MISSING YEARS その15~2007年の巻

やっと、折り返し地点です。ライフスタイルが劇的に堕落していたくせに、笛を求めて函館まで旅立ったり、とあるきっかけで憧れの歌手、藤井明美さん(麻丘めぐみさんの姉)との接点を得たり、ライブハウスで対バンの客に対して女性ボーカリストがキレるのを目撃したり、まさかの理由で女性デュオが解散するのを知ったりと、逃げ道を延ばす毎に複雑な想いに駆られました。その結果として、のちにフルートの先生になる方と出会い、大晦日には即興表現の祭典に参加することになるのですから…重要なきっかけはどこに潜んでいるかわかりません。これがRacco-1000の再生に対する重要な着火地点になりました。

その一方で、自分の主催イベントに呼んだ女性シンガーの「影の黒幕」になっていた元音楽業界の大御所の方に執拗に絡まれ、それがメジャー音楽界に対する憎しみを加速する要因になるのですから、当時の自分の弱さを反省したい気分です。傍ら、探求者としては「空耳アワー」に夢中になり、そこで使用された曲を収集することに熱意を傾けたり。主な購入場所がブックオフになり、音楽配信の恩恵も受けました。新品で邦楽のシングルを買う機会も当然激減。ちょっと前まで関心を抱き続けていた所謂「バカ曲」の類いが、一気にメインストリームに躍り出た影響もあるのでしょうか。

まぁ、それもこれも当時のライフスタイルのせい。早速、その事を思い起こさせる曲が、今日のプレイリストのど頭に登場してしまいます…


「あゆもしっとり路線に行き始めたって感じかな。具体的に何がヒットしたか答えにくいアーティストの代表だと思う。タイトル覚えてない!アルバムタイトルの『Guilty』が皮肉だよね。」


「(歌い出し1文字目で) キター!これを2曲目にかけるな!反応の仕方ではっきり層が分かれる曲。この年に流行ったことは忘れてた。今じゃどうなんだろうなコンプライアンス的に(と言いながら歌う)。この対極が敏感少年隊『サウンドオブ下北沢』だと思う(注: 前年の曲)。」


「これは忘れてた。マッキーの作詞作曲かと思った。もっとアゲアゲ系の曲が聴きたいよね…前の曲のインパクトが抜けきらない。」


「またその手の曲か…これはすぐ解る。アルバムタイトル『残響』だって…思えばMissing Years初年度から曲選ばれ続けてるし、息長いな。」


「これも解りやすい、初年度から選ばれているグループ。歌詞の内容が異色だけど、タイトル見たら山口美央子さんの『東京LOVER』へのアンサーソングとしか思えないし、その点では先鋭的。派手だけどアゲアゲではない。次の次の年に出したシングルは唯一新品で買ったこの人達のアイテムでしたね。」


「この人達とあの人達を分ける隔たりがほんとよく解らない。サビに来るまでね。使われすぎたJ-popの定型フレーズの一つが顔を出す。この辺で育った中高生の精神性って今も変わってないんだよね。いくらグループの名義が替わろうがね。」


「あの手のグループかと思うイントロだけど、この人にとっては異色の作風。よく聴くとやはりビートルズ的な音像になっている。曲の題材が当時の自分にはキツすぎたよね。ほんの6年前にはムーンライダーズの同名曲で本気になろうとしてたのにね(瀧汗)。」


「純愛ソングみたいな感じでこの人達っぽくないな…もうCCCD時代は終わってたとはいえ、その影を引きずり続けたな。清木場俊介(収録時は名前忘れてた)が抜けたあたりで大きな転換があったみたい(注: 前年)。今聴き返すと、単にあの人の声が好きだったのかもな。」


