忍殺TRPGソロシナリオ【ニンジャとチョコレート工場】
ドーモ。本記事は、ダイハードテイルズよりリリースされているニンジャスレイヤーTRPGのソロアドベンチャー(1人でも遊べる短編シナリオ)です。ダイスが1つとメモを取るなにかがあれば遊べます。
現在無料公開されている記事との併用でも遊べる簡易版のルールとなっていますが、詳細な処理などの参照のため、基本ルールブックの購入もしくはマガジン【ソウルワイヤード】の購読を推奨します。
本シナリオを遊んだ感想やリプレイなどを教えていただけると喜んで見に行きます。シナリオ上、登場が難しいキャラクターなどは随時差し替えてしまって結構です。
ヘッダー画像使用元はこちら(https://www.photo-ac.com/profile/803008)です。
PC作成な
本シナリオはソウカイヤ所属のニンジャPCでのプレイを想定しています(その他勢力所属や、モータルPCでのプレイは内容のアレンジが必要です。挑戦のためにシナリオを改変してくださっても結構です)。PCを新規作成する場合は、ルールブックや以下の記事などを参考にしてください。
ふわふわローンでサイバネなどを購入する場合、クリア時に規定の【万札】を返済できなければキャラクターロストとなるためご注意くださいね。
PCは作成できましたか?それでは冒険を始めましょう。
オープニングな
ニンジャ組織ソウカイヤのニンジャである君の今回の任務は、モナカ・ディストリクトに所在するチョコレート菓子製造工場への潜入だ。
この工場はヨロシサン・フーズ系列の経営であるが、1年ほど前から業績をひどく落としている不採算部門だ。リストラにより多くの労働者が職を失ったが……そこは君が気にすべき点ではあるまい。
問題はここからだ。ソウカイヤ電算室の調べでは、稼働率を落としたのにも関わらずこの工場の使用電力は以前より大幅に増加しているというのだ。更にヤクザリムジンや大型トレーラーが出入りし、何かを運び込んでいることも確認されている。これもやはり、工場の表向きの状況とはそぐわない。
そして……周辺住民の間に、ある噂が立ち上っている。曰く『工場にニンジャが潜んでいる』『スリケンがヤクザを殺すのを見た』『ハッカーやオイランがニンジャに奴隷にされている』『大学生達が興味本位で侵入し、戻ってこない』などというものだ。
大抵の非ニンジャのモータルは、ニンジャとは伝説上の存在だと思っている。これらの胡乱な噂も、通常であれば一笑に付すべきだろう。だが噂の工場で不穏な動きがあるのも確かだ。ソウカイ・ニンジャが活動しているという報告は無い。ニンジャであれば無所属の者か、別組織のニンジャであろう。
故に、ニンジャを斥候に出すことが決まった。それが君だ。
「理解できたか? 要するに、工場で妙なことをやってるのがニンジャ絡みなのかどうか調べて来い。モータルだけならどうでもいいが、ニンジャを見つけるか痕跡を確認したら、情報を持って脱出しろ。そン時はシックスゲイツで対処する」
「……シックスゲイツ任せが不満か? テメェ自身でどうにかできるってならそうしろ。だが、テメェの恥はソウカイヤの恥だ。目先のイサオシに目が眩んで、ニンジャにやられて爆発四散なんてブザマを晒すんじゃねェぞ? わかってるな、エエ?」
本編
時はウシミツ・アワー。君はターゲットの工場に到着した。塀を乗り越え、敷地内を観察すると、クローンヤクザが斥候に立っているのが見える。他に敵影や監視カメラの類は無し。始末しても問題無いだろう。
【カラテ】【ワザマエ(射撃)】【ニューロン+ジツ(攻撃系のジツ所持時のみ)】のいずれかを選び、判定を行ってください。難易度はいずれもNORMALです。ジツを使用する場合は規定の【精神力】を支払ってください。
本シナリオでは難易度:HARDまでの判定を行う際に【精神力】を1消費することで、判定を自動的に成功にできます。これを【精神力成功】と呼びます。
●成功した
「アバーッ!」クローンヤクザは君の攻撃で絶命した。君はクローンヤクザの懐から万札を拝借した。
【万札:1】を獲得します。先へ進みましょう。
●失敗した
ウカツ! 君の攻撃はクローンヤクザに届かない!「ザッケンナコラーッ!」クローンヤクザは君に気付くと、チャカ・ガンを懐から抜き、発砲した!
