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受験勉強より就職活動を頑張ったらどうなった③就活編-前編

大学3年生の10月。

他の学生に比べ、学歴でも経験値も劣っている私が余裕かまして
いい会社に就職なんてできるのか?
自分でもそれはあり得ないことがわかっていた。

何となくでこの大学に来た。
いや、お金を出した親がいなければ来れなかった。

「ちゃんとした企業に入って、それなりの収入を得て、ここまで一番苦労した母親に親孝行がしたい!」
ハタチそこらの自分のやる気を引き出すポイントはそこだけだった。

就活に対してやる気に燃えていた私は、早速『Uターン&合同企業セミナー』を予約!

Uターン志望。
希望業種は主に広告・印刷・情報処理


自己紹介では触れなかったが、私はマイペースなだけでなく
方向音痴のレベルも相当に高い。

慣れないスーツを着て、見知らぬ駅に降り立ち、道に迷い、ストッキングを電線させては買い、スケジュールを管理しながら失敗を重ねる珍道中が始まったのだ。

10月。

1番初めに行ったセミナーはまず名前と大学名を名札に書かされた。
横目で見ると「早稲田」「明治」「慶應」「法政」…
おうおう。聞いたことのある大学しか無い。
逆に私のような無名Fラン大の学生はいないに等しかった。
「やる気」からしてすでに、Fラン学生は置いてけぼりだ。

複数人で話を聞いていても、企業の人とは目が合わない。
生き生きと質問をする有名大の学生たち。
初回でかなり弱気になってしまった。

ここで適性試験を受けた人は、その成績情報を企業に一斉で送ることができる。送りたい企業チェックを入れなければいけず、とりあえず3つくらいにつけておいた。

すると隣にいた有名大の生き生き男子大学生が、何社に丸つけた?と聞いてくる。答えると、

「俺、全部つけちゃいました!丸つけるだけなら、タダです。
せっかくなんだから、もっとつけたほうがいいですよ。今後志望業界変わるかもしれないし。絶対得ですよ!」

絶対得…!!
ギラギラした彼の勢いにつられて丸をわーっと付け足した。
余計なお世話と思ったけれど、初対面の人間によくそんなことを言ってくれるなぁとも思い、彼の言葉は就活を終える日まで強く心に残った。

「遠慮すんな!受けるのはタダ!絶対お得!」

結果、エントリー35社
説明会25社
選考に挑んだのが20社。

実質活動期間は7ヶ月。限界まで頑張ったと思う。

就職活動中に、私がやらかしたことを書き連ねておく。

  • 道に迷う(日常茶飯事)

  • ○年度卒業見込みの年度を書き間違えて提出

  • 履歴書に写真貼り忘れて、慌てて撮って貼って出す

  • 説明会の時間に寝過ごす

  • 説明会のはしごで遅刻し入場お断りされる

  • 説明会で寝る

  • スーツから私服に着替えようとして男子トイレに入る

  • 面接の時間を堂々と間違える

  • 面接でその会社のパンフレットを批判

  • 控室と間違って社長室にノックして入室

この中で、実際に内定をもらえた企業がある!

それはまた次回に…。

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