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受験勉強より就職活動を頑張ったらどうなった⑤未来

現在


『結局、1日10時間の勉強や崖っぷちの受験戦争も通らず、
モチベ保って就活必死にやったら思ったよりいいところに入れました。』

ということを長々と伝えたいわけではない。

その先の未来を1番に伝えたかった。

新卒で会社に入社してから16年後。
私は2人の子どもの母になり、違う会社の時給980円の事務パートをしている。家計はほぼ夫の収入によって支えられてる。

辞めるきっかけ

あんなに運命を感じていた会社は5年目で辞めた。
未経験で飛び込んだIT業界、周りのサポートもあり必死に毎日を過ごした。
業務以外にも社会人としての基本、客先での振る舞い、接待での立ち回り、今の自分はあの頃の濃密な経験で形成されていると今でも思うのだ。

辞めるきっかけは現代の言葉でいう「マタハラ」。
直属の上司は子持ちの女性で、温厚で優しい人だった。
私が妊娠した途端彼女は変わった。
私は結婚して1年以内に授かった→彼女は長年不妊治療をしていた
私の第1子は女の子だった→彼女は女の子が欲しくて何度も流産した

この2つが大きなポイントだったんだろう。

安定期前にトイレで吐きながら月50時間の残業をしていた。
「残業するのは効率が悪いからだ」
「私のときはもっとひどかったけど、ちゃんとやり遂げたよ?」

前向きな自分ではあったが耐えられなかった。

仕事がスムーズにこなせない自分も、
ストレスや過労でお腹の子に何かあったら、と母である自分も
どっちもダメじゃないか。と
どっちの責任も果たせないクズが私だ。とメンタルが潰れた。

本当は産休をとって復帰する予定を急遽変更して退職した。

経験値の大切さ


それも運命だ。

それで今はよかった。今ならそう思える。
会社の人たちは、辞めた今でも仲の良い関係は続いている。

真面目で音楽好きだった先輩は、有名レコード会社に入社して病んだ。
保育士が天職だった友人は、夫の収入が不安定なので保育士を辞めて飲食でWワークしている。
20代フリーターで過ごした先輩は結婚し医療事務資格を取りフルで働いている。
キャビンアテンダントをしていた友人は、今同じ事務パート職員だ。
丸の内OLの友人は同じ会社の人と結婚し、都内で電動チャリに2人を乗せ預け先をハシゴしながら仕事と育児に目が回る生活を送っている。
大手広告会社に働いていた友人は都会が嫌になり、転職して地方に大きな一軒家を建てた。
美容師だった友人は、部品の検品をする工場で外国人に作業を教えるリーダーをしている。

あなたの10数年後の未来は、どうですか?

想像もできない未来。

就職活動は、何もすべてではない。
という持論だ。

わかっている人も多いと思うが、この世は
コミュ力と強メンタルで生きていける。

就職活動においては、頭が良く学歴があってコミュ力がある人が勝ち確。

けど私達が人生を委ねるのは、就職する会社ではなく
どこにいようが泳いでいける自分の舟だ。

今から就職活動をする人、決まった人、不安に思うことはない。
自分が自分のままでいられない会社ならやめればいいし
仕事なんてごまんとある上、仕事内容より人間関係のほうがよっぽど重要なのだ。仕事が嫌で辞める人より、人間関係でやめる人の方が絶対多いの。

何度くじけたって、今までのあなたを誰も否定しない。
今までの経験は絶対に水の泡にならない。

お金はなかなか貯まらないけれど、確実に積み上がるのは経験値。

それで大人になれる。生きていける。

と私は今も実感している。

大きな企業に入ること、ずっと勤め続けることが偉いわけじゃない。
自分らしくいられる、自分として生きていける、こっちの方がよほど難しくて尊いものなんだ。


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