MISSING YEARS その22~2014年の巻

新たなる希望に胸をときめかせつつ、新しい恋の中に散ってしまった第2期Raccoの次なる展開を夢想し始めたこの年の夏、来るべき大激震が…本当に強くならなきゃいけないという自我が発動した瞬間でした。よって、この年に起こったことは8月初旬を境に大きく二分されます。ヒットソングの世界は相変わらず、その事で聴き方が大きく変わるなんてことはありませんでしたが…震災以降強まっていたポジティブ志向は、結局無駄足に終わったのでしょうか。自分で答えを出さなきゃいけない、と悟るのは、この強さが崩れ落ちたまさに直後、翌年のことでした…
翌年に控えるビッグイヤーを前に、生誕年から50年間に発表された曲を邦・洋1曲ずつカバーしようという大胆不敵な計画「5dx2w」に着手しつつ、結局上記事情もあり頓挫した年でもありましたが、その中でカバーしようとした2014年の曲は果たしてこのリストに現れたのでしょうか…

月の始まりということで改めてルールを再掲します。Apple Musicから配信されているその年の代表的J-popヒットを集めたプレイリストを、ランダムで再生。当然曲名や歌手名が見えない状態で聴取し(ある程度時間が経過した段階で見たり、背景を検索する)、それを聴いて発したコメントをボイスメモに記録したものを文字起こしして要約しています。これを、フニルネ始動前年に当たる2022年の分まで続けます。上手くいけば今年いっぱいで完結します。


「この頃台頭し始めたバンド群の一つ。というかこのグループ名は昔のバンド(米国の60年代のバンドでもない方)の方の印象が強すぎて、まともに聴こうとしなかったんだけど、今聴くとめちゃいいじゃないですか。今調べたけど6年後によりでかいヒットになってたのか。どおりで聴いた記憶あると思った…少しずつヒットの仕方にも変革が訪れてたという感じ。」


「前の曲と全然音圧が違う、世界観も…同じボリュームで聴いちゃいけないな。これは誰かすぐ分かるけど、このタイトルの曲を歌っちゃいけないな…この年から変わり始めたものって確実にあるね。この後EXILE関係かかったら飛ばしますね。より多くのアーティストにチャンスを与えなきゃね。」


「YUIかと思ったけど、所謂ビクター3人娘の一人か。別名を使ってたのでわからなかった。予備校か専門学校のCM色が濃い曲ですよね。この線がかかるんなら赤い公園とか、ステレオポニーとかたんこぶちんとかも流してほしいね。少女四題のシナリオに対しては、この辺のガールポップ以上にひなビタ♪の影響の方が強いんだよね(汗)。」


「めちゃ開き直りパワーだな。再結成ユニコーンといい勝負。この人達は日本でアトランティックを販売した会社を全横断したのが凄いんですよね。東芝EMI=ユニバーサル=日本グラモフォンと捉えればね。最高ですね。」


「この二人は全然カラーが違うと思うんだけど、この曲調だと相殺してる感じがする。倖田來未とBoAのやつほどじゃないけど。」


「こんな時代が続いてる間はこういう曲が滅びないんだろうな…。だからってリアルがもっと殺伐としてくれなんて望みたくないのだけど。クリーデンスの『フォーチュネイト・サン』が世界で広く聴かれてる意味なんて、永遠にわからないんだろうな日本人は。自分にとって不必要な要素しか入っていない曲。」


「(2曲EXILE関係がかかったので飛ばすが) この曲の方がいいじゃないですかさっきのより…さてと、これはすぐ解るけど、サザンでさえ曲名がすぐ出てこないんだよね…ちょっと誤解されがちな傾向が始まりもしたけどね。」


「しっとりした感じで始まったけど、結局強烈な芸風が出てしまうよね。やはり今のグループ名が出てきてしまう。ネタとして使いやすいからね。『元プリ』みたいに(汗)。」


「一気に萎えさせるパターンにはまっている曲。自分がジェネレーションギャップに苦しめられていることを体現してるよね。これでも10年前…今の方がましかも。実際恋愛したらこんな曲なんて作れないよまじで(汗)。だから『恋の奴隷』なんかの方に遥かに魅せられる。現実であっちゃいけないから。人が亡くなる歌とか。アニメを見たせいで犯罪を犯すとか、そういうことを平気で力説する人にこそ中指を。」


