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血のつながらない子どもを育てて19年。【里親体験談-ホッブス美香さん #1】

こんにちは! 
今回は2003年から里親を始め、現在はファミリーホームを運営されている東京都在住のホッブス美香さんにお話を伺いました。


ホッブス美香さんについて

ー自己紹介をお願いします。

2003年から里親をはじめました。2015年からは、ファミリーホームを始め、里子5、6人を一度に預かっています。里親を始めたのは東京都のA市だったのですが、3年ほど前にB区に引っ越してきました。A市の家は持ち家で、もともと里親をするつもりで建てた家ではあったのですが、ファミリーホームをするには手狭でした。そのため、夫の職場にも近いB区で新しく家を持つことにしました。夫はアイルランド出身で、今は英語科学論文の指導、校正を仕事にしています。


美香さんの里親生活について


ー現在受け入れている里子さんは、どのようなお子さん達ですか?

いまは5人の子ども達、そして1人の措置外(※1)の女性と住んでいます。3人が小学生、専門学校のeスポーツ科に通う20歳の子、福祉系の大学に通う21歳の子の5人です。この子たちが里親のもとに居るのは基本的には18歳までなのですが、昨今その期間が延長される傾向にありますね。また、もうすでに里子として預かる枠組みからは外れているのですが、24歳の子も一緒に生活してます。うちの子達は今までも発達に課題のある子が多く、世界的に見ると日本はまだ遅れているのですが、健常児よりも障害児の方が早く社会に出ることについて見直す社会の流れが世界的にあり、彼女はその福祉の枠組みを利用して、自立支援のスクールに行っています。

※1:児童福祉法では、社会的養護下での養育措置は原則18歳までとなっており、高校を卒業したら児童養護施設や里親家庭を出て自立しなければなりません。措置延長として、「生活が不安定で継続的な養育を必要」と判断された場合は20歳まで、もしくは大学等就学中の場合は22歳までは継続して暮らすことが認められる場合もあります。


ー里親になったきっかけは何ですか?

もともと、親のいない子を育てたいという意思が昔から漠然とありました。35歳くらいのときに児童養護施設のボランティアに行き、そこで紹介された子が当時14歳で軽度の知的障害のある子でした。自分は障害のある子どもと関わるボランティアを当時ずっとしていたので、割とすんなり彼女を受け入れられました。最初は日帰りで一緒にカラオケに行ったり映画に行ったりしていましたが そこから東京都のフレンドホーム(季節里親)を始めて、彼女を長期休暇の時など自宅で受け入れていました。ほどなくして彼女がずっとうちに住みたいと言い始めて、そこで、施設から養育里親の制度について教えてもらい、興味を持ちました。その後すぐに里親登録をしました。

親のいない子どもを育てることに興味があり、関連する制度にはアンテナを張っていた私ですら養育里親制度については全然知らなかったのです。世間的にはあまり知られていない制度なのだと思います。


ー養育里親から、より人数の多い里子を受け入れるファミリーホームにステップアップした理由は何でしょうか?

フレンドホームで受け入れた子がうちに来たいと言ってくれていたのですが、中々実親からの許可が下りず、来られない子がいました。制度上、養育里親で受け入れられる子は4人までなのですが、彼がようやくうちへ来られる状況になったとき、既にうちには4人の子どもがいました。なのできっかけとしては、彼を追加で受け入れられるようにするためでした。ただ、それはきっかけにすぎず、漠然とより多くの子どもを受け入れたいと思ってはいました。


ー障害をもっている里子を預かられていますが、なにか理由はありますか?また、受け入れてみて感じられたことはありますか?

社会的養護の子達の中に障害をもっている子は多くいます。ファミリーホームで受け入れている子どもの約4割がなんらかの障害をもっていると思います。この割合は児童養護施設にいる障害児の割合よりも高いですね。中度以上の障害をもっている子だと、乳児院の先は障害児施設に行くことになります。

うちで受け入れた障害のある子達については、うちに来なければずっと施設で育っていた子もいるかもしれません。その子達にとって「パパ」や「ママ」と呼べるような人ができることはとても良いことだと思うし、こちらとしても非常にやりがいがあることだなと感じています。


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ここまで読んでいただきありがとうございました。

美香さんから伺ったお話の続きは、こちらからご覧ください!


▼美香さんへのインタビュー第二弾▼




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