『回避判定』を行いましょう。難易度はNORMALです。あなたのニンジャには攻撃を回避するための『回避ダイス』が【カラテ】【ワザマエ】【ニューロン】の最も高い値と同じ数だけ与えられています。『回避ダイス』の個数だけダイスを振り、判定を行ってください。
●失敗した
「グワーッ!」君の身体を銃弾が貫く!
【体力】に1のダメージを受けます。もしこれで【体力】が0になってしまったら、あなたのニンジャは爆発四散し、死んでしまいます。生きてますか?
「イヤーッ!」「アバーッ!」君のニンジャ耐久力は銃弾に耐えた! そして君の怒りのカラテがクローンヤクザの首をへし折り、殺した。
先へ進みましょう。
●成功した
「イヤーッ!」君の主観時間が泥めいて鈍化! 君は銃弾を難なく回避する。「イヤーッ!」「アバーッ!」更にその勢いでクローンヤクザの首をへし折り、殺した。
無事に攻撃を回避しました。先へ進みましょう。
……おや? クローンヤクザの死体が気になるのですか?
君はクローンヤクザの死体を調べる。特に変わったところはない。胸のバッジも、この工場の社章と同じものだ。これが例えばザイバツの菱形紋などであれば、重要な手がかりになっただろう。手も足も、ごく普通のヤクザのそれに過ぎない。
【ニューロン】で判定してみましょう。難易度はEASYです。
●成功した
君はクローンヤクザの首後ろのバーコード・イレズミを確認した。製造番号はヨロシサン製薬でしか解読できず、その卸先をヨロシサンが吐くことは無い。だが……同じく刻まれている型番は『Y-14』と読み取ることができた。
ソウカイ・ニンジャである君は、仕事柄クローンヤクザに接することが多い。ソウカイヤで扱っているのは市場に出て間もない最新式のY-12型が主流だが、ヨロシサン営業は更にその発展型のY-13型の開発を盛んにアピールしている。
Y-14型とは、その更に発展型ということだろうか? 何故、そのようなものがこんなところに? 君は疑問に思いつつ、クローンヤクザの死体を発見されづらいように物陰に移した。
先へ進みましょう。
君は工場の建物内部に侵入した。規模縮小中とはいえ、工場は現在も稼働中だ。労働者達がチョコレートスナックの箱詰めを行い、フォークリフトがダンボール箱をトラックに積んでいる。君は見つからないように身を隠しながら、周囲を観察する。やはり、ごく普通の製菓工場のようだが……。
ブロロロロ……先程のトラックと入れ替わりで、新たなトラックが工場内に進入してきた。……しかしトラックはフォークリフトのそばを通り過ぎると、大型エレベーターに乗り込み、停車した。ツナギを着たクローンヤクザがエレベーターを操作している。どうやら地下に向かうようだ。
君のニンジャ感覚は、トラックの積荷が箱詰めの菓子のような軽いものではなく、大量の金属であることを感じ取った。無論工場で使う機械部品という可能性もあるが、確かめてみる価値はあるだろう。君はトラックの荷台へと飛び移る……!
【脚力】の数だけダイスを振り、判定を行ってください。難易度はNORMALです。【精神力成功】も使用可能ですよ。
●成功した
「イヤーッ!」君はニンジャ跳躍力をもって、トラックの荷台に飛び移り、素早く伏せた。周囲の労働者たちは一瞬のカラテ・シャウトに怪訝な顔をしつつも、疲労のせいかと気にせずに作業に戻った。
先へ進みましょう。
●失敗した
「イヤーッ!」君はニンジャ跳躍力をもって、トラックの荷台に飛び移る。だが……!「アイエ!? ニンジャ……!?」ウカツ! 労働者の1人が君に気付いたようだ!騒がれてはまずい! 始末せよ!