「そんで女の子の方がこういうのを歌っちゃうんだよね。音の方は前の曲からいい感じで揺り返してるんだけどね。新しい学校とかがこういう傾向を駆逐し始めてるのはいいことだと思うけど、それのカウンターも現れてくるわけだし。かわいいのより自然体である方を支持したいね。」


「(イントロ聞いて)たーとるはばしょーとれっぐ!…違う!歌い出しですぐ解った。やっとこの人が浮上してきましたよね。サビ歌えるし。狂ってるとか歌っちゃいけない時期はもうとっくに終っちゃってるからね。日常にクレイジーが溢れすぎてるからね。音処理の仕方は見習いたい。」


「これNMB48だったら最高ですよね…歌い出しはGET WILDか?いろんな芸風持ってる人ですよね。もろドナ・サマー頂いてるけど、フニルネでも同じこと考えてたからね。別に意識したとは言いません!ジグ・ジグ・スパトニック色まで取り入れていて痛快な曲。」


「この人の登場でやっと今の音の位置に来たな。もう10年前…音ゲーでハチの曲とか散々やってたはずなのに…内向的ポップという意味では、サカナクションから直結してるなという印象。」


「米津から繋がるとめちゃシリアスなアニソンに聴こえる…が、この人達か。いろんな印象を与えるグループだな。GSからアルフィー経由で着地した曲調。Cメロにオフコース色もあるし。あまちゃんの翌年ゆえにできた曲かも。ドラムがもっとベタな音だったらもっと評価が上がるのに。グリッドに沿すぎ(汗)。漢字2文字に『の』にカタカナ6文字。これは考え抜かれてるよね。このプレイリストに水樹奈々の曲が滅多に選ばれないのが悲しい…TMRとの共演曲は選ばれてたけどはじかれたし。」


「アナ雪のヒットに相乗した感じ…だけどこの人達のやり方って意外と憎めないんだよね。ZARDが歌ってもおかしくない曲調だけど、微妙に普通じゃない感触を入れてきてる。学生バンド的な音の使い方もいいし。」


「この頃から頭角を現したバンド群は色々とごっちゃになるけれど、この人達は一歩前に出てるよね。嶋大輔を連想させるところもあるし。ポップパンク期を通過して厚みが出てきてるよね。フェスでアガるという傾向。曲が短いのもいい。」


「andで始まる別のバンドと時折印象が重なる(汗)。RAD以降の一つの傾向というか、00年代初頭から黙々と育まれた感じ。」


「イントロにプリンス色がある割にこの歌声って…意外だけどこの人だったとは。過去20年近く流れてなかったの意外だけど、この時期にこの傾向の曲出してた印象がなかった。後続に喝を入れたという感じかな。それを思うと、やっぱりプリンス的だなと。『夜空ノムコウ』もどちらかの作者のバージョンで入れればよかったのに。」


「この人も色んな曲歌ってるよね。もう第一線というイメージなくなってたけど。ガールロックの王道へのチャレンジ。マニアックな感触だけどすごいいい。でも、なら水樹奈々をこのプレイリストに入れようよ(汗)。」


「歌い出しで解るグループの代表格(汗)。邦ロックの在り方を変えてしまったよね。その分、色々バックラッシュもあったけれど。逆にこの曲聴いてリンキンかと思った時もあったし、21世紀に入ってロックの世界は狭まったなって思わせてくれる。ただ、曲の完成度とか半端なく高いんだよね…」

「2014 JAPAN TOP HITS」から流れた曲は、この20曲でした。
①オドループ/フレデリック
②THE REVOLUTION/EXILE TRIBE
③明日も/MUSH&Co. (大原櫻子)
④どうでもよすぎ/ウルフルズ
⑤Fighter/中島美嘉・加藤ミリヤ
⑥終わらない未来/ファンキー加藤
⑦東京VICTORY/サザンオールスターズ
⑧風/GReeeeN
⑨ずっと (feat. HAN-KUN & TEE)/SPICY CHOCOLATE
⑩ごめんなさいのKissing You/E-girls
⑪Crazy Crazy/星野源
⑫Hot Stuff/JUJU
⑬アイネクライネ/米津玄師
⑭熱情のスペクトラム/いきものがかり
⑮スノーマジックファンタジー/SEKAI NO OWARI
⑯イマジネーション/SPYAIR
⑰Shout/androp
⑱アストライド/スガシカオ
⑲TODAY IS A NEW DAY/木村カエラ
⑳Mighty Long Fall/ONE OK ROCK

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