MISSING YEARS その24~2016年の巻
強さを出し尽くして新たなる出発への覚悟を固めた15年と、色んな意味で再出発に相応しい出来事に見舞われた17年に挟まれ、どっちかというと地味だった印象の年。前年に集中した執筆活動が軌道に乗ることもなく、流れのままに表現への意欲を放射した挙句、年の終わりに深刻な経済危機に見舞われてしまうことになります…やはり、社会を甘く見ちゃいけないんだと痛感した一年でした。唯一の理解者となって下さった関根サラさんがいなければ、自分はどうなっていたのやら…
なぜかそんな年に記憶に残る曲が沢山生まれていたのです。決してメインストリーム側に熱い視線を送っていたとは言えないけれど…今になれば目頭が熱くなるしかない曲に、このプレイリストの核心が集中しました。しかし、冒頭からこれかよ…
①
「(出だし1秒で)まさか!この曲のことさっき話してたばかりなのに。知らない人いないどころか、知らない人でも歌える曲…もう終わった…ビルボードチャートイン曲最短タイムを更新したもんなぁ。」
②
「まだ前の曲について語り切ったわけじゃないのに。シャッフルして1曲目がこれって、悪戯でしかないね。さてと、この人は8年ぶりにかかるのだけど、相変わらずの安定ぶり。直球な70年代っぽさを匂わせつつ、ちゃんと作り込んでるよね。」
③
「これも大大大ヒット曲。2010年代中期では最大のポピュラリティを獲得した曲だね。次の年に参加した『フエフケール』で、小5女子達が嬉々として演奏してたのが記憶に新しい。中枢でありつつ、微妙に斬新。」
④
「これは全然記憶になかったけど、しっとりと始まったのに結局は『反面教師』の典型的な形に収まっちゃってるという。あの人達のレーベルか…わかったよ。◯うか。(汗)」
⑤
「なんなんだこれ…ワンオクではないの解るけど(汗)…まさか、この人が歌ってるの知らなかった。微妙にクイーン的な感じを採り入れてるけどね。こういうのやりたかったんだろうな。西村雅彦のアルバム思い出した。」
⑥
「どっかで聴いた曲だなと思ったら、例のカラオケ混線事件で隣の部屋の女子が歌ってた曲だった(汗)。もうこの人ベテランですよね、この頃になると。今日は展開が早いな、1曲目のせいで(爆)。」
⑦
「坂グループの『らしさ』が確立された曲。ポルノグラフィティで育った世代の創作、って感じがするけど、この種のメッセージをガチで受け取っていいのだろうかって気持はあるね。『心のすきま風』には、そこに叩きつけたアンチテーゼって面もあるかもしれない。」
⑧
「えええええっ!!!ここでこの人の曲が流れるなんて!もう、泣くしかないですよね…。ほんと惜しい人を無くしました…。ここで大きく流れが変わりそう。」
⑨
「さユりに比べると健全過ぎて新鮮味が落ちるよね。あれだけデビュー当時高評価してたのに。この辺でビクター3人娘が平行線に並んだね。」
⑩
「歌い出しでやっとわかった大大大ヒット曲。社会現象になったけど、アニメそのものにも入り込めなかったな。これに比べると、のだめのテーマ曲なんて認知度めちゃ低いし、不遇でしかなかったね。」
⑪
「イントロが1分34秒もあるという、今じゃ絶対あり得ない曲…これでシングル・ヴァージョンなのか。この頃になると、別の意味で何かを代弁する存在になってるんだよね、ボーカルの人が。前グループに続けて流れたのが象徴的すぎるな。」
⑫
「こういう曲作るグループはあの人達しかいないよね。ちょっと森進一が歌ってるところを想像したい曲。所謂イフ進行。この3組が続けて流れるというのもなんか不思議なものだね。」
⑬
「所謂夜系グループの先駆け。これはある界隈では不滅の大ヒット曲になったもんね。バンド系の音になってるのが救い。」
⑭
「イントロからこの人達の世界全開。と同時に、次の世代への架け橋というニュアンスが充満している気がする。」
⑮
「どっちかというと通俗的な方向に向いていて、その分一般に訴える要素が薄れている感じ。お金かけて作ってそうだけど。」
⑯
「ついに出てきましたねこの人達。日本のアラバマ・シェイクス…とまでは言わないけれど、ここから(聴取者層が)グレタ・ヴァン・フリートやマネスキンに向かってった傾向はあるね。80年代には絶対許されなかったサウンド。」
⑰
「この人の芸風が炸裂してるけど、GLIM SPANKYの次に聞くと印象がちょっと変わるよね。よりルーツ色が現れるみたいな。」
⑱
「この系統がほぼ駆逐されたと今までの流れで安心してたけど(④は除いて)、大御所が出てきましたか。相変わらずというか円熟の境地に来ているね。ストーンズに換算すると『ミス・ユー』の辺り。ただ歌ってることは一緒なんだけどね。」
⑲
「LDHらしく守りに入った感もあるガールグループ。西野カナなんかに比べるとすんなり耳に入るよね。歌の主題的には凡庸ではあるけど。」
⑳
「最後3曲同じカラーで統一されましたね。これもジャンル『反面教師』ではあるけれど、円熟味が出てきている。この辺に立ち向かおうという思いが、フニルネの原動力になったのかも。」
「2016 JAPAN TOP HITS」から流れた曲は、この20曲でした。外された中に、かかんなくてよかった、って思ったのが確実に1曲ある…
①PPAP/ピコ太郎
②花束を君に/宇多田ヒカル
③恋/星野源
④Ai no uta (feat. MUNEHIRO)/寿君
⑤History Maker/Dean Fujioka
⑥何度でも/Crystal Kay
⑦サイレントマジョリティー/欅坂46
⑧それは小さな光のような/さユり
⑨僕たちの未来/家入レオ
⑩前前前世/RADWIMPS
⑪Re: Re: /ASIAN KUNG-FU GENERATION
⑫Wherever You Are/ONE OK ROCK
⑬シャルル/バルーン
⑭新宝島/サカナクション
⑮オルフェンスの涙/MISIA
⑯怒りをくれよ/GLIM SPANKY
⑰LOSER/米津玄師
⑱友よ~この先もずっと・・・/ケツメイシ
⑲やさしさで溢れるように/Flower
⑳Overflows~言葉にできなくて~/ナオト・インティライミ