元想細片/150609
●日照りの月(月)
乾季の盛り、非常に暑いときにごく稀に起こる現象。夜になればある程度は温度が下がるのが常なのだが、まるで太陽が再び昇ってきたような明るい満月が昇り、昼と変わらないような明るさと暑さが襲ってくる夜のことを日照りの月と呼ぶ。
これがいちど起こると翌日以降の気温はさらに上がり、日照りや干ばつの被害が甚大なものとなる。記録によれば百年に一度あるかないかという現象なのだが、この日照りの月が原因で引き起こされた飢饉は幾つもの戦争や政変のきっかけとなったといわれている。
※この「 #元想細片 」は、架空の品物を扱った百科事典風の読み物です。
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