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RACでのプロボノ体験記〜みんみん編〜


みなさまこんにちは。プロボノ体験記3回目はみんみんよりお届けします。先に登場しているコホなかきょん、同様今年の6月~9月まで、社会人プロボノとしてRACさんに関わらせていただいておりました。わたしの後も個性豊かな仲間たちの様々な視点からの体験記をお届けしますのでお楽しみに!

自己紹介


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改めまして、みんみんと申します。千葉県在住、3年生になる男の子のお母さんです。仕事はデザイン事務所にてプロダクションマネージャーとして働いております。プライベートでは今年PTAの委員にくじ引きで当選w、学童の父母会役員をやったり、もはや自分が何者か時々わからなくなってます。子育て、家事、仕事、社会との関わり等のなかで様々な葛藤とともに日々奔走しております。


RACさんの伴走をはじめたきっかけ


1、他人事ではないと思ったから

これがまず一番の大きなきっかけです。先にも記しました通り、わたしは8歳の息子がおります。今でこそだいぶ手が離れましたが、何を隠そうワンオペ育児だったのです。もちろん息子ちょ〜可愛いです。大好きですし、息子のためならなんでもできる(ちょっと大袈裟w)。ですが、睡眠時間は削られ、トイレも自由に行けず(後追い)、風呂はカラスの行水、食べたい時に食べたいものは食べられず、、、人間の本能である食欲や睡眠という大事な部分が常に削り取られていく。

朝から晩まで二人っきりの生活の中で「この子はわたしが手を差し伸べないと簡単に死んでしまうんだな、、、」と頭によぎりました。幸い何かしたわけではないですが、ニュースに映し出される悲しいニュースを観て次は自分かもしれない。なにがきっかけかわからない。と思う自分を恐ろしく感じました。幾度となく体調を崩しては、また自分を責め「もっとがんばってるお母さんたくさんいるのに」「お母さんなのに」と思っていました。

なぜ周りに助けてと言えなかったのでしょう。自分で自分を”良いお母さん”という架空の存在に縛り付けていた。といま振り返ればそう思います。でも一日中赤ちゃんと二人きり。家という閉ざされた空間の中で、社会との繋がりが遮断される。自分は社会とまた繋がれるんだろうかと思うほど孤独なんです。

世の中にはたくさん手を差し伸べてくれる制度があります。助けたいと思ってくれてる人たちがたくさんいます(今回参加してみて改めて痛感)。でもそこにいきつけない人たちがたくさんいる。だからこそ自分と同じような経験をする人たちを一人でも減らせたら、、、そんな小さな正義感を抱きながら一歩踏み出しました。


2、自分の幅を広げたいと思ったから

社会人15年目。ある程度のことはこなせる年齢になってきました。(もちろん失敗もありますが)。年齢を重ねれば重ねるほどコミュニティーは自分で開かないと狭まっていく。仕事で出会う方々は千差万別ではあるものの、やはり自分が置かれている環境に近い方が多い。

そんな環境のなかで37年生きてくると気付かぬうちに「固定観念」「先入観」そいうったものが嫌でも形成されてしまいます。それが時に自分の可能性を狭めてしまう。そんな環境を打破したかったのです。

職種も置かれた環境も年齢も性別も違う人たちと一つのものを作り上げる作業の中で良い化学反応が味わえるのでは!と思い参加しました。


3、あやさんのパッション

「あやさん、はんぱねー!!」笑。もしかしたらもう二人くらいあやさんがいるのでは?と思うくらい笑。物事をおし進める行動力と頭の回転の速さはもちろん、あやさんが社会課題を解決したいという情熱は最初の数分の会話で伝染します。二枚目の名刺の説明会へ初参加した際、言葉を詰まらせながら社会的養護が必要な子どもたちのエピソードを話してくださったあやさん。その真剣な眼差し、真っ直ぐな思いに心突き動かされ、「うん。やってみよう」と私の背中を押してくれました。


実際に伴走してみてどうだったか


1、社会は自分が思うよりも優しいということを知った

子育て当事者のわたし。女性ばっかり損、この世の中は子どもに冷たい、社会は何にもしてくれない。(尖りすぎw)そんなふうに一方通行に思っていました。実際まだまだ苦しんでる人がいることは事実だし、行き届いていない部分がたくさんある。ですが、そのことをどげんかせんといかん(古いw)!と立ち上がる人たちがいて、団体があって、地方自治体にもよりますが制度が整えられているところもたくさんある。

