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「里親になることのハードルを上げないで」 #里親体験談 安藤茎子さん③
今回は安藤茎子さんに、これから里親を目指す方へのメッセージをお伺いしました。
前回までの記事を読んでない方は、ぜひ一度読んでみて下さいね。
▼安藤さんへのインタビュー①▼
▼安藤さんへのインタビュー②▼
https://note.com/rac_foster/n/n0931ba5ce207
安藤茎子さんのプロフィール:
東京都豊島区在住。1999年に東京都で里親登録をする。その後、特別養子縁組、養育里親、フレンドホーム、ショートステイの担い手として活動。
これから里親を目指す方へのメッセージ
ーこれから里親やショートステイ協力家庭になってみたい方へお伝えしたいことをお願いします。
里親というと長期で預かるというイメージがある人が多いのですが、短期もあるし、子どもショートステイもあるので、関心のある人はまず短期の制度からチャレンジしてみるのが良いと思います。自分で里親になることへのハードルをあげて考えないで欲しいです。
別の取り組みで私がフードバンクなどをしていると、その家庭のご両親が短期里親や子どもショートステイの制度について知らないことが多いのです。知っていれば、ご両親が資格試験や入院の際にも、前日の夜から利用することだってできるのに。
また、自分自身が施設出身の方や、外国人の方も、地域の子育て支援について知らない人も多いので、とにかくこれらの制度についての認知度がもっと上がって欲しいです。また、知っていたとしても、「自分が使っていいのだろうか」と尻込みする人も多いですね。そのような人たちに、「安心して、使っていいよ」と伝えてくれる人がもっと増えて欲しいです。
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里親に興味のあるメンバーとのQ&A
里親登録の時のご自身の仕事について
ー里親登録を考えられていた当初、ご夫婦で共働きだったと伺いました。その後、里親になるときにご退職されたのでしょうか?
はい、当時は夫婦のどちらかは専業主婦もしくは主夫でなければいけなかったので、辞めないといけなかったのです。現在は共働きでも良いとなっています。当時は里子の保育園入所も、二重養育になるので禁止されていましたが、今は入園可能です。なので、制度は変わってきていますね。
仕事をしながらでもできる?
ー私は実子が4歳と0歳なのですが、いつかは里親にチャレンジしたいなと思う一方で、フルタイムの仕事も続けたいなと思っています。仕事をしながらでもできることはあるでしょうか?
フレンドホームや子どもショートステイだと、一泊二日からなのでハードルは低いと思っています。
しかし、フレンドホームは、受け入れている家庭同士の横のつながりも研修もなく、施設の状況も全く知らずに預かることになっています。例えば、施設では順番にお風呂に入るため、年齢によっては、ご飯前にお風呂に入ることもあったり、一度食卓に出たご飯は廃棄されることになっていたりと、家庭とは少し違った感覚を持っている子も多く、家庭に来たときにトラブルが起こることもあります。ですので、そういった施設の様子について知ることができるような研修があると良いなと思っています。
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安藤茎子さん、今回はお話を聞かせて頂きありがとうございました。
実は安藤さんはRACの第1回目のイベントのときにゲストできていただいたことがあります。その時のイベント報告がありますのでよければ御覧ください。
イベント登壇時の安藤さんの言葉
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PDFでのイベント報告書は以下になります。
子どもを預けたい方が安心して各制度を利用できるように。また、ショートステイや里親に関心のある方がご自身でハードルをあげずに済むように、いろんな方の経験談や各制度について今後も情報発信できたらと思っています。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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