MISSING YEARS その19~2011年の巻

遂に問題の年、国全体が悟りの境地に入った2011年の到来です。ヒットソングの響きさえ、前年までとは明らかに意味合いが変わってきた。ここから10年間日本を貫いたモードは、果たして再建だったのか、それとも真の破滅への秒読みだったのか…
自分も心に希望を抱いてRacco-1000のライブ活動を開始したり、ロックフェスの運営に関わったりしていたけれど、少なくとも翌年の9月に至るまでは本当の人間性を取り戻したとは言えませんでした。それでもなんとか生きてこられたのは、全て神様が指し示してくれたタイミングのおかげ…さぁ果たして、今の自分は2011年のヒットソングに何を聴くのでしょう…イベントのためにフニルネの歌詞を手書きしながら、早速プレイ開始。なので、フニルネと絡めた意見がやたら記録されています。
プレイリスト(一応ランダム)を再生する直前に発した一声「曲が長かったらそれは『トイレの神様』一択だな」だったのですが、初っ端からまさかの…


「この曲でした!イントロ短いし。こないだ朝作業用BGMで聴いたばかりだけど、そういう時に聴く曲じゃないよね。まさに『Bling-Bang-Bang-Born』みたいなのの対極。あの年の建設的モードがこの曲みたいなのを求めるのは解るけど、ダイレクトすぎることを歌いすぎるのも考えものだよね、と言える立場じゃないけどね…フニルネが対象としてる時代には、こんなのがやたらあった。主にアルバムの最終曲に。これが流行って崩れ落ちたものって確かにあるね。」


「すぐ解る。これは21世紀になってからのこの人の代表曲。(注: 『桜坂』は2000年の曲) これもまた2011年だからこそ求められた歌だったね。自分が頑なに避けてきたテーマを歌った曲が流行ったのって象徴的だったし、自分もそういうのを書けるって心境にやっと至ったね。12年経ってから。」


「解った、やっぱりこの人達。今このタイトルで歌われると複雑な気持ちになるけれど、これもまた再建モードだからできた曲なのかも知れないね。」


「これ大好き。バンド名義だったこと忘れてた。ソロ名義の曲全然選ばれてなかったのに!ちょっとだけ出てくるフルートがめちゃ思わせぶりでいい。(調べて) 高桑英世氏か…」


「(イントロ2秒で)超有名曲!プロモーションビデオが最高だったし。やはりこの年、主流を見直してみようって気運が自分内にもあったんだよね。今気づいたけどBメロ、『クールな恋』の色があるね。なんかこの5曲で聴き尽くしたような感があるな。」


「ついにこの分派が出てきましたね。改めて聴くとやはり気合入れて作ってるし、めちゃいい曲だと思う。その上、短いのがいいね。当時チャラいと思ってたものが、今考えるととてつもなく骨太で筋が通ってるように感じる。この世代はいい形で大人になってそう。」


「対照的に、こちらの世界観は今でも全然変わってないって気がするね。いい形で大人になる気配がしない。このタイトル見ると特定のものしか想像しない世代(瀧汗)。」


「イントロでアレか、と思った。保守路線に入るとなんか萎えるね、この人の声じゃ。」


「この年に出したアルバムから大化けしたという印象がある。というかこの路線の歌が前線に出始めたというのも2011年効果だったのかも。さユりとかこの頃出てきてるよね。(注: 2015年メジャーデビュー。なお、収録後に彼女の訃報が伝えられました。ご冥福をお祈りします…)」


「どアコースティックなイントロにカットインするのがいいね。というか、このバンド今の今まで出てきてなかったのにどうして…『東京』とか『ばらの花』とか。この曲にそこまでヒットしたというイメージないけど。RADに繋がるものとして聴けるのはいいね。」


「これはあの人達。80年代っぽいギターサウンドが時代性を曖昧にしてるけど、これも2011年だからこそできた曲かもしれない。くるりに続いて流れるのが痛快。」


「声で解ったけど、ヒットしたというイメージがないな…(調べて) CMソングで流れたのか。対象が大人の女性って感じだから、印象に残らなかったのかも。それでもめちゃいい曲じゃないですか。平成末期にこれはなかなか凄い。今ならもっと受けそう。」


「ポジティブなメッセージソングだけど、いいことを歌っていると思う。2011年らしい曲。この人の存在も忘れていたな…影響力はめちゃ強い人ですよね。」


「(イントロ聴いて)『すべてをあなたに』じゃないですか!この人らしいとしか言えないというか、90年代的な精神性にちょっと歩み寄ってる。次の年に家入レオが出てきた時は、やっとこの路線が曲がり角にきたぞと歓喜したのを覚えてるけど、次回かかるかな…」


「前回の本編が終わった後『ヘビーローテーション』が流れ出して、一気にアガったんだよね。この頃のAKBはほんと、そういう存在だったと思う。流れが変わるのは次の年からなんだけどね。この曲も忘れられない。歌い出しですぐタイトルが出た。ついでだけどmoumoonの『Sunshine Girl』にもめちゃアガった。2000年過ぎてからこのプレイリストに選ばれた曲で、唯一生でライブ観た人達。」


「(歌い出しで) めちゃ懐かしい!この人達の『アルクアラウンド』も前回の本編終了後に流れたけど、即解った。未だに色々と言われている人たちだけど、サウンド面での意表の突き方とかめちゃ共感する。無駄に音が厚すぎ。歌詞の面では内面が極端に出ているね。」


「これもまた2011年が歌わせた曲という印象だけど、一番ゴスペル的なものを期待しちゃいけないグループだよね(汗)。これは誤解されるよね。特に今になっちゃ。」


「48グループかと思った。これもまた建設モードが伝わってくる曲だけど、やはりこちらの世代には届かないんだよね。浄化されすぎた青春パンク、みたいな。」


「これもあっち側の世界でしか通用しないメッセージソング。前回、この人の歌声を褒めたけど、楽曲の効果はあったのかもしれないね。」


「この人達もこの頃台頭し始めたのか。今の人気も影響してか、耳にする頻度は未だに高い。まだまだ、ありがちなロックバンドという印象ですね。徐々に時間をかけて、ケツメイシとかのいた位置を侵食し始めたってわけだな。」

「2011 JAPAN TOP HITS」から流れた曲は、この20曲でした。あの曲を最初から選んでなかったのは確信犯ですか…
①トイレの神様/植村花菜
②家族になろうよ/福山雅治
③Rising Sun/EXILE
④女の子は誰でも/東京事変
⑤やさしくなりたい/斉藤和義
⑥Fighters/三代目J SOUL BROTHERS from EXILE TRIBE
⑦YOU&I/清水翔太
⑧いとしき日々よ/平井堅
⑨DADA/RADWIMPS
⑩奇跡/くるり
⑪迷宮ラブソング/嵐
⑫Gift~あなたはマドンナ~/土岐麻子
⑬福笑い/高橋優
⑭HELLO~Paradise Kiss~/YUI
⑮フライングゲット/AKB48
⑯『バッハの旋律を夜に聴いたせいです。』/サカナクション
⑰Hey和/ゆず
⑱笑ってたいんだ/いきものがかり
⑲今のキミを忘れない/ナオト・インティライミ
⑳花束/back number


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