⤵
上から下まであってないような差なので、トップ取った人が優勝というシンプルな条件である。
3戦目は稚児さん(W魂天の強い人)とてんぽいんと(稚児さんの師)さんといういつもお世話になっている方に検討して頂いたので、折角なのでそれも参考にしながら振り返ってみようと思う。
(検討していただいた放送リンク↴ 2分~38分ぐらいまで)
東1局
東発から難しい手。大してあがれる気もしなく、手役も見えず守備力も無く打点も見込めそうにない。
789三色に気を取られ過ぎて、345三色、一通、対子を3打で全て見切ってしまう図。
手役の追い方は苦手なので検討に気付かされた。
残してた7pにくっついて三色が生まれる。
45sでは無く23mの方を落としたのは安全度…ではなくただのミス。
三色の鳴きを入れていたところに2件リーチに詰み。
親現ではあるが西はラグが入ったので切りづらく、悩んでる間に5mが切られてしまった。
無さすぎるので諦めて西が良さそうだったか。
東1局-1本場
手拍子に2sを切ってしまったが、形が整理できる+打点アップの効果もありカンが良いとの意見。
東2局-2本場
混一色があるので19牌から切り出した方が良い。
發を鳴いたのだが、この手から速そうなダブ東の仕掛けに被せるのは少々迷いが出てしまう。
全体的に手なりに寄りすぎているのは反省点。
東2局-3本場
東3局
東3局-1本場
トップとは約二万点差。ダブ東を引っ張りながら進行していたところ上手いこと重なり、鳴いても良しの跳満一向聴になるも平和のみで躱されてしまう。
辛いが致命傷ではない。曲げられてなかっただけまだ助かった(と思っておくメンタル管理)
東4局
萬子の混一色を見ながら進行していた所9sが重なってしまう。こうなると七対子か。
上家の2副露に何も打ちたくなくなってたところに東を引く。
地獄とはいえ出上がり出来るか怪しいが、ダマっていても降りに回されそうだ。押し返されない為にあまり時間をかけずリーチに踏み切る。
南1局
タンヤオ+安牌保持の1p対子落とし。何も間に合ってる気がしないのだが、これ以上親に加点されると大分厳しくなってしまう。78pポン、35mチーはする構えだったが、58sも鳴いた方が良さそうか。
南1局-1本場
3mを引いて3p切り。放銃を嫌ってしまったのだが、親には通りそう+下家に打つ分には親の和了を阻止できるのでそのままツモ切りが良いとの意見を頂いた。
この辺はトップ取りならではと言った引き出しで参考になった。
南2局
親のまともな待ちの候補が残って無さすぎる。親番も残っているので苦渋の降り。
南3局
絶対落とせない親番。上家、対面は8m持って無さそうで一瞬6p切りもよぎったが、下家には逆に持たれてそうな7mの手出しもありシンプルに8m切りとした。
南3局-1本場
先制リーチの価値が大きくすでに間に合ってる気がしないのでストレートに9sを選択したが、ジュンチャンがあるので6sで良い。
南4局
トップまでは33700差 つまり役満条件である。
麻雀歴が3年ぐらいと決して長い訳ではないのだが、その時自分が見た限りでは役満条件を達成したのはプロアマ通しても佐月pだけであった。(その後の最強戦でとんでもないことが起きていたが…)
条件と呼ぶにはあまりに細い糸。
南手出しは聴牌だろう。あがり目が無くなって聴牌狙いの進行していたが新ドラになった生牌7sでブレーキ。本線は69sだろうという思いもあったが、放銃して条件が無くなってしまう事を恐れて降りてしまった。この辺の塩梅はよく分からない。
南4局-1本場
条件もやる事も変わらない。
積み込みを疑うレベルのツモであれよあれよと四暗刻聴牌
そして1発で持ってくる白
優勝!
最後に
この大会を通してフォロワーが増え、知らない方からも「おめでとう」といった暖かい言葉をかけて頂くなど反響があった。
年度末のグランドファイナルもまた応援して頂けるような闘牌をすべく、これからも研鑽に励みたい。