【カラテ】【ワザマエ(射撃)】【ニューロン+ジツ(攻撃系のみ)】で判定を行ってください。ジツを使う場合は【精神力】を支払ってください。この判定に失敗した場合は任務終了です!
●成功した
「アバーッ!?」君は目撃者を抹殺した。運が良いことに死体は物陰に倒れたようだ。他に目撃者もいない。しばらくは大丈夫だろう。
【DKK】を3獲得します。先へ進みましょう。
●失敗した
「アイエエエエ! ニンジャ! ニンジャナンデ!?」ナムサン! 君を目撃した労働者は大きく騒ぎ、工場にはサイレンが鳴り響いた! これでは調査続行はできない……。君は工場を脱出した。
残念ですが任務失敗です。《エンディング》に進んでください。
無事にトラックに飛び乗った君は、息を潜めて気配を殺し、荷台に貼り付く。君とトラックを乗せた大型エレベーターは轟音とともに、地下へ進んでいく……。
十数分後、君を乗せたトラックはエレベーターを降り、トンネルを進んでいた。工場の地下にこんな施設が? 明らかにただの製菓工場ではあるまい。君は頃合いを見てトラックを飛び降りる。トラックを出迎えたのは、十数名のクローンヤクザ。そして……ナムサン。ニンジャである。
「よし、部品を運び出せ! 間違っても落とすな!」「「「ヨロコンデー」」」クローンヤクザに指示を飛ばすのは、両腕と両足をサイバネ化した異形のニンジャだ。「スワッシュバックラー=サンがお着きになるまでに作業を終わらせろ!」ニンジャは檄を飛ばす。
スワッシュバックラーの名を君は知るだろうか? 少なくとも、あのニンジャもスワッシュバックラーとやらも、ソウカイヤのニンジャではない。では、ザイバツ・シャドーギルド? それともイッキ・ウチコワシのニンジャだろうか? ここはザイバツの前線基地なのか?
「ンアーッ!?」君が思案していると、女の叫び声が響いた。「まったく、バンブーニードル=サンめ。まだ遊んでいるのか?」ニンジャは毒づくと、作業をクローンヤクザに任せて奥へと戻っていった。
君は少なくとも、正体不明のニンジャを目撃した。携帯IRC端末やサイバネアイなどを持っているならば撮影も可能だ。任務は最低限果たしたといえる。だが、君はニンジャとアイサツすら交わしておらず、彼らの正体も知らない。これではソウカイヤからの報酬もたかが知れているだろう。
平安時代の詩人ミヤモト・マサシは『タイガー・クエスト・ダンジョン』のコトワザを遺した。危険を冒さねばイサオシは得られない、の意である。
君は……。
撤退するか、ニンジャを追うか選んでください。ニンジャを追う場合は簡単には脱出できなくなり、爆発四散の危険性もあります。撤退した場合の報酬は期待できず、ローンの返済も難しいでしょう。
●撤退する
ミヤモト・マサシのコトワザには『死んだら終わり』ともある。君は注意深く脱出すると、トコロザワ・ピラーへの帰路へついた。
《エンディング》へ進んでください。
●ニンジャを追う
君は注意深く進み、ニンジャを尾行した。この先に待つものは、果たして……。
先へ進みましょう。
しばらく進んだ後、ニンジャ(と君)は開けた場所へと到着した。不快な高熱を肌に感じる。「バンブーニードル=サン! 女は吐いたか?」ニンジャが声をかけたのは……やはりニンジャだ。全身から文字通りバンブーの棘が生えている。ジツか……さもなくばサイバネであろう。
「ドーモ、シルバーホイル=サン。この女、軽そうに見えて口が堅い! ソウカイヤの者であることは確かめたがな」バンブーニードルは鼻を鳴らす。君は首を巡らせてあたりを観察する。ニンジャ達の近くには、稼働中のUNIXが1基。そして……おお、見よ。広間の中央には!
