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【臨時職員】やってみたらええやん!という魔法の無責任ワードを大学で撒き散らした結果について語らせてほしい【退職の答辞】

大学の臨時職員3年目、残り2年。

毎日かわらぬ実家のぬくもり。
趣味は母のご飯をあじわうことと
定時(17時)で仕事を終えて実家の犬とのんびりあるくこと。
土曜は彼とすごし、
日曜の晩は離れてる姉を呼んで家族団欒の実家ごはん。
平日はゆるっとした筋トレをして家に帰ってフォームローラーにのってネットフリックスをみてうとうとしてきたら犬とねむる。

そんな我にも大変化の時代が訪れている。
海外の会社を受験した。
合格通知が届き承認ボタンをおして契約成立。
証明書類をだして今はビザの申請中。
2月から海外へ移る。

臨時職員としての我の職位を気にしていたはずの母は「やっぱりいかないで」とつらそうな最近。打ち明けた時は嬉しそうだったんだがなぁ。

退職届は今日受理された。
上司は最近いろいろあって大変そうだったから
気を遣ってしまう我の身としては自分を優先することが苦手なのだけど言うのが遅くなったら余計にハレーションおきるしそっちのが怒られるよなと今までのうっかり経験を生かし
もう引き下がれないという状況作りをふんばって徹底した9月後半から今日。

辞める側だってほんと大変なんだよ世の中。
そんななかでも可能な限り空気読んで行動した自分に拍手。

引き留められてくれたとて、
時給1030円で正社員になるつもりのない任期付き臨時職員はいつか辞めざるを得ないのは言うまでもない。
かといって、一生勤め先の国にいるイメージなど湧かないし、そこにみんな不安をおぼえてる。

そりゃ心配だよねぇ(自分を含め)。

日本に帰ってきたらなんか中途半端に生きづらさを感じつつ、また時給制の仕事でしのいで、実家でくらすのかな。

そのころには両親はきっと今よりじいちゃんばあちゃんになってしまってて、また一回り小さくなった姿をみて

私、なにやってんだろう。
こんなんなら、ちゃんと地元で正社員目指して地道にがんばって就活して、温泉旅行でも連れてってあげたりして、ずっと近くで同じ時を過ごしてあげたらよかったのに。

って思うのかな。

だいすきな飼犬も日本に帰ったら足腰立たないふらふらの状態か、もう死んでしまってるイメージしかわかない。(今日雨だからか重めのネガすみませんね)

そもそも私はワーホリと留学と県外就職で3年半というかけがえのない時間を私は自らの意思で失っている。ごめんよ、愛犬。ばかだよなぁ。
で、またばかな選択(海外行き)をしようとしているんだよ、ねーちゃん(自称)は。

噛んでいいぜ?

歳とともに人間の暖かさとかやさしさとか
自分の中にも丸みがでてきたり
和みの部分を持って接することで
人が優しくしてくれるようになったなーと思えたり
親のありがたみとかに気がつくことがふえ
反比例で親といられる時間の限りを感じて
ふと虚しくなったり。

なんというか、つまり、
前よりもいろいろ、かけがえないんですよね。(涙目)

これが重たい荷物になってしまうことがふえたと最近よく思う。
これは30歳という年齢に近づいてから、より一層強くなってきている。

今回の30歳での海外就職は正解ということもないし、こんなのゴールでもなんでもない。

一つ、失敗まみれで突発的な私の人生の経験からちゃんと言えるのは、
間違いだったと思うことも、そこを通らなければ出会えなかった人やできごとに巡り会えないということ。

私は今いる職場について散々臨時職員とか時給制とか上司がえぐいとかここでは毒吐かせて頂いてますけど(気を悪くされた方いたらごめんなさいゆるせ)

自分の失敗も出会いの素晴らしさも
学生に伝えて、
やりたいこととか行きたいところについて打ち明けてくれたら

やったらええやん!とか、
ぜったい行った方がいい!とか、
めっちゃいいじゃん!とか、
怖くなかったら、本当はどうしたい?とか、
言い続けて全肯定してきました。

そういう、
ほんとはもう自分の中ではやりたいってわかってるくせに、なんかもう一押しして欲しかったり、ほんとに合ってる?大丈夫かなー自分?親には無理って言われたしなぁ、、
とか悶々と思ってる事柄について背中を押したかったからです。

私の場合は姉がいつもその言葉で背中を押してくれました。(ちなみに新卒でど田舎移住のときは泣きながら喧嘩するほど反対された)

今考えると相当無責任な言葉にもなりますが、

やってみたらええやん!
いってみたらええやん!

のこのなんとも軽やかで爽やかで、馴染み深く、肯定感に包まれる魔法の一言って、
みんなみーんな、必要としているんじゃないでしょうか。特に若いときです。

で、実際にみんな行ったりやったりするんですよ。本当素晴らしい。うちの学生はほんとに素直で。(退職願出しておいてこの我物顔BBA)

そうしたら、本当にたくさんのいろんなものや見聞録が私の元に届きました。
ニュージーランドのマヌカハニーや絵葉書、
大自然の写真、
イギリスの激甘チョコレート
台湾の自由な犬の写真シリーズ(店でねてる)
韓国での苦労話とかお菓子とか、
タイのどしゃぶりの雨の話とコーヒー豆のチョコ(うまかったなーこれ)、、

もちろん全員が私が背中を押せたとかそういうわけじゃないけれど、
私の臨時職員だからこそ無責任に明るく元気づける魔法の言葉、
めっちゃええやん!で
世界の扉を開けることができた学生ちゃんたちに出会えて、私は本当よかったと思えるし、思いたい。

だから、30になってもまだまだやりたいことに忠実であるこの臨時職員がいなくなった、ちょっとがらんとしている(または凄腕の人がきて雰囲気かわってる)事務室を見るたびに、

あーあのひとアラサーで行ったのか。
私もやるかーあの人より若いし(笑)

って思ってもらえたなら
そりゃもう、本当にハッピーですよね。
臨時職員の責務を十分に全うできたと思える気もします。(煉獄様)

なんか最後すごい語りッチなかんじですけど、
まぁ退職願が受理された日なので。
臨時職員の言葉とさせていただきます。礼。合掌。

少しでも多くの日本の若者が外に飛び出す勇気を得るきっかけに出会えますように。なむ。






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