それが実際に助けを求めている人たちまで届いていないことが課題でもありますが、世の中って自分が思っているよりも優しいのかも、、と活動を続けるなかで感じました。


2、里親制度に対するイメージはまだまだ世間との乖離がある

「里親制度って子どものための制度なの?」これはわたしが里親に対するイメージ調査をした際に言われた言葉です。

当人いわく、子どもが欲しいと願う夫婦が生まれたばかりの赤ちゃんを養子縁組して迎え入れるというイメージとのこと。メディアを通じて圧倒的に目にする機会が多いため、そのイメージが先行しているのは当然のこととも言えます。

手当が出ることや、里親制度には種類があること、必ずしも夫婦ではなくてもいいといったことをその方に伝えると、「イメージと違った。思ってた以上に里親になるって近かった(自分もできるかも?!)」ということでした。

まだまだ情報が届いていないんだなと感じるとともに、逆に言えば情報さえきちんと届けばまだまだ潜在里親さんを発掘できるのでは?!とも思う経験でした。

里親制度は社会で子育てをしていくなかでとても重要な制度であり、もっともっと普及を進めることで、日本が抱える他の社会課題の解決にも大きく寄与してくるのではと感じています。

こちら里親制度について、里親さんの生の声が掲載されています。これを機にぜひ一度覗いてみてください!

3、里子も里親さんも支える社会全体のサポートが必要

里親さんも人です。子育てマスターではありません。我々と同様に悩み、苦しみ、もがきながら里子を育てています。その方々にも同様にレスパイトケアが必要であることも知りました。

この活動を通して感じたのは、社会的養護のなかにいる子どもは、やはり社会が育てなければということ。特定の誰かだけが関わるのではなく、養育里親家庭を継続的にサポートして、地域社会全体で「子育て」を担う仕組みが必要だと感じました。

養育里親家庭が地域社会に広く根差して、多様な家族のかたちがもっともっと当たり前の世の中になり、実親のもとで暮らせない子どもたちも“温かい家庭”で育まれる風景が当たり前にある社会に一歩ずつでも近づけたい。微力ながらも継続的に活動に携わりたいと思っています。


4、最高の仲間たちに出会えた

何よりも本当に楽しかった。RACさんでのプロボノを通じてともに時間を過ごした仲間たちが何よりもの財産です。毎週土曜日朝9時〜の定例会議。毎度めっちゃ真剣に議論します。

置かれている環境も育ってきた背景もバラバラな人たちが一つの課題について自分ができることを模索し真剣に取り組む姿。たくさんの刺激と学びを得ることができました。

オンラインでもあれだけ個性豊かで面白い仲間たち。オフラインで会ったらどうなっちゃうんだろう、、、w再会が今から待ち遠しいです。


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こんな方にRACさんのプロボノしてみてほしい!


世の中の不都合な事実になんとなくもやっとしてる人。テレビで流れてくる悲しいニュース。たまたま目にした記事。自分の日常とは交わらないところでこんなことが起きてるんだ...なんだかな〜。っていうことありませんか?

実はそのモヤモヤがすごい大事だったりすると思うのです。
なんかこれっておかしくないか?この方がよくない?っていう思いつきやその一言がドラステックに何かを変えることがある。


私自身、特別なスキルがあったわけではないです。里親制度のことも、今子どもたちが置かれている状況も、今回参加してみて初めて知りました。少しの勇気を持ってプロボノの扉を叩き、自分にできることを模索しながら、決して無視できない不都合な事実に対し「なんとかしなくては!」と情熱を持って突き進む人たちと時間を共にする。その時間を通して他人事ではなく自分事化していく変化を身を持って体験できました。

活動は一つ一つの課題に対して我々ができることを地道に積み重ねていく。それにつきます。だけどその小さな一つ一つが必ず世の中の不都合にメスを入れることになる。この活動を通じて感じたことです。


何より代表のあやさんが本当に素敵です。溢れ出るパッション!一緒に活動していた仲間たちもはそのお人柄に惚れて一緒にやりたいと思ったと語るメンバーも多い。そんなあやさんと一緒に、社会課題に取り組む時間は何にも代え難い。そんな体験をぜひ一人でも多くの方に体感して欲しいと思います。

最後までお読み頂きありがとうございました!


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