熱の原因は、火にくべられた直径5メートルほどの大釜だ。奴隷スモトリが巨大なウチワで扇ぎ、薪を投げ込む。釜の中には煮えたぎった湯……否、この甘ったるい匂いは……? そして釜の真上には、バンブーのボーに括り付けられた女の姿! 女は腰から下にかけて、濃褐色の粘液を滴らせていた。
女は生きてはいるようだが、ひどくぐったりとしている。「どうだ! 吐く気になったか!」バンブーニードルが言う。「しゃべることはしゃべったって……」女は息も絶え絶えに答えた。「そうか! 物足りぬか! ならば……」バンブーニードルの声には愉悦の響きがある!
「ヤメロー! ヤメロー!」女は必死にもがくが、拘束は解けぬ。「やれい!」バンブーニードルが合図をすると、クレーンで吊り上げられていたボーが降下する。するとどうなるか……女は、釜の中へ一直線に沈む仕組みだ!「アバババーッ!」
数分間の責め苦の後、ボーが持ち上げられる。女は腰から下にかけて、濃褐色の粘液を滴らせていた。「アイエエエエ……」
「そろそろ実際死ぬぞ、ライトニングウォーカー=サンとやら。本当の目的を吐いたらどうだね」シルバーホイルはサイバネ腕を弄びながら言った。「合成チョコレート原液などに煮られて死ぬよりは、セプクの名誉の方がよかろう?」
ライトニングウォーカーと呼ばれた女は息も絶え絶えに答えた。「わたしは、このあたりの人達に頼まれて調べに来ただけで……メガ……トリイ?なんてものなんか知らない……」バンブーニードルはクレーン作業台を見た。「やれい!」「ヤメロー! ヤメロー!」……。
……。「そろそろ実際死ぬぞ、ライトニングウォーカー=サンとやら。本当の目的を吐いたらどうだね」シルバーホイルはサイバネ腕を弄びながら言った。「貴様はメガトリイの遺産を奪いに来た。ソウカイヤ配下の暗黒メガコーポ……オムラあたりの差し金でだ。そうだな?」
「違う! わたしはそんなの知らない!」ライトニングウォーカーは繰り返す。「まだ言うかーッ! 貴様が盗み出したデータは、アルゴス=サンを目覚めさせるための……」バンブーニードルが痺れを切らしたとき……。
「シツレイシマス! 作業が完了しました」「スワッシュバックラー=サンも間もなくお越しになるとのことです」ニンジャ達を呼び止めたのは、クローンヤクザである。「フン! いいだろう! お前達はこの女を見張っておけ!」バンブーニードルがクローンヤクザに指示を飛ばす。「用が済んだら続きだ! これまで以上のジゴクを見せてやる!」
そして、ニンジャ達は連れ立って先程の入り口方面へ歩いていった。「……あの女が盗んだデータは脳内UNIXの中だ。ご丁寧に元データの破壊までやってくれるとはな」「上が気付く前にデータを戻し、何事もなかったように振る舞わねば我らの身が危ういというのに……」「女らしい吐かせ方をしてやってはどうだ? それとも、とうに試したのか?」「ハッ……いやいや、それがな……」やがて、足音も聞こえなくなった。
さて、行動するなら今のうちだ。ただでさえ多勢に無勢なところ、彼らの上司のニンジャであろうスワッシュバックラーとやらもここに向かっている。時間は無い。
以下から選んでください。実行後に判定があり、他の行動を続けられるかどうかが決まります。
UNIXを調べる
(【ニューロン】判定、難易度HARD)
ライトニングウォーカーを助ける
(【カラテ】もしくは【ワザマエ】判定、難易度NORMAL、リスクあり)
ライトニングウォーカーをカイシャクする
(【カラテ】もしくは【ワザマエ】判定、難易度NORMAL)
●UNIXを調べる を選択
君はニンジャ達が使っていたUNIXを調べることにした。ハッキングが必要だろう。
【ニューロン(ハッキング)】で難易度HARDの判定を行ってください。
●ハッキングに成功した
ピガガガガガ……。パンチシートが吐き出されていく。これを解析すれば、謎のニンジャたちの情報がわかるだろう。君は『天下』とショドーされたUNIXの傍を離れた。
『パンチシート』を入手します。クリア時の評価に関係します。
『重要データ』を入手していれば《対ニンジャ戦》へ進んでください。まだの場合は、他の場所も調べてみましょう。
●ハッキングに失敗した
ブガー! ハッキングに失敗した!「ナンオラー……?」その音を聞き取ったクローンヤクザが歩み寄ってくる……! 見つかる前に始末しなくては!
