MISSING YEARS その20~2012年の巻
ポスト震災のポジティヴムードがしばらく続くと思いきや、この年に一気に暗転。前年暮れのライブで一旦Racco-1000の一つの形を締結し(有能な右腕が直前に離脱という事態もあり)、新たな道を模索せんと有耶無耶な状況の中に身を投げた挙句、9月に最悪の事態に見舞われてしまうのです。前年度以上に自分のインプットを反映させることに集中した唯一の建設的イベント「ぐるぐる回る2012」の開催を8日後に控えるという立場で、ありったけの強さを発揮して何とか致命的危機を免れたとは言うものの。
このことで人間的復活の必然性を悟ったのは言うまでもないでしょう、真のリベンジが翌年から始まります。こんな年、果たしてヒットソング界は丸芽に何をもたらしたのでしょうか?少なくとも、輝く存在を幾人か見つけることはできましたが。
①
「やたらカバー曲を出していたという印象の人。これはオリジナル曲だけど、ありがちな曲すぎて印象に残す気もなかったな。この頃のこの系統の人だと、ティーナ・カリーナがやたら強烈に印象に残ってるんだよね。確かに、フィジカルの売り上げはほんと大したこと無くなってきてる。」
②
「声が出る前にアーティスト名が出た。こんな曲で勝負できるのも勢いがあった故なんだろうな。まだ音楽がオタグッズに堕ちるに至ってないな。」
③
「この人はこの年にビーチ・ボーイズの前座で観てる。まだまだオーバーグラウンドなとこに来てなかったけど、頭角を現してはいたな。リアルタイムでヒットしたイメージはないけど、曲はやたら聴いたね。」
④
「YUIの後に続いた存在、というより背がちっちゃいことで印象に残りまくっている人(汗)。インフルエンサーにはなったな、今のガールズバンドに対しても。それがよく解る曲。」
⑤
「この人をJ-pop枠にしていいのだろうか…まぁ、少女時代の曲も選ばれてたし(2010年圏外。アガりました)、国境を気にしちゃいけないですよね。歌も日本語もうますぎてかえって不気味。こういう曲がはっきり伝わってくるのに心が痛む。ちなみに2012年は21世紀で最もリアルタイムで洋楽を享受できた年だったと思っています。」
⑥
「この人も声で解るな。貫禄はついてきたし、震災後のポジティブムードを反映した曲ってのは解るけど、やっぱとってつけた感じが否めないな。撃ったばかりの銃(爆)。」
⑦
「前曲と違って個人的サークルの中で完結してればいいなっていう世界。音の方もだんだんせこくなってるし。歌う反面教師。」
⑧
「5人連続女性歌手か…これもなんかアガらない曲。2年前の⑮のコピペでお茶を濁したくなりますね(爆…件の三浦明利の曲を口ずさむ)。」
⑨
「声ですぐ解るけど、ちょっと分裂的方向に来ている感じ。この曲名ならやはり北岡夢子ですね(汗)。」
⑩
「ソロ活動をしてた印象がなかった。普通にフリーソウル的な方向性を狙ってて意外。全然ラップ入ってないし。いい曲。」
⑪
「この人のデビュー曲は即気に入ってアルバムも買いましたよ!やっと入口が見えたなという印象があって。この2枚目の曲は殆ど忘れてたけど、ちゃんと歌手名もすぐ出たし。でもなんでこっち選んだんだろ…」
⑫
「この人達らしいって印象が希薄。守りに入っちゃったというか。もうちょっとアゲアゲな曲がそろそろ来てほしい…」
⑬
「アゲアゲな曲を望んだ途端AKBが来るね。PVが水着の曲という印象しかない…けど、今でもアガる要素がまだ残ってますね。」
⑭
「そろそろアナクロ化か、というか元々積極性が見えてこないグループだからなぁ。」
⑮
「いよいよカウンターとしてこの人達が台頭してきましたね。これは大ヒットした方の曲だけど、聴きたかったのはゴー!チームのイアンがやった『労働讃歌』(注: 前年の曲)とかその辺でしたね。そこまで大胆なことをやらせたのが魅力的なグループ。」
⑯
「前年のアガりまくった曲に比べると地味だけど、この人達らしい。シンプルに見せかけてかなり捻っている音。」
⑰
「年季が入ってきて変な方向に色気が出たという感じのサウンド。その分違和感もあるけど、サカナクションに続いて聴いてもそんなに違和感ないのが不思議。」
⑱
「NMBとかSKEとかかと思ったら、もう乃木坂が出てきたのか…この頃はまだカウンターのカウンターという印象。坂グループの坂グループたるところはまだ出てきていない。いよいよピンアイドルの墓場前夜に来たというわけか。」
⑲
「これはすぐ解る。バンド名義だったのも含めて。バンドらしさが出ているところがいい。間奏とかシングル曲らしからぬ魅力的なところがある。やはり初期椎名林檎のこのリストでの不在ってなんか悲しいよね。」
⑳
「2年連続でこの人達がトリ。むしろ最近になってから耳にすることが多くなったから、そんな前の曲という印象がない。まだまだ駆け出しのバンドという感じ。」
「2012 JAPAN TOP HITS」から流れた曲は、この20曲でした。2012年を2012年たらしめたアーティストの曲は、意外な選択だった…
①Be…/Ms. OOJA
②ワイルドアットハート/嵐
③夢の外へ/星野源
④ヒカリへ/miwa
⑤ビリーヴ/シェネル
⑥ハピネス/AI
⑦GO FOR IT!!/西野カナ
⑧ありがとう/JUJU
⑨告白/平井堅
⑩女神のKISS/PES
⑪Shine/家入レオ
⑫輝く月のように/Superfly
⑬真夏のSounds Good!!/AKB48
⑭ミセナイナミダハ、きっといつか。/GReeeeN
⑮サラバ、愛しき悲しみたちよ。/ももいろクローバーZ
⑯僕と花/サカナクション
⑰LOVE LOVE Summer/ケツメイシ
⑱走れ! Bicycle/乃木坂46
⑲今夜はから騒ぎ/東京事変
⑳日曜日/back number