「今までも何度も名前出してたこの人がやっと登場ですね。ドラえもんの曲まではでかいヒットの印象がないのだけど。やはりスキマスイッチと印象が被るな。」


「これはすぐ解る。この人達の中では最も不朽性を獲得した曲だし、未だによく歌われてますよね。解りやすいポップ路線を体現しきってる。印象強さを高めるための転調という点も教科書に載るレベル。でも、今の中高生の殆どがこの曲が出たときには生まれてなかったってのもめちゃ深刻な表情にさせますよね。」


「すぐ解る。マンネリ化に陥らないための魔法がどの曲にもかかってるという感じがするね。この段階でもう母の生命力は越えてますね。女性シンガーがかえって圧縮され始めたって一瞬思ったけど、そんなことなかったね。」


「やっとアゲアゲ系だ…遂にあの三人組が来たと思ったけど、このユニットの段階で曲が選ばれたとはね。ファッションアイテムという印象が強いし、出てきた当初は寧ろディスってた覚えがあるけど、今聴くと『前兆』としての意味合いがでかいと思うんだよね。ピチカート・ファイブが終わって、その跡地にこの系統が萌芽したみたいな。本当に実感したのは、あの人が台頭してからなんだけどね。4年ほど経ってから。」


「この人もしっとり路線に行き始めたって感じかな。まぁ無駄足という感も否めないけど。奥華子『ガーネット』はかからないのか(注: 前年の曲で、選にも漏れた)。」


「半分しっとり系みたいな曲で、この人もそろそろ圧縮され始めたなという印象。一般人の歌心を刺激したという感じはあるかな。」


「この人達も歌い出しで解るとこまではきてる。スピッツ並みの安定性がついてきたという感じかな。曲名の印象が全然ないのだけど。」


「イントロから遊びまくってますね。トミフェブっぽいのを狙ったというか。まさかこの人だったとはね。福山プロデュースユニットだったのは忘れてた。納得の変態感(爆)。」


「嵐に続いて解禁済の旧J系グループだけど、もうサブスク上では名義変更されてるのね。GReeeeNはされてなかったけどね(爆)。初期のこの人達は面白路線を微妙に狙ってて好感が持てる。テイチクを名指しでディスってたとことかも(汗)。ウルフルズの後継。即ちナイアガラの遥かな末梢(瀧汗)。」


「この人達もしっとり路線に来たのか。声で解ったけど。いよいよ髭男の台頭まで秒読みという予感がある。まだまだ先だけどね。」


「これもやっぱり声で解る。王道アーティストも安定路線で一定の層に留まり続けるという印象が立て続けに来てますね。じゃやっぱ最後はB’zか?」


「まさか!こんなカバーあったのか。ハイスタのカバー、なのかもしれないけど。大ヒットした印象がないよね。最後ぶっ壊れてていいよね。しっとり系の曲が増えたのは、やはりバカ曲(その多くはプレイリストに選ばれてさえいない)が台頭し始めたのからの反動だったのかな。その頂点が翌年あたりに来るね。」

「2007 JAPAN TOP HITS」から流れた曲は、この20曲でした。某人気投票で1位をマークした「若者のすべて」がこの年の曲だったとは…でもプレイリストには入ってなかった…

①Together When…/浜崎あゆみ
②千の風になって/秋川雅史
③君の好きなとこ/平井堅
④東京にもあったんだ/福山雅治
⑤大阪LOVER/DREAMS COME TRUE
⑥愛唄/GReeeeN
⑦ウェディング・ソング/斉藤和義
⑧Lovers Again/EXILE
⑨鱗 (うろこ)/秦基博
⑩Love so sweet/嵐
⑪Flavor Of Life/宇多田ヒカル
⑫more more more/CAPSULE
⑬愛のうた/倖田來未
⑭LIFE/中島美嘉
⑮メーデー/BUMP OF CHICKEN
⑯KISSして/KOH+
⑰ズッコケ男道/関ジャニ∞
⑱100万回のKISS/GLAY
⑲旅立ちの唄/Mr. Children
⑳My Fist Kiss/ガガガSP

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