【カラテ】【ワザマエ(射撃)】【ニューロン+ジツ(攻撃系のジツ所持時のみ)】のいずれかを選び、判定を行ってください。難易度はいずれもNORMALです。
●クローンヤクザの始末に成功した
「アバッ……!?」クローンヤクザを始末することに成功した。ザンシンし警戒するが、どうやら他のヤクザ達はこちらには気付いていないようだ。まだ周辺を調べることができるだろう。
引き続き判定を行えます。またUNIXに挑んでもいいですし、他を調べても良いですよ。
●クローンヤクザの始末に失敗した
「クセモノダーッ!」君の存在を確認したクローンヤクザが、大声で仲間を呼んだ! 君は隙をついてこのヤクザを殺すが、これ以上の調査は不可能だ! 君は『天下』とショドーされたUNIXの傍を離れた。
《対ニンジャ戦》まで進んでください。
●ライトニングウォーカーを助ける を選択
君は大釜の上のライトニングウォーカーを助けることにした。彼女の脳内UNIXには、どうやら重要なデータが収められているらしい。
【カラテ】【ワザマエ(射撃)】【ニューロン+ジツ(攻撃系のみ)】のいずれかで判定を行います。難易度はNORMALです。
●成功した
ゴウランガ! 君の攻撃が、見事にライトニングウォーカーを拘束していたバンブーを破壊した! そして……君は華麗に跳躍し、落下するライトニングウォーカーを抱きかかえる!「アイエッ!? あ、ありがとうございます……ドーモ、ソウカイ・ニンジャのライトニングウォーカーです」女ニンジャはアイサツし、もはや装束も何も無い自分の格好を見て赤面した。そのバストは豊満である。「ア、アイエエエエ……恥ずかしい……」君もアイサツを返そう。
彼女を連れて帰れれば『重要データ』を入手できます。クリア時の評価に関係します。
「ナンオラー……?」異常に気付いたクローンヤクザが歩み寄ってくる……! 見つかる前に始末しなくては!
【カラテ】【ワザマエ(射撃)】【ニューロン+ジツ(攻撃系のジツ所持時のみ)】のいずれかを選び、判定を行ってください。難易度はいずれもNORMALです。
●クローンヤクザの始末に成功した
「アバッ……!?」クローンヤクザを始末することに成功した。ザンシンし警戒するが、どうやら他のヤクザ達はこちらには気付いていないようだ。まだ周辺を調べることができるだろう。
UNIXから『パンチシート』を手に入れていなければ、そちらを調べてみましょう。手に入れていれば《対ニンジャ戦》へ進んでください。
●クローンヤクザの始末に失敗した
「クセモノダーッ!」君の存在を確認したクローンヤクザが、大声で仲間を呼んだ! 君は隙をついてこのヤクザを殺すが、これ以上の調査は不可能だ! 君はライトニングウォーカーを抱きかかえ、その場から走り去った!
《対ニンジャ戦》まで進んでください。
●失敗した
君の攻撃が、見事にライトニングウォーカーを拘束していたバンブーを破壊した! そして……バンブーの破壊に全力を出し尽くした君は大釜に落ちていくライトニングウォーカーを見送った。「アバババババーッ!? サヨナラ!」ライトニングウォーカーは爆発四散! その衝撃でちぎれた首は天井をバウンドして君の足元に転がってきた。彼女の脳内UNIXには、重要なデータが収められているらしい。せっかくなので持って帰ろう。
『重要データ』を入手します。クリア時の評価に関係します。
どうやらクローンヤクザ達はバンブーが破壊された原因には気付いていないらしい。引き続き調査を続行できる。
UNIXから『パンチシート』を手に入れていなければ、そちらを調べてみましょう。手に入れていれば《対ニンジャ戦》へ進んでください。
●ライトニングウォーカーをカイシャクする を選択
あれ以上のブザマを晒すのは彼女自身にとっても、ソウカイヤにとっても恥である。君はライトニングウォーカーを始末することにした。
【カラテ】【ワザマエ(射撃)】【ニューロン+ジツ(攻撃系のみ)】のいずれかで判定を行います。難易度はNORMALです。
●成功した
君の攻撃がライトニングウォーカーに直撃!さらにバンブーが真っ二つに折れ、ライトニングウォーカーは大釜に落下した!「アバババババーッ!? サヨナラ!」ライトニングウォーカーは爆発四散! その衝撃でちぎれた首は天井をバウンドして君の足元に転がってきた。彼女の脳内UNIXには、重要なデータが収められているらしい。せっかくなので持って帰ろう。
『重要データ』を入手します。クリア時の評価に関係します。
どうやらクローンヤクザ達はバンブーが破壊された原因には気付いていないらしい。引き続き調査を続行できる。
UNIXから『パンチシート』を手に入れていなければ、そちらを調べてみましょう。手に入れていれば《対ニンジャ戦》へ進んでください。
●失敗した
「アイエエエエ!? ナンデ!?」君の攻撃はライトニングウォーカーを掠めたが、彼女はまだ生きている。なんというしぶとさか!
「ナンオラーッ!」「スッゾコラーッ!」ライトニングウォーカーが騒いだため、クローンヤクザ達が君に気付いたようだ。これ以上の調査は不可能だろう。脱出しよう。
《対ニンジャ戦》まで進んでください。
対ニンジャ戦
君はクローンヤクザ達を振り切り、走る! すると……ニンジャ第六感が警鐘を鳴らす! そのコンマ以下1秒後、スリケンが飛来してきた!
『回避行動』を行ってください。難易度はNORMALです。失敗した場合は【体力】に1のダメージを受けます。【体力】が0以下になった場合は爆発四散、ゲームオーバーです。
生き残ったら先へ進みましょう。
「ドーモ、バンブーニードルです」「シルバーホイルです」クローンヤクザ部隊を引き連れたニンジャ達がアイサツを行う。アイサツにはアイサツを返さねばならぬ。君もアイサツを行おう。
「ネズミがいたとはな……不覚よの」「始末すればそれで良い。行くぞ」ニンジャ達は臨戦態勢である。君がカラテに自信があろうとも多勢に無勢だ。調査任務は既に達成されている。後は生き残るだけだ……!
●ライトニングウォーカーを救出している
「そこの女だけは逃がすわけにはいかん。置いていけ」「そうすれば、命は助けてやろう。どうだ?」彼らの狙いは、彼女の脳内UNIXだ。君はライトニングウォーカーを見た。女ニンジャは怯えた目でこちらを見る。……君はライトニングウォーカーを片手で抱え、もう一方の手でキツネサインを作ると、ニンジャ達に突きつける! 拒絶の意!
ニンジャ達が攻撃を仕掛けてきます。何としてでも生き残りましょう!
君は通路を走る! 連続側転を繰り出す! 背後には君を追うニンジャ達!「イヤーッ!イヤーッ!」「イヤーッ!」ニンジャ達の攻撃が迫る!
まず【カラテ】による『連続攻撃:2』が発生し、その後【ワザマエ(スリケン)】による攻撃が発生します。すなわち『回避ダイス』を3つに分けて回避してください。難易度はどれもNORMALですが、ライトニングウォーカーを抱えている場合はHARDに上昇してしまいます。
【精神力成功】は分けたうちのいずれか1つでしか行なえません。失敗した数だけ【体力】に1のダメージを受けます。つまり回避に全て失敗してしまうと【体力】に3のダメージを受けます。【体力】が0以下になってしまうと、爆発四散です!
生きていますか? とにかく頑張りましょう!
君はエレベーターに飛び乗り、緊急用階段を駆け上がる! 背後には殺意を持って走るニンジャ達!「おのれ! 逃がすか!」「イヤーッ!」ニンジャ達の攻撃が迫る!
まず【カラテ】による攻撃が発生し、その後【ワザマエ(スリケン)】による『連射:2』攻撃が発生します。すなわち『回避ダイス』を3つに分けて回避してください。難易度はどれもNORMALですが、ライトニングウォーカーを抱えている場合はHARDに上昇してしまいます。前回とは攻撃の種類が異なりますので、スリケン対策があれば使えるかもしれませんね。やはり【体力】が0以下になってしまうと、爆発四散です!
この攻撃を生き残れば、脱出成功です!
「イヤーッ!」君は地上の工場に戻ってきた! 「アイエエ!? ニンジャ、ニンジャナンデ!?」労働者達が腰を抜かす!
《脱出》へ進んでください。
なおライトニングウォーカーを抱えていては助からないという場合は、彼女を破棄することもできます。背に腹は変えられません。その場合は回避難易度がNORMALに下がります。
「う、うう……わたしのことは良いから、逃げてください……」ライトニングウォーカーの懇願に……君は頷き、彼女をそっと下ろした。「ありがとう。カラダニキヲツケテネ」そう彼女は微笑む。君は振り返ることなく走り去った。そして……。「サヨナラ!」爆発四散の音が響いた。
このとき、6面ダイスを振って1か6が出たら、角度が良かったのか『重要データ』を入手できます。
脱出
君は工場敷地を走る。モータル労働者が突然のニンジャに慌てふためくが、気にしている余裕などない。IRCで派遣要求した家紋タクシーが待っている出口まで、もう少しだ……!
……その時!「イヤーッ!」
最後の判定です。『カラテ』『ワザマエ(スリケン)』『ニューロン+ジツ』のいずれかで難易度HARDの判定を行ってください。
ライトニングウォーカーを抱えている場合は難易度U-HARDになりますが、その場合『連射2』と『時間差』を持つ攻撃に対して『回避行動』を難易度HARDで試みても構いません。
前者の判定に失敗した場合は【体力】に2のダメージ、後者であれば回避しそこねた回数につき1のダメージが発生します。【体力】が0になれば爆発四散です。
「ドーモ! スワッシュバックラーです」君にアンブッシュを仕掛けてきたのは……仮面メンポを身に着け、刺突剣を携える洒脱なるニンジャである。そのカラテとそのワザマエは圧倒的だ。満身創痍の君が敵う相手ではない……!
「今のアンブッシュを生き残ったのは、見事。ですがこれまでです」スワッシュバックラーは刺突剣を構える。君は振り絞ったカラテで応える。もはやこれまでか……その時!
「イヤーッ!」突然の、第三者のカラテシャウト! そして飛来する、巨大なスリケン……ダイシュリケン!「イヤーッ!」スワッシュバックラーはブリッジ回避!「イヤーッ!」更に、そこへ追撃のカラテが降り注ぐ!「グワーッ!?」スワッシュバックラーはガードするも、吹き飛ぶ!
「ドーモ、アースクエイクです」「ヒュージシュリケンです」乱入したのは2人のニンジャ……ソウカイ・シックスゲイツのエントリーだ!「ドーモ、スワッシュバックラーです。……これはこれは、ソウカイヤの強者と名高いおふた方が揃ってのお出ましとは恐悦至極」
「サンシタが相手ではつまらんだろう。貴様には聞きたいことが山ほどある」アースクエイクが手招きする。「お前のチンケな部下と一緒には考えるなよ。俺はお前のメンポを見るだけで2ダースは拷問の手順を思いつく」ヒュージシュリケンがダイシュリケンを構える。
スワッシュバックラーは刺突剣を構え……肩をすくめた。「遠慮しておきましょう。この施設は放棄せざるを得ないようですね」そして彼は懐からIRC端末を取り出した。「爆破しなさい」『ヨロコンデー』次の瞬間!
KABOOOOOOM!!!
工場地下が大爆発を起こした!「ヌウーッ!?」アースクエイクが唸る!「今宵はこれにて! またお会いしましょう、皆様方! ごきげんよう!」スワッシュバックラーの慇懃無礼なアイサツが響き……やがてその場には、ソウカイ・ニンジャのみが残されていた。
《エンディング》へ進んでください
エンディング
任務の達成状況で分岐します。
●地下にたどり着けずに戻ってきた
「……お前に任せた俺が馬鹿だったか」上司は恐ろしく冷たい目で君を見た。「クソ、こんなことならライトニングウォーカー=サンの方がなんぼかマシだったな……あのアホ女、どこ行ったんだ?」上司はぶつくさと文句を言っている。「……何だお前、まだ居たのか。さっさと失せろ」君は項垂れながら帰路についた。
【余暇:1日】を獲得、【名声:ソウカイヤ】を-1してください。
●ニンジャを目撃して脱出した
「正体不明のニンジャの映像、それにスワッシュバックラーにバンブーニードルか……俺様も知らん連中だな。ともあれ、この工場はシックスゲイツが強襲する。ご苦労だった」上司は君の報告にそれなりに満足したようだ。
【万札:5】【余暇:2日】を獲得してください。
●ニンジャと交戦して脱出した
「お前の装束に発信機と盗聴器を仕込んでたんだよ。気付いてたか?」上司はつまらなさそうに言った。「連中に借りを作りたくはねェが、ニンジャが三匹ともなればシックスゲイツが対処するのが自然だからな。一人でなんとかしたかっただろうが、まァお前にしては上出来だ」
【万札:14】【余暇:2日】を獲得してください。
●『重要データ』を入手して脱出した
「ライトニングウォーカー=サンの頭ン中のデータは、ダイダロス=サンが引きずりだして解析中だ。なかなか面白ェことになりそうだぜ? お前も楽しみにしてな」上司は腕を組んだ。「……にしても、あの女なんであんなとこにいたんだ?」
【万札:6】を獲得、【名声:ソウカイヤ】を+1してください。
●『パンチシート』を入手して脱出した
「見ろ。これがあの連中の組織の名だ」上司は君に、解析したデータを見せた。「アマクダリ・セクト……ハッ、大層な名前じゃねェか?」
【万札:3】【余暇:1日】を獲得してください。
さて、これにて評価と本シナリオは終了で……おや?
???
評価終了後、ライトニングウォーカーが生存している場合、追加でイベントが発生します。
(途中で脱出したり置いていった場合は、工場の爆発で死にました)
「あ……あなたは」車椅子姿の女が、君を呼び止めた。「ドーモ、ライトニングウォーカーです。いやぁ、このたびはありがとうございます。足ですか? 全治1ヶ月って言われました。サイバネに替えてもいいんですけど、お金無くって」たはは、と女ニンジャは笑った。「もうしばらくチョコレートは見たくもないかも」
「あ、それはそうと……お礼させてください。おかげで、命拾いしたんですから」そう言うとライトニングウォーカーは君を物陰に誘い込み……何かを押し付けてきた!
「これ表沙汰にしたらヤバいブツなんで。こっそりと楽しんでくださいね。そんじゃ」そう言うとライトニング女ニンジャは去っていった。君の手には、なにやら妙なフロッピーディスクが残されている……。
アイテム『メガデモ:チョコレート狂騒曲』を入手します。
その後、ふわふわローンに借金がある場合は返済を行ってください。返済できない場合はキャラクターロストとなります。
さて、これで今度こそ、本シナリオは終了です。
おつかれさまでした!
アイテム
以下のアイテムをキャンペイグンで使用する場合、NMの許可を取るようにしてください。
メガデモ:チョコレート狂騒曲:
ソウカイ・ニンジャのライトニングウォーカーがくれた違法メガデモ。
味覚を行使せずに視覚と聴覚のみでチョコレートめいた甘みを感じ取ることができるという。1回見ると飽きる。
『#SOUKAI_PRIV:TOCKY_ISARI :THX あなたに神の御加護があらんことを ///』
アジトにUNIXがある場合に余暇を1日使って使用できる。複数人が同時に使用可能。
次のシナリオ開始時に【精神力】初期値を+2(使い捨て)
売却額